2006年 09月 14日 ( 1 )

戦争絶滅請合い法案

 インターネットで得た記事で、原典にあたったわけではないが、世界から戦争をなくする名案があるという。この法案を成立させれば戦争絶滅請け合いだというのだ。わが国ではかつて長谷川如是閑が雑誌「我等」で紹介したというが、このごろはかなり知れ渡っているようで、ウェブ上でも散見するようになった。マスコミが取り上げて国民的話題になることを期待したい。
 代表的なものとして「ジェラス・ゲイ/江原元のページ」をあげておく。ちなみにこのサイトは、9・11関連を始め、平和・原発・遺伝子操作などに関するアーカイブとしてたいへん貴重である。
 さてその名案であるが、デンマーク陸軍大将フリッツ・ホルムが起草し制定を促すべく各国へ配布した「戦争を絶滅させること受合ひの法律案」である。 その案文は、以下のようなものである。
                   *                          
 「戦争行為の開始後又は宣戦布告の効力の生じたる後、十時間以内に次の処置をとるべきこと。即ち下の各項に該当する者を最下級の兵卒として召集し、出来るだけ早くこれを最前線に送り、敵の砲火の下に実戦に従わしむべし。
一、国家の元首。但し君主たると大統領たるとを問わず、尤も男子たること。
二、国家の元首の男性の親族にして十六歳に達せる者。
三、総理大臣、及び各国務大臣、並びに次官。
四、国民によって選出されたる立法部の男性の代議士。但し戦争に反対の投票を為したる者は之を除く。
五、キリスト教又は他の寺院の僧正、管長、その他の高僧にして公然戦争に反対せざりし者。

上記の有資格者は、戦争継続中、兵卒として召集さるべきものにして、本人の年齢、健康状態等を斟酌すべからず。但し健康状態に就ては召集後軍医官の検査を受けしむべし。
以上に加えて、上記の有資格者の妻、娘、姉妹等は、戦争継続中、看護婦又は使役婦として召集し、最も砲火に接近したる野戦病院に勤務せしむべし。」

                 *                                            
 戦争については、それを企図し実行させる人間と、やむを得ずそれに従わされ命のやりとりをさせられる人間とがあり、しかも、その両者は截然と区別されていることはほとんど人類史上の定理である。この「法案」はその決定的断絶を衝いている。すなわち、百歩譲って戦争が不可避・必要悪だとしても、それならば、戦争の決定に関与した人間が率先して最前線で戦うべきだというのである。究極のノブレス・オブリージュ(高貴なる義務)である。
 「闘う政治家」安部晋三にその覚悟があるかどうか、「戦争ができる国」をめざす代議士たちにそれほどの「愛国心」がありやいなや。乳母日傘で育てられた二世三世政治家にはその気概はないであろう。
 
 この「法案」について、国会でまともに議論されたことはないであろうとは思うが、検索していたら、たまたま平成15年7月25日の参議院外交防衛委員会議事録の最後尾で、社民党の大田昌秀氏が自分の沖縄での体験を交えて取り上げているのを見つけた。
 皮肉なことに、この発言を最後に「イラク特措法」は委員会採決が(混乱のうちに)行われたらしい。
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by sumiyakist | 2006-09-14 10:22 | 憲法・教育基本法