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炭焼き三昧

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 秋晴れの晴天が続いている。今週はなにも予定を入れずに炭焼き作業に没頭している。
 秋は炭焼きさんの最繁忙期である。カマから出した炭をノコで切って箱詰めをしながら、カマの番をしているところである。カマは火を入れて4日目。2日目まではカマの口で燃材を投入してせっせと燃やしていたのであるが、いまはもうカマの中の温度が十分上がったので、自発炭化が進行中なのである。ときどき煙突の煙の温度を確認してやるだけでいい。(160℃になったら木酢の採取を止める)。
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 小屋の側には次の原木が用意してある。(これではまだひとカマには足りないが。)ついでに炭焼きさんの三種の神器ともいうべきトラック、運搬機、チェーンソーを並べてみた。
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by sumiyakist | 2008-10-18 17:47 | 自然と暮らし

ムシかけ

c0068917_13104562.jpg いよいよ炭焼きの最終工程になる。カマの温度は次第に上がり、通風口から覗くと日中でも赤く見えるようになる。左の写真は煙突の温度で255度の時のカマの中である(午後5時半)。赤外線のせいか、カメラのフォーカス機能がうまく働かないようだ。

c0068917_13114152.jpg 2時間後の午後7時半、煙の温度は270度。原木全体が真っ赤に熾った炭、あるいは灼熱の鉄棒のように見える。このあたりから「ネラシ」にかかる。通風口・煙突とも少しずつ開けてやって空気量を増やしてやる。温度上昇が早まり、ガス分が燃焼して炭が焼きしまる。精錬である。

 8時半で280度。もう少し空気の流入を増やす。そして、煙が300度に達したら(内部は7〜800度)炭化は終了。カマの口をドロと石(煉瓦)とで密閉し、さらにその前を板で囲って土砂を入れて気密を保つ。土管の煙突も取り除き、石の板で塞いで砂で目止めをする。つまり、カマを密閉するわけだ。この作業を「ムシをかける」と呼んでいる。
c0068917_13131924.jpg この作業は、カマの進行に合わせるしかないので夜になることが多い。以前は乾電池式のヘッドライトや灯油ランプを使っていたが、今は発電機がここでも役に立つ。エンジン音さえ我慢すれば150ワットの投光器の照明で作業は楽だ。

c0068917_13141631.jpg 今回は第1回目のカマであるので、気密の漏れ(「息をする」という)がないかを慎重に点検。漏れている箇所には砂をかけて止める。作業が終わったのは10時半。あとは自然に火が消えてカマ内の温度が下がるのを待つ。それまで最低でも4〜5日かかる。
 左の写真はもちろんストロボで撮っている。

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by sumiyakist | 2007-10-06 13:18 | 自然と暮らし

天井の仕上げ

c0068917_23174466.jpg天井上げを「大団円」といったが、もちろん、あれで終わりではない。ここからは細かいけれども出来不出来が後で大きくカマの良し悪しを決めるような仕上げ作業になる。前日の、友人の評して「大仏さんの頭」(螺髪<らほつ>という)状態を、翌朝はこういう状態にする。つまり、ドロ団子の固まりを叩いて均してゆくのである。

c0068917_23244844.jpgまず、適当な木を切って細工をして写真のようなツチノコを作り、これで叩いてゆく。

c0068917_2327480.jpg叩いたところとまだ叩いていないところの差はこういう状態。

c0068917_2328923.jpgいちおう全体を叩き終えたところ。
ツチノコ作りから始めて午前中でここまでやって今日の作業は終了。
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by sumiyakist | 2007-08-07 23:37 | 自然と暮らし

天井上げ

 5日の日曜日、友人たちに手伝ってもらってカマの天井に土を載せる作業をする。「天井上げ」といって、カマ造り作業中の、いわば大団円である。

c0068917_17494873.jpg天井にのせる土を混ぜる。もとの天井の土は前の作業スペース(「カマ庭」)に積み上げてあった。「焼けドロ」と呼んで炭焼きさんが大切にする土である。新たにカマを造るときには山の古いカマ跡から掘り出してくる。結晶水を失っていて、収縮率が小さいので焼き固めてもヒビがはいりにくい。それに新しい山土を加えて耕耘機で混ぜ合わせる。

c0068917_17501984.jpg水を加えて練り始める。このときも耕耘機が活躍する。

c0068917_17513277.jpg水を加えながら耕耘機を回すが、耕耘機が回らなくなると、あとは人力。鍬やスコップでひたすら捏ねる。

c0068917_17521946.jpgときどき足で踏んで水の回り具合を確かめながら、捏ねる。全体に水が均一に回り、ドロに粘りが出たらいちおう仕上がり。

c0068917_17531145.jpgドロ団子をソフトボールかハンドボールの玉ほどの大きさにまとめて手渡しで運び上げる。

c0068917_1754398.jpg時には投げてパス。

c0068917_17545471.jpgドロ団子を順に鉄板の上に置いてゆく。

c0068917_17554163.jpg本来のやり方だと外周から始めて渦巻き状に中心へ向かってドロ団子を並べてゆくのであるが、今回は鉄筋部分に沿って荷重がかかるように置いてゆく。

c0068917_17564835.jpg練り始めてから5時間あまり、やっと天井全体にドロをのせ終わる。

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by sumiyakist | 2007-08-06 18:03 | 自然と暮らし

炭窯改修

 強行採決国会が終了。私が関わっているいくつかの行事(イベント)も一段落。そこで、この春から時間を見つけては進めている炭窯の大改修に本格的に取りかかることにする。
 炭焼き小屋の屋根の補修をした記事を載せたことがあるが、カマ自体も何年か使い続けていると次第に傷んでくる。カマの天井は、当初は土を固めて焼き締めた昔ながらのドロ天井であったのを、数年前にいちど取り壊して、鉄棒を格子に組んでその上に鋼板を載せてそれを上に渡した桁(けた)からつり上げる吊り天井に改修したのである。(鉄板の上には土砂を載せて気密と温度を保つ)。
 しかし、それとて回数を重ねるうちに鉄棒が曲がり、鋼板もそれにつれて凹んでくるし、カマの内部側壁も崩れる箇所が出来てくる。カマの修理の時期が来ていたのである。梅雨時はいいチャンスである。

c0068917_2023424.jpg  まずカマを覆っている土を全部おろして、つり上げている鉄鈎と番線を外す。次に鋼板を取り除いてゆく。左の写真が一番手前の鋼板を外したところ。

c0068917_2031557.jpg それを斜め上から見たところ。

c0068917_203442.jpg 鋼板を全部取り除いたところ。格子に組んだ鋼棒だけが見えている。

c0068917_2041170.jpg 鋼棒も桁も取り除いてしまったところ。 

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by sumiyakist | 2007-07-05 20:57 | 自然と暮らし