2005年 12月 07日 ( 1 )

第1回公判

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 12月7日(水)午前10時から前県知事退職金返還請求裁判の第1回公判が開かれる。原告3人はもちろん、オンブズ小矢部のメンバーからほかに2人が参加(写真は公判前に裁判所の前で)。富山地裁で一番大きい法廷だが、傍聴席は市民オンブズ富山のメンバー(10年前の設立当時の懐かしい顔もあった)をはじめ、平和運動の仲間や一般市民などで盛況だった。
 あらかじめ青島弁護士を通じて原告3人の意見陳述をしたい旨申し入れてあり、私(美谷)から順に意見陳述を行った。以下に私の原稿を載せる。

1.はじめに
 (略)
2.提訴の理由
 市民オンブズ小矢部では、これまで市長交際費の使途や公共事業の入札などを取り上げてきましたが、昨2004年末ごろにたまたま、前富山県知事中沖豊氏の退職金が支給されること、しかも2億3千500万円の巨額になるということを知り、この額が妥当であるのかどうか、市民オンブズ小矢部の定例会で話題に取り上げました。
 その後、富山県の職員退職手当条例や地方自治法を読み直し、支給された退職金についてのさまざまな経緯を示す公文書や議事録などを入手してみんなで検討するとともに、法律家の意見も聞いてみました。その結果、この退職金支給は違法な支出を含んでいるとの結論に至りました。
 そして、今年の6月27日には今回の提訴の原告である3人の連名で富山県監査委員に対して住民監査請求をしました。そして、監査委員が請求を却下したので、こうして裁判所に提訴しております。
 提訴の趣旨は訴状に述べておりますので詳しくは触れませんが、要は、地方自治法は公務員の給与などの支給については厳密な条例主義を定めており、金額および支払い方法について条例に定めのない退職金の支給は違法であるということであります。なるほど、富山県の職員退職手当条例15条には、知事などの特別職の退職金は「この条例の規定にかかわらず」議会の議決によることができるとあります。
 このことをとらえて、監査請求に対する県の主張は、この条文が給与条例主義に合致している、あるいは、県民の代表たる議会の議決だから条例よりももっと有り難いのだとさえ述べております。しかし、これは大きなる誤りであります。
 条例よりも議決が優越するものなら条例は不要であり、せいぜい、いちいち議決をするのが面倒だから議決集としてまとめてあればいいということになります。こういう考えは、煎じ詰めれば法治主義あるいは立憲主義に全く背馳するものであり、こういう意識で富山県の行政が行われているとすれば、ことは知事退職金の問題にとどまらず、行政全般の質が問われることになります。
 しかも実際のところ、監査請求に対してはそのように言い訳(言い逃れ)をする一方で、今年の6月議会においては特別職の退職金に関する条例を議会に提出し成立をみております。このことが、それ以前は違法状態、少なくとも不完全な状態であったことを物語っております。

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by sumiyakist | 2005-12-07 20:03 | 知事退職金