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屋敷林を伐る

屋敷林を伐る_c0068917_21591150.jpg

 しばらくぶりの更新。
 同じ山続きで、林道を15キロほど走ったところの集落=沢川(そうごう)に住むS氏から、屋敷林を伐採する時には手伝いを頼むとかねてからいわれていた。いよいよクレーン車(レッカー)の手はずも整ったので取りかかることになる。折悪しく連日の雨。一度は延期したが、次もやはり雨となり、決行となった。
 沢川は久利須よりさらに100メートルほど標高が高い。4日連続の作業の前半の2日は終日雨。時折アラレやミゾレが混じる。写真を撮るどころではなく、雨具をつけても体の芯まで冷え込む。黙々と作業。私の役割は地上に降ろされた杉の巨木の枝を切り落としたり適当なところで幹を切断することが主な仕事。もちろん、チェーンソーを使う。
 S氏とは私が「入植」する前の段階、20数年前からの付き合い。「限界集落」などという言葉がまだ言われる前であったが、とうにその状態になっていた沢川集落の数少ない壮年者として、農業と森林作業で頑張っていた。当時お互いに関心をもっていた自然農法家で『わら一本の革命』の著者・福岡正信氏を一緒に愛媛県の農場まで訪ねたりしたこともあった。
 山間地で条件の良くない田畑を耕作する傍ら林業の作業の請負もしている。下草刈りや枝打ちなど比較的容易な作業の他、器用な人だから住宅に近接した屋敷林の伐採など、難易度の高い作業などの依頼も多い。私もたまに手伝いを頼まれて、補助的な作業(てもと)をすることがある。
 それが、今度は自宅の周りの屋敷林を伐ることにしたというのである。沢川集落でも旧家に数えられる家であるから、多くの木が樹齢100年を越える杉であり、全部で20本以上ある。上の写真のように巨木というべきものもある。(最後の一本を切るS氏)
 こんなに大木でしかも家屋に接近しているととても切り倒す訳にはいかない。そこでレッカーと呼ばれるクレーン車の登場となる。

屋敷林を伐る_c0068917_22101017.jpg レッカーは腕を伸ばすと30メートルにも達するものである。(以下明日に)
by sumiyakist | 2007-12-23 23:19 | 自然と暮らし

山で暮らしながら下界に関わる日々


by sumiyakist
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