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イラク派兵違憲判決報告会

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 名古屋高裁で、自衛隊のイラク派遣に対する違憲訴訟に対して、実質上は原告側の勝訴ともいうべき違憲判決が出されたことはここでも触れた。
 判決文は、イラク派遣の実際の状況と憲法やイラク特措法の条文とを非常に丁寧に照合しつつ、明快に「違憲」を指摘し、また、憲法前文から導き出される「平和的生存権」についても具体的にその権利を認めたもので、そういう意味で画期的なものである。
 訴訟団ではこの判決をひろく一般の人たちにも広めて、司法の力を政治的・社会的な力に拡大してゆこうという方針を採り、弁護団の弁護士を派遣して各地で報告会・学習会を開いている。
 あまり熱心とはいえなかったが、私も原告の一人であったし、県内に私の知る限りでも何人かの原告がいる。先のブログにも書いたとおり、この判決を書いた青山邦夫判事(いまは退官して名城大学法科大学院教授)は高岡市の出身であるから、ここはやはり高岡市での開催を皮切りにしたいところである。何人かと相談して上のような報告会を開催することにした。

 青山元判事(と、これからは書く)の御尊父は、90歳を越えてなお自転車で檀家を回られるという浄土真宗の寺の住職を勤められる一方で、当地の平和運動・反核運動ではシンボル的(というか中心柱的)人物でもあられたらしい。私も集会で1〜2度だが、ご尊顔を拝したことがあった。昨年、100歳で亡くなられたと聞いている。
 そういうわけだから、とりわけ高岡市内には(青山判事のことは知らなくても)、御尊父・青山三雄(かずお)師の影響を受けた人は多いはずだ。そういう人たちの同窓会も兼ねて、この報告会を成功させたいものだ。
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by sumiyakist | 2008-07-24 09:36 | 憲法・教育基本法

イラク派兵違憲判決

 名古屋高裁でのイラク自衛隊派兵差止訴訟で憲法9条1項に違反するという画期的な判決が出されたことで、マスメディアからネットまでこの話題が溢れている。

 この訴訟については、私は「名ばかり原告」であったが、高岡市に住む年長の仲間の一人は殆ど毎回名古屋まで傍聴に出かけていた。青山邦夫裁判長(高岡市の出身)はじめ3人の裁判官たちが、真剣に原告側の訴えや証人の陳述を聞いてくれているのでいい感触を得ていたという。

 結審後に送られて来た原告団のニュースでも、これまでの控訴審での審理から考えて、いい判決が出そうだとの見通しが報じられていたから、おおかたの原告関係者は期待を持って判決を待っていたはずだ。

 弁護団は、青山判事が定年退職(新聞によっては依願退職というのもあり、どちらが本当か不明だが)するのはあらかじめ分かっていたから、結審の提案に応じた。つまり、青山判事に判決を書いてもらいたいという意思表示をしたわけだ。

 青山判事はそれに対して真摯に応えてくれたということだろう。しかも、形式的には国側の勝訴なので国は上告できない。控訴人(原告)側は実を取ったから当然上告しない。従って判決が確定する。青山邦夫裁判長は(たぶん)そこまで考えて判決を書いている。この手法は、小泉靖国参拝違憲訴訟での福岡高裁判決でも採られていた。

 それにしても、われわれからすれば、素直に考えるとごく当然と思える判決を書くのに、定年前か、辞職覚悟か(少なくとも昇進の遅れを覚悟するか)でなければ、政府や最高裁事務総局などの圧力をはね返せないというのは、日本の司法の腐敗の一証左ともいうべきである。

 法廷にいた人たちにとっては、実際に判決を聞くと予想以上というか、感激もひとしおであったらしい。(青山判事はすでに退職しているために代読した裁判官は、あまり気乗りしなようなぼそぼそとした朗読だったらしいが)。

 とまれ、↓「良質の裁判官と腕前のいい代理人=弁護士のめぐり合わせ」の裁判の一例。
http://sumiyakist.exblog.jp/5605269/

 かつて長沼ナイキ訴訟で自衛隊違憲判決を出した福島重雄判事も富山県出身。歴史に残る名判決を出した裁判官が二人も富山県出身というのも不思議な巡り合わせである。
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by sumiyakist | 2008-04-18 20:50 | 憲法・教育基本法