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ソバを挽く

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 正月以来雪らしい雪も降らず、「雪降らんでいいけど、なんか愛想ないね」というのが挨拶の言葉になっていたのだが、ようやくそれらしい降雪があって、村の入り口である出合橋も雪景色になった。秋の景色とはまた違った趣がある。

c0068917_19562875.jpg 村のM家から玄ソバをいただいたので、長くしまい込んであった電動石臼を出してソバを挽くことにした。石臼とはいうものの、昔ながらの石臼ではなくてセラミック板の臼をモーターで回して粉にする機械である。20年ほども前の久利須村入植当時に最初にソバを作った時に購入したものである。

c0068917_2095991.jpg  まずセラミック板の間隔を少し広目にして玄ソバを粗挽きする。ソバの殻を割って中の実を出すのが目的である。それを3ミリ程度の目の篩(ふるい)を通すことで殻と実とに分ける。


c0068917_20171311.jpg 粗挽きを終えたところ。左が実で右が殻。実に茶色い殻のかけらが混じり殻には白い実が混じっている。殻に混じった実はもったいないが捨てることになる。実に混じった殻は2度目の臼でいくらか取り除くが、さらに細かくなって実の粉に混じる部分もある。


c0068917_20224789.jpg 2度目はセラミック板の間隔を最小にして挽く。今度は時間もかかる。昔ながらの石臼であれこの電動石臼であれ、時間をかけてゆっくり挽くのでソバの風味が損なわれない。工場の製粉機は高速回転のローラーで粉砕するので熱のために風味がとんでしまうのだという。

c0068917_20244961.jpg 挽き上がったものを今度は1ミリ程度の目の篩を通す。


c0068917_20263192.jpg ソバ粉のできあがりである。殻も挽かれて混じっているので薄く茶色がかって見える。その色や舌触りもまたソバの風味になる。
 しかし、このソバ粉だけだとやや粗すぎるので、市販のソバ粉を半分混ぜて、さらにつなぎの小麦粉を全量の2割入れて(つまりソバ粉が8、小麦粉が2の二八ソバ)打つのがいいだろう。
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by sumiyakist | 2008-01-26 21:11 | 自然と暮らし

弁護士より医者をふやすべきだ

 医者と弁護士というと社会的なステータスの高い(しかも収入も多いから)、人気のある職業であるのは誰しも認めるだろう。いずれも難関の試験をパスする必要がある。私は、とりわけ医師の養成制度には問題があると思うが、いまその制度的な問題自体を論じるつもりはない。
 ふつうの感覚でいって、わが国には医者が不足していると思うことはあっても、弁護士が足りないとは感じられない。にもかかわらず、政府は、弁護士をどんどん増やし、医者の数は抑制しようとしている。
 人口あたりの医師数はOECD加盟先進国の中でわが国は最低であり、日本は人口1000人当たり2人ほどであるのに対してOECD加盟国の平均は3人である。つまり、諸外国は人口比あたり日本の1.5倍の医師がいることになる。OECD平均に追いつくには、あと12万人不足しているそうだ。