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氷見冤罪事件国賠訴訟

c0068917_196510.jpg じつのところ、この間、ブログネタは沢山あった。しかし、先に述べたように、面倒臭さが先に立って、もう閉鎖しようかと思っていたくらいだから、更新する気力もないまま打ち過ぎていたというのが正直なところである。
 気を取り直して(!?)、いささか自分も関わった本のことなので紹介しておこうと思う。本というのは左の写真である。『「ごめん」で済むなら警察はいらないー冤罪の真犯人は誰なのか?』(柳原浩・編 桂書房・刊 1300円+税)である。
 もう少し詳しい内容は、氷見国賠訴訟を支える会のHPからダウンロードして見ることもできる。
 氷見冤罪事件そのものはいまさら説明するまでもないと思うし、ここでも1,2度取り上げたこともあるので説明は省く。
 柳原浩氏は、明らかに警察・検察が無理やりでっち上げた「権力の犯罪」の被害者であるから、それによって蒙った有形無形の損害を国家賠償請求することになったのであるが、日弁連も全面的にバックアップすることになって147名という大弁護団が結成されて訴訟に臨むことになったのである。
 8月19日が第一回弁論期日なので、それまでに何とか本を出版しようということになり、地元富山の桂書房が発行を引き受けるといいうことから、私も少しお手伝いすることになったのである。(といっても、最近は原稿のやり取りは全てネットでやるので、たいしたことをしたわけではない。)
 また、原稿は、柳原氏の書いたもの、ジャーナリストの鎌田慧氏によるロングインタビューの他、同志社大学教授(メディア論)の浅野健一氏、奥村主任弁護人や国賠ネットの支援者などに加えて、地元支援者も何人か書いている。事件の経過年表や訴状の全文などの資料も巻末に載せた。
 私も「権力犯罪を生む富山の心的風土」と題して以下の短文を寄せた。

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by sumiyakist | 2009-09-11 20:36 | 裁判批判

氷見えん罪事件

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 催しというなら、今週末に開かれるこちらの方を先にお知らせせねばならなかった。
 上のチラシは、写真版でご覧頂くには不向きな文字ばかりのものであるが、内容がそれほど固いものだということで、ご容赦いただこう。(時間があれば呼びかけ人に加わっていることだから、私が手伝うことも出来たのだが、ブログでお分かりいただけるように、なにしろこの間は催しが立て込んだのと盆明けから再稼働した本業とで、死にそうなくらい忙しくて、お任せ状態だった。)

 テーマはご覧のとおり、氷見えん罪事件(事件の概略は後出)。マスコミは「誤認逮捕」などと表現しているが、警察の「誤認」、すなわち、うっかりミスなどではなく、この被害者本人の話を聞くと、明らかに警察の意図的な「でっち上げ」事件なのである。
 警察は、逮捕した被疑者のアリバイを示す電話の通話記録を入手していたり、現場に残された足跡から靴の大きさも相当違っていたりするし、この種の事件では必ず行っているはずのDNA鑑定でも齟齬を来していたはずである。(警察・検察にとっては不都合な証拠だからか、裁判に提出しなかったらしい。)
 後日他所で真犯人が上がって自白したことでえん罪が発覚したが、そういう偶然の僥倖がなければ、永遠に真実は明るみに出ず、警察のでっち上げは闇の中のままだったということだ。
 もちろん、無実の罪を着せられた人の国家賠償を最大限勝ち取ることは大切であるが、どのようにしてえん罪が作り出されるのかの典型的な事案だと思うから、徹底的に真相を解明し、「再発防止」(なんとよく聞く言葉か!)のためにもしっかりと裁判をさせねばならない。

 チラシの裏面は文字で紹介する。

 <<富山(氷見)冤罪事件とは>>
2002年に富山県氷見市で起きた強姦事件と強姦未遂事件で逮捕、起訴された柳原浩さんは富山地裁高岡支部(中牟田博章裁判長)で懲役3年の有罪判決をうけ、服役しました。ところが、柳原さんは無実だったのです。満期釈放後の2006年になって、別の容疑により鳥取県警に逮捕された男性がこの事件の真犯人だったことが分かり、富山地検は異例の再審を請求しました。07年4月に検察・弁護側双方が無罪判決を求める再審裁判が開始され、10月に富山地裁高岡支部(藤田敏裁判長)は改めて無罪判決を出しました。
 逮捕から5年半ぶりに無罪判決を手にした柳原さんですが、「納得いかない、本当の意味で冤罪が晴れたとは思っていない」と怒りを隠さない様子が報じられました。再審裁判では犯行現場の足跡や自宅からの通話記録などから柳原さんの犯行でないことが認定され、前の有罪判決が取り消されました。しかし、これら無罪を示す証拠がありながら冤罪が作り出されたカラクリは隠されたままです。警察や検察のしたことは何も明らかにされていません。その解明のために柳原さんや弁護団は当時の氷見警察署の取調官や起訴した検察官の証人尋問を求めました。彼らは否認していた柳原さんを強引に自白させました。でも裁判長はその取調べを拒否したのです。
柳原さんはいま、この冤罪の成り立ちやその責任を明らかにし、被った損害の賠償を求める国賠裁判の準備を進めています。そこには冤罪被害からの名誉回復のみならず、同じような冤罪の再発を防ごうという強い意志があります。さらに、この冤罪をただすべきだった裁判所や弁護士の果たした役割がどのようなものであったかも、明らかにしなければなりません。

<<富山冤罪国賠を支える会(準)の発足と参加のお誘い>>
氷見冤罪事件に深い関心を寄せてきた富山県内外の市民たちによって、冤罪と闘う柳原さんの国賠裁判を支え、ともに冤罪の根絶をめざすために、「富山冤罪国賠を支える会(準備会)」を発足させました。これまで様々な国賠裁判を通じて蓄えてきた経験や知恵を活かし、冤罪の真相を明らかにする所存です。法曹界やメディアが見過ごしてしまい、そして私たちにも分からなかった冤罪事件だからこそ、その原因を具体的に解明する必要があります。ぜひ、多くの方々に参加していただき、共に冤罪を許さないための運動を進めましょう。

<支える会(準)呼びかけ人>
福富弘美(呼びかけ人代表)、浅野健一(呼びかけ人代表)、井上清志、磯部忠、高木公明、土屋翼、松永優、山際永三、小倉利丸、堀元政仁、石橋義之、マイケル・フォックス、八嶋博、山内美智子、金嶋久貴子、菊池正人、伯水永雄、野上明人、大島俊夫、勝山敏一、吉田樹、美谷克己、松永定夫、竹川愼吾、小島正之、林秀樹、渡辺よう、安田聡(2008年8月10日現在、順不同)
賛同人 宋安鐘

<支える会(準)連絡先>
富山0763-22-1549(堀元)、東京03-3290-9895(磯部)
メール toyamakokubai@gmail.com
<入会申込>
上記連絡先へ(電話またはメール)
会費2000円 会費振込先 郵便局 口座番号00190‐1‐336657 口座名義:富山冤罪国賠裁判を支える会



富山冤罪国賠裁判を支える会(準)HP
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by sumiyakist | 2008-09-17 20:05 | 裁判批判