レジ袋有料化

 さて、石井知事の「日本初」のひとつは「レジ袋有料化」。富山新聞の報道
 今年の4月1日から県内の主要な食品スーパーとクリーニング店ではレジ袋の有料化を実施した。(どういうわけで他の数ある業種の中からクリーニング店のみが共同歩調をとったのかは不明。クリーニング店の場合はビニール袋を断るわけにはいかないだろうから、実際上は10円の一斉値上げということになるだろう。機運に乗じた知恵者が業界にいたということか。)

 買い物のたびに自動的についてくるレジ袋は、環境保護の敵役が割り振られていた。いわく、年間300億枚、石油に換算するとドラム缶何万本といった具合で、なんとなく世の中の無駄の象徴的存在でもあった。
 民間では各地で使わない運動が行われていたり、行政でも杉並区(ここの山田ひろし区長も目立ちたがり首長)などは、条例を作って有料化に踏み切るタイミングを狙っていたようだ。

 環境や資源という大義名分はあるし、流れとしてはいずれ有料化は必至だろうから、どっちみちやるなら「日本初」で実施しようという発想だったのだろう。たいていなら県内マスコミを使ったキャンペーンを先行させて世論づくりをしてから実施するというのが常套的なやり方なのであるが、この問題にかんしては、苦もなくすんなりと一本を取った感じである。

 「環境保護いい子ぶりっこ」たちから目の敵にされているこのレジ袋であるが、本当に無駄で資源浪費的なものなのか、じつは強い反論もある。レジ袋○枚で石油△リットルという換算式そのものがトリックなのである。レジ袋は石油からの生成物のうち不要として廃棄されていたものを原料として作られているのであって、レジ袋の生産を減らしても原油の消費が減るわけではないらしい。(たとえば、武田邦彦著『偽善エコロジー・環境生活が地球を破壊する』幻冬舎新書)
 そういう検証には目を背けて「俗情と結託する」手法を石井知事はとったわけだ。
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by sumiyakist | 2008-07-15 08:09 | 地方自治


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