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また勝った!!


 市民オンブズ富山が石井県知事を相手に不当支出の返還を求めて提訴し、富山地裁でオンブズ側が勝訴し、県側が控訴している「上海便訴訟」の2審判決が昨日(3/16)、名古屋高裁金沢支部であった。私は所用があって法廷へは行けなかったのであるが、メンバーから自宅へ「勝訴」電話が入っていた。
 読売の記事を以下に引いておく。

宿泊費訴訟 県の控訴全面棄却知事に支払い命令

 石井知事らが2005年11月に訪中した際、県の旅費支給条例に違反し、不当に高いホテルに宿泊したとして、知事に56万円の支払いを命じた富山地裁判決を不服とし、県が控訴した裁判の判決が16日、名古屋高裁金沢支部であった。渡辺修明裁判長は、原告の市民団体「市民オンブズ富山」(富山市)を勝訴とした1審・富山地裁判決を全面的に支持し、控訴を棄却した。
 県側は、訪中事業は上海便の利用を促進する民間団体に委託しており、民間の事業であるため県条例に違反しないと主張。石井知事は宿泊費について知ることができなかったなどとして、旅費支給条例に違反しないとした。
 判決で渡辺裁判長は、〈1〉民間団体でも事業費用は県が負担し、事務も県職員が行っていた〈2〉訪問団が県を代表する立場でも、条例で旅費の上限額は定められている〈3〉石井知事は宿泊費の確認を県職員に指示することができた――などとして、県側の主張を全面的に棄却した。
 判決後の会見で、市民オンブズ側の青島明生弁護士は「県側の主張はことごとく否定され、合理的な判断が維持された。石井知事はメンツにこだわらず、是正すべき」と話した。
 石井知事は「判決文の内容は見ていないが、少し意外。旅費条例には事情があれば例外で(上限を超える支出を)認める規定もある。弁護士の意見も聞き、判断したい」とコメントを出した。
                 (2009年3月17日  読売新聞)


 控訴審に対応して県側は弁護士を新たに加えたりして、万全を期したはずである。とはいうものの、それほどたいした準備書面も出してこないところをみると、行政訴訟では裁判所は行政の肩をもつものという安易な思いこみをしていたのかもしれない。石井知事の「少し意外」という感想に、そのあたりの虚をつかれた思いが現れている。
 それとまったく対照的に、われわれオンブズ側としては(他の人はともかく私は)、控訴審ではひっくり返される公算がおおきいだろうな、と、半ば諦め気味であったから、これまた「少し意外」の感があった。しかし、もちろん、大いに喜んだことは当然である。
 思えば、この判決を出した渡辺修明裁判長は、やはり2審で金沢支部に舞台を移した「不二越強制連行・強制労働(女子挺身隊)訴訟」(こちらは1審の富山地裁では原告側敗訴で控訴している)の審理も担当していて、つい10日余り前に第4回の公判が開かれたところなのであるが、原告側が要求した学者証人の申請に対してきっちり対応してくれている。きちんと聞くべきは聞き、事実に則して判断を下すという、いわば当たり前の裁判官であるのかもしれない。
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by sumiyakist | 2009-03-17 22:37 | 地方自治

勝ってびっくり!

 昨日(6/18)富山地裁で市民オンブズ富山のメンバーが富山県を相手に提訴していた裁判でオンブズ側勝訴の判決が出た。私も原告の一人ではあるが、正直言ってまさか勝訴するとは思っていなかった。

 事件は、石井隆一知事らが富山と上海との定期航空路線の開設を記念して上海を訪問した際の知事(県議会議長も)の宿泊代金が1泊5万円という高額なものであったことから、住民監査請求を経て提訴に至ったものである。
 事業は殆ど県の費用で、事務も県職員が行っているのだが、形式上「上海便を育て発展させる会」なる一時的な民間団体に委託したことになっていて、そこがまた県内の旅行会社に丸投げしている。
 2000万円近い金額の事業が県→育てる会→旅行社と、随意契約で委託されていることをわれわれのメンバーのひとりが不審に思って調査を始めたのがそもそもの端緒であった。その旅行社の社長も「友好訪問団」の一員として同行していることや、航空運賃が見積もり時より大幅に下がったにもかかわらず宿泊費などをアップさせて総額を減らさないように細工をしている疑いがあるなど、不正経理もあり得ると思ってオンブズ側は裁判に臨んでいたのである。

