タグ:国民投票法案 ( 4 ) タグの人気記事

憲法小矢部・一周年記念

c0068917_1423469.jpg


 国民投票法案(改憲手続き法案)は、11日に参院特別委で採決され、14日に参院本会議で成立した。18項目もの付帯決議がついているのは、民主党との妥協の産物であろうが、それだけ十分な審議が尽くされていないことを物語っている。
 特別委の審議や参考人質疑などをインターネット中継などで見ていても、こんな程度の議論で改憲への道筋が整えられてゆくのかと思うと、馬鹿馬鹿しくなる。戦後民主主義(「戦後レジーム」<笑>)のなれの果てがこの程度の国会、この程度の政治家ということか。
 私も戦後民主主義を空気のように呼吸して来た世代だが、その「嘘くささ」や「うわすべり」にある種の不快感と危険性とを感じてきた。その脆弱性がいまこうして露呈しているわけだ。戦後民主主義の自業自得といえなくもない。
 さて、昨年の6月に「憲法をまもる小矢部の会」を立ち上げてまもなく1年になる。この間、ビデオ上映会や車座懇話会などの催しや会報の発行、街頭宣伝など、様々な取り組みをしてきた。事務局で相談して上のチラシのように一周年記念の集会を計画した。
 演奏してくれるミュージシャン=千田佳生氏は石動町の出身で、ペダルスチールギター奏者である。ピースウォ−クの催しなどでも時々演奏してくれる同志でもある。
 講演者の莇(あざみ)昭三氏は、金沢市在住で民衆医療一筋の医師であるが、その一方(お歳からいってご自身に戦場の体験はないと思うが)、戦争と医療とのかかわりについていくつかの著書もある研究者でもあられる。
[PR]
by sumiyakist | 2007-05-19 14:32 | 憲法・教育基本法

早朝街頭宣伝

c0068917_13391652.jpg 4月16日朝、憲法をまもる小矢部の会のメンバー数人で、石動駅前でビラ撒きとハンドマイクを使った街頭宣伝を行った。憲法改定手続き法案、いわゆる国民投票法案の問題点を訴えるビラを急遽作ったものである。
 ビラは、出勤や通学のために慌ただしく通り過ぎる乗降客に手渡すのであるが、受け取り率はかなりよかった。というか、ほとんど受け取ってもらえた。もっと沢山用意すればよかった。
 新聞やテレビなどのマスメディアは本当の問題点を取り上げず、与党と民主党との党派的な対立に耳目を集めようとしているが、本当の問題は次のようなところにあることをビラとマイクで訴えた。(ビラはB4判でスキャナーで取り込めなかったので2分割して下に納めた)。
                   *
1.最低投票率が設けられていない。
 従って、投票率が40パーセント台の場合だと、その半分、すなわち有権者の2割あまりの賛成で憲法が改定されることになる。これを「国民の承認」(憲法96条)といっていいのだろうか。
2.公務員や教育者の国民投票に関する運動に大きな制約を加えている。
 「地位利用」という、これまでも拡大解釈されてきたあいまいな規定で、それらの人びとを黙り込ませようという意図は明白だ。公務員は憲法を尊重し擁護する義務を負っている(憲法99条)のだし、就職時にそういう宣誓をしているはずだ。
3.組織的多人数買収罪および利害誘導罪などという、これまたあいまいな規定で反対運動を規制しようとする。
 集会で無料のパンフレットを配っただけでも取り締まりの対象にされかねないなど、国民の自由な意見表明や、憲法に関する学習までもを封じ込めようとするものだ。
4.その一方で、有料広告は野放し、やり放題。
 投票日前の14日間を除いては改憲に賛成反対の広告は自由にやれることになる。日本経団連など財界の主流ははっきりと改憲賛成の立場を表明しているから、ここぞとばかり巨額の広告費を投じてPRすることであろう。数百億、あるいは数千億という「改憲特需」が広告業界に生じる。マスコミにとっても嬉しいことだろう。「カネで買われた憲法」が生まれることになる。
5.憲法審査会が活動を始める。
 憲法審査会を設置するむねの国会法の一部改定が同時に行われる。3年間は改定案の議論はしないことになっているが、国会の閉会中も継続して憲法に関する調査や衆参の調整などが粛々と行われる。
6.結局は、憲法9条を変えて、日本をアメリカに従って海外で戦争する国にしたい安倍首相が、ブッシュとの会談の手土産にするために、ゴリ押しで改憲手続き法案を成立させようとしているのである。

c0068917_1335142.jpg
c0068917_13361768.jpg
[PR]
by sumiyakist | 2007-04-16 11:19 | 憲法・教育基本法

使い捨てられた枝野幸男

 改憲手続き(国民投票)法案は、一昨日の衆院特別委員会の強行採決を受けて、昨日午後、本会議で採決され、一応衆院は通過した。私は、その夜に憲法をまもる小矢部の会でこの法案の学習会を持つことになっていたので、その資料を整理しながら国会中継をネットで見ていた。

