浅野・前宮城県知事の決断

c0068917_2230564.jpg 12月2日の朝日新聞に、前宮城県知事の浅野史郎氏が、なぜ四期目には出馬せず三期で辞めたかということを書いている。三期での引退は三選の選挙の当日から決めていたという。「権力は、長くなれば腐敗するとはいわないが、陳腐化する」。四選不出馬に際してこう表明したそうである。政治家に限らず、トップに立つものにとっての引き際のお手本のような決断である。あまりにもカッコいいのが逆に心配だけど。
 このブログでも、県知事が長期政権化するわけで書いたが、浅野氏もやはり同じようなことを書いている。
 「知事として長く経験を積めば、仕事上の苦労は少なくなる。選挙はますます楽になる。基盤は万全で、知名度は絶対だし、多選批判の声などは簡単にはね返せる。『四選出れば、楽勝だったのに』の声を聞いたが、『それだから辞められなくなるのですよ』の言葉を何度のみ込んだことか。」と。
 警察の不正経理に関して、高橋はるみ知事が逃げ腰の北海道とは違って、全国の突破口になるかと思われた宮城県警の捜査報償費の不正支出問題がうやむやになってしまったのは残念であるが、いちばん「好きなこと」という障害者福祉問題に全力投球をするようであるから、それはそれで期待しようか。
 ただ、浅野前知事の退職金については、三期目の退職金として4149万円あまりを受け取ったというし、一期目・二期目にもほぼ同額を受け取っているらしいから、三期・12年で1億2千万円以上の退職金はしっかり受け取ったはずだ。富山県と違って、きちんとした条例に基づいてであろうから法的に問題はないであろうし、現在の首長の「相場」ではあろうが、さて、県民の意見はどうなのだろうか?
 ちなみに、先の県知事選で浅野氏が後継として全面的に支援した候補を破って当選した村井嘉浩氏は選挙公約として「特別職の退職金廃止」を掲げていた。これを実行できれば、浅野氏とはまた違った意味で「改革派」にもなれるかも知れない。4年後の一期目終了を楽しみにしよう。(ただし、先に触れたように村井氏は執行停止されていた県警の捜査報償費の支出をあっさり凍結解除した。)
[PR]
by sumiyakist | 2005-12-03 22:26 | 知事退職金

山で暮らしながら下界に関わる日々


by sumiyakist
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31