2005年 12月 08日 ( 1 )

意見陳述その2

 第1回公判での意見陳述の2番手は西尾氏である。
 氏は、あらたまって意見を述べたり文章を書いたりするのはあまり得手ではないが、今回の訴訟にはもっとも積極的なひとりで、意見陳述をしようという意見も氏が提案した。
 今夜(12/8)は市民オンブズ小矢部のささやかな忘年会である。公判の話題で盛り上がることであろう。
 以下に西尾氏の陳述原稿を載せる。
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 私は富山県の西の端の小矢部市に住んでいる一会社員です。
 オンブズ運動というのは、全国的に、都道府県、市町村において財政の不正支出がある、あるいはその疑いがあるというのを監視するためですが、小矢部市に市民オンブズが発足したのは、小矢部市においてもそういう市民の監視が必要だと思ったからです。2年前の市民オンブズ小矢部の発足時より参加しました。
 私は若い頃から政治に関心がありました。それは、政治は私たちの生活に直結するからです。
 前富山県知事・中沖豊氏への退職金支払いについては、地方自治法二〇四条によれば、きちんと条例で定めなければならないのに、平成一六年一二月時点では条例がなかったので、二億三千五百万円の支給は違法になると思います。私は、市民オンブズの他のメンバーとともに、この件に関して富山県監査委員に住民監査請求をしました。しかし、県の監査委員は、行政側の説明を繰り返すのみで、なんら合理的な理由を述べることなく監査請求を却下しました。
 それで私は裁判所の判断を求めて提訴したわけであります。
 一県民、一納税者として現在の社会状況をみていますと、国には国民一人あたり五〇〇万円以上もの借金があり、今後ますます少子高齢化が進んで社会保障費も増大すると思われます。国民負担もいっそう大きくなると予測されます。中沖前知事は、二四年間の在任期間中に八〇〇〇億円の借金を増やしました。これは、県民一人あたり約八〇万円になります。
 そういうときに、公務員、とりわけ特別職の公務員の報酬や退職金について、ただなんとなくこれまでどおりのやり方を続けていっていいとは思いません。大阪府の高石市では二〇〇三年九月に特別職退職金を全廃しました。東京都板橋区や福岡県久留米市でも首長の退職金を廃止しました。また、自治体ではありませんが、先日の新聞などで報じられたように、最高裁裁判官一五人が自発的に退職金を減額するように決められました。過去五年間の平均で一人あたり六二六〇万円が約三分の一の二三一〇万円になるそうです。
 以上のような理由で、中沖前知事に違法に支払われた退職金二億三千五百万円から、一般職としての条例に基づく退職金四四八五万九七五〇円を差し引いた一億九〇一四万二五〇円を富山県は返還を求めるべきだと思います。
 最後に裁判官各位の誠意ある判決を望みます。
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by sumiyakist | 2005-12-08 11:58 | 知事退職金