 多くの疑問点を積み残したまま、公聴会でもほとんどの公述人が慎重な審議を望んでいるにもかかわらず、ただただ日程優先で進められているのは言語道断である。しかし、冷静に考えると、この強行によって手続き法案自体の成立可能性は高くなったかも知れないが、その結果民主党が完全に離れたことで、安倍首相の望むような憲法改定は、むしろ可能性が下がったといえるかもしれない。(もちろん、政党の枠組みが現在のまま続くかぎりは、であるが。)

c0068917_10185713.jpg 衆院本会議では、民主党提出の国民投票法案(修正案)の趣旨弁明を行った民主党の枝野幸男氏が(安倍首相が自席を立とうとしたのだろうか、それを制するように)「総理聞いてください」と何度か繰り返して呼びかけた後に、安倍首相をほとんど罵倒するような調子で批判した。いわく、「立憲主義ということを理解していない」「憲法とは何かを知らない」「歴史や伝統をいうにしては歴史を知らない」などなど。議場はヤジ(もちろん自民党席の)で騒然としていた。安倍氏が自席でなにやらヤジリ返している写真(時事通信)をネットで拾った。

 冷戦構造の崩壊以後、「改憲と護憲という神学論争」から解放されて、真の意味で自立して自力で憲法を作る状況になった、という枝野の理想主義的改憲志向を、自民党・公明党が利用する形で憲法調査会、調査特別委員会の運営に民主党を引き込んできたのであるが、この期に及んで枝野を使い捨てしたということだろう。

 その悔しさがあってか、秀才・枝野が愚才の安倍を小バカにしている気分が感じられた。(思い出せば、かつて法案提出の趣旨説明の本会議でも、当の枝野氏が演壇に立ち、自民党の前席にいる小泉チルドレンたちに向かって立憲主義の意義を説き、猛烈なヤジを浴びていた。)

 安倍首相は、参院でも特別委を作らせて連日7時間の審議をして、ともかく審議時間を消化して、連休前に成立をさせようとしてくるだろう。他に能のない安倍晋三氏としては、イチかバチかの賭けに出てくるわけだ。米軍再編特措法(昨日、やはり衆院本会議で可決)とともにブッシュへの手土産にしようということだろう。

 われわれとしては、参院で廃案に追い込むために何をすべきか、時間が短いので「短期決戦」の効果的な方法を考える必要がある。

<追記>
昨日の夕刻、4時頃だったか、我が家と山続きで、同じく石川県境の集落に住む友人を久しぶりに訪ねて話をしていたら、折からの強風の中を突然ヘリコプターの大きな爆音が聞こえてきた。何かと思って窓から空を見上げると、双発の大型ヘリが2機、北へ飛んでゆくのが見えた。震災関連で輪島の方で何かあったのだろうかなどと友人と話をしていたが、報道によれば、昨夕安倍首相が輪島を訪問したとのこと。あれが首相一行を乗せたヘリコプターだったのかと納得。
[PR]
by sumiyakist | 2007-04-14 09:54 | 憲法・教育基本法

朝日新聞はトロイの木馬か?

c0068917_17563149.jpg

 過日(3月13日)、朝日新聞に国民投票法案についての世論調査の記事(上)が出た。こういう時期に国民投票法案について世論調査をするという、それ自体を批判するわけではないが、その結果を見て驚いた人は多かったはずだ。
 富山の駅前で同じく国民投票法案への賛否を問う街頭アンケート(シール投票)を行った友人たちの報告によると、賛成23 反対74 分からない20で、圧倒的に反対が多かったという。無差別の電話アンケートと、積極的な意志による街頭でのシール投票という方法の違いも考慮しなければならないが、それにしても差が大きすぎないか。
 この「シール投票運動」を提唱し集約を行っているグループが最終結果を取りまとめて発表している。
最終投票結果(3月10日)
 それによれば、賛成は758(13%)、反対は3977(69%)、分からないが997(17%)である。
 なぜこうも大きな差が出るのか? 
 朝日新聞については(切り抜きをなんどか掲載してきたが)、その編集姿勢を批判もしてきた。(例えば「朝日新聞・ヤヌスの顔」 「アンケート」のコメント最下段。)
 だいたいがこの新聞は、体制批判の装いをしながらその批判側にすりより、事態がいよいよ最終局面になったときには、くるりと身を翻す、あるいは時によっては背後から弾を撃つということを常套的に行ってきた。つい先頃の教育基本法改悪案が成立する決定的局面でも同様であった。
 権力側から送り込まれた「トロイの木馬」とでもいうべき存在だ。政治状況が煮詰まってきた時にはとりわけ注意が必要である。
 この新聞記事が出た直後に、シール投票運動の主唱者である野田隆三郎・岡山大学名誉教授がメーリングリストに発表された批判文を引用しておく。全く同感である。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜以下引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

続きを読む
[PR]
by sumiyakist | 2007-03-18 18:08 | 憲法・教育基本法