 私自身は原告に名を連ねてはいたが、当初はまだ前知事退職金返還裁判も継続中であったから、あまり熱心なメンバーではなかった。青島弁護士や発端をみつけた会員の松永氏などは、この春には上海まで出かけて、知事らが泊まった西郊賓館なる最高級ホテルの、当の最上級の部屋に泊まってみるという実地検証までする熱心さであった。

 はたしてその熱心さを裁判所が認めたのかどうか、われわれとしても(被告の県側はもっとびっくり仰天だろう)驚きの勝訴判決となった。以下に共同通信のウェブの記事をコピーしておく。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜共同通信ウェブサイトより〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◎知事らの宿泊費「高額」 富山地裁が56万円返還命令
 石井隆一富山県知事らが二〇〇五年に中国を訪問した際に公費から支出した宿泊費が高 額だとして、市民オンブズマン富山が知事に宿泊費の一部に当たる百万円を県に返還する よう求めた訴訟の判決が十八日、富山地裁であった。佐藤真弘裁判長は、宿泊費が一人に つき一泊二万円を超える分については返還すべき対象と認め、知事や県職員ら十人分の宿 泊費計五十六万円の返還を命じた。知事側は控訴することを表明した。

 判決理由で佐藤裁判長は「県が業務委託した訪中団の事務局は県庁に置かれ、実務は県 職員が担当していた」と指摘し、知事は宿泊費が県条例の上限を超えないよう是正する義 務があったのに必要な措置を怠ったとした。

 訴状などによると、石井知事と職員ら計二十七人は○五年十一月、富山—上海便の就航 記念事業として訪中し、上海などを視察した。

 この際、当初の県の試算とは違い、現地の一泊分の宿泊費として知事と議長が五万円、 県職員一人につき三万円が公費から支出された。

 判決後に会見したオンブズ側代理人は「県には、住民の大切な税金を扱っているという 自覚を持って予算運用に当たってほしい」と述べた。

 石井知事は判決について、宿泊先は中国側の推薦で決まった点を強調した上で「ぜいた くなことをした覚えは全くない。やましいこともなく、きちんとした対応をしていく」と 述べた。

 富山県は、訪問団派遣事業は経済界も参画する「上海便を育て発展させる会」に委託し たことなどを挙げ、「中国の国情を考慮すれば、県が自由に宿泊先を決められない」と判 決に強く反発。その上で、「旅費が条例を形式的に上回ったことを違法と判断するのは、 事業全体の趣旨や特殊性、困難性を全く考慮していない」と反論した。

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  ついでに朝日の記事(富山版)を載せておく。ここには原告として「市民オンブズ富山」の文字がない。オンブズが嫌いなのか、朝日は?(笑)



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by sumiyakist | 2008-06-19 16:41 | 地方自治

オンブズの勝ち!

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 上の記事は、見ての通り、北陸のブロック紙「北陸中日新聞」の1面トップ記事である。行政裁判の、しかも原告がオンブズ組織で、控訴審での逆転勝利というのはたぶん初めてのことではないかと思う。トップ記事にしておかしくない事件である。にもかかわらず、地元紙である北国新聞は(まして隣の県の新聞である北日本新聞や富山新聞は)、見過ごしそうな小さな扱いである。
 「へぇ〜」と思いながらこの記事を読んでいて、この判決を出した裁判長は渡辺修明という人物であることを知った。ということは、われわれの知事退職金返還訴訟の控訴審で即日結審し控訴棄却判決を書いた長門栄吉氏はもう高裁金沢支部にはいないらしい。
 このブログでも触れたことがあるが、富山地裁の「不二越強制連行裁判」で、「強制連行の事実はあったけれども原告の訴えは棄却する。なんらかの救済措置も必要ない」という理も情もない判決に対して原告側は名古屋高裁金沢支部に控訴している。
 もしかして、この渡辺裁判長が出す判決だから高裁金沢支部の控訴審に期待が持てるかも知れないと、ふと思った。
 しかし、判決文はすでに前任の裁判長が書いていたのかも知れない。(ということは、われわれの控訴棄却はもとよりオンブズ津幡の逆転敗訴の判決を出した長門栄吉氏か?)記事を読みながら、そんなふうないろいろなことを考えた。
 
