イラク派兵違憲判決報告会
2008年 07月 24日
名古屋高裁で、自衛隊のイラク派遣に対する違憲訴訟に対して、実質上は原告側の勝訴ともいうべき違憲判決が出されたことはここでも触れた。
判決文は、イラク派遣の実際の状況と憲法やイラク特措法の条文とを非常に丁寧に照合しつつ、明快に「違憲」を指摘し、また、憲法前文から導き出される「平和的生存権」についても具体的にその権利を認めたもので、そういう意味で画期的なものである。
訴訟団ではこの判決をひろく一般の人たちにも広めて、司法の力を政治的・社会的な力に拡大してゆこうという方針を採り、弁護団の弁護士を派遣して各地で報告会・学習会を開いている。
あまり熱心とはいえなかったが、私も原告の一人であったし、県内に私の知る限りでも何人かの原告がいる。先のブログにも書いたとおり、この判決を書いた青山邦夫判事(いまは退官して名城大学法科大学院教授)は高岡市の出身であるから、ここはやはり高岡市での開催を皮切りにしたいところである。何人かと相談して上のような報告会を開催することにした。
青山元判事(と、これからは書く)の御尊父は、90歳を越えてなお自転車で檀家を回られるという浄土真宗の寺の住職を勤められる一方で、当地の平和運動・反核運動ではシンボル的(というか中心柱的)人物でもあられたらしい。私も集会で1〜2度だが、ご尊顔を拝したことがあった。昨年、100歳で亡くなられたと聞いている。
そういうわけだから、とりわけ高岡市内には(青山判事のことは知らなくても)、御尊父・青山三雄(かずお)師の影響を受けた人は多いはずだ。そういう人たちの同窓会も兼ねて、この報告会を成功させたいものだ。
by sumiyakist
| 2008-07-24 09:36
| 憲法・教育基本法