判決(判決文そのものを読んだわけではないが)は、いかにも原告側の肩を持つように見えるが、よくよく記事を読んでみると実のところは、裁判所の提出命令に対して知らん顔をしている「田舎市会議員」の開き直りに、裁判所のメンツをつぶされてプライドを傷つけられたための「報復判決」のように思えるのである。
 結局のところ、田舎政治家とヒラメ裁判官の、どっちもどっちの泥仕合ではないのか、というのが私の感想である。
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by sumiyakist | 2008-02-07 20:10 | 地方自治

行政訴訟をする意味

 中沖前知事退職金については市民オンブズ小矢部のメンバーで裁判をしているが、私個人としては、その他にも、志賀原発に対する訴訟(北陸電力に対する民事訴訟。1号機以来、現在は2号機の差し止め)や自衛隊イラク派兵違憲訴訟などにも原告として関わっている。
 それらの裁判は、すくなくとも私に関しては、日本の司法=裁判所を全面的に信頼して裁判所の判断を仰いでいるというわけではない。このブログの中でも折にふれて述べてきたが、むしろ、司法を信頼できないからこそ裁判を起こしているといったほうがいい。
 すなわち、現代日本において、とりわけ行政相手の裁判を提起するのは、私にとっては次のような理由による。
1.裁判を起こすことによって問題を「社会的事件化」し、マスコミなどを通じて世論を喚起する。
2.裁判を継続することによって、運動自身の継続を図る。
3.司法に(裁判官ひとりひとりに)対して、「法と良心にのみ従って」行動するべきであること教育する。
4.良質の裁判官と腕前のいい代理人=弁護士のめぐり合わせという、よほどの幸運に恵まれれば、勝訴判決を得て、司法の判断を求めるという裁判本来の目的を達することができる。

 3についてはすこし説明がいるかもしれない。裁判官は、とりわけ行政訴訟にかんしては、「法と正義」を看板にしながらも、最高裁事務総局を頂点とする司法行政の中で権力支配機構に組み込まれており、自己保身のゆえに行政よりの立場に身を置かざるをえない環境にある。そういう裁判官に対して、常に「すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される」(憲法第76条)を呼び覚まさせる活動こそ市民的立場からの行政訴訟であるといってもいい。
 つまり、司法をあるべき姿にするよう裁判官を啓発するために訴訟を提起するということである。「市民オンブズ運動は世直しのボランティア運動です」というのが市民オンブズ富山を立ち上げたときのスローガンであるが、そのでんで言えば、「行政訴訟は司法を監視し正すためのボランティア運動」でもある。
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by sumiyakist | 2007-02-25 21:05 | 知事退職金

NPO認証

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 富山県でのオンブズ運動の嚆矢となった「市民オンブズ富山」が、昨年暮れにめでたくNPO法人の認証を得た。NPO法については、個人的には疑問に思うところも多いのであるが、法人格を得たことで、行政と対等に渡りあえる気分にもなるし、特定NPO法人になることが出来れば、寄付を受ける場合に寄付者が免税措置を受けることができるということで、活動費が集まりやすいという実利もあるらしい。
 ということで、祝賀会を開こうということになり、今日2月4日(日)の午後、定例会を兼ねて祝賀会を行った。久しぶりに顔を合わせたメンバーもいたりして、創立当時の様子を思い出したことであった。上の写真は祝賀会場の看板である。
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by sumiyakist | 2007-02-04 21:14 | 知事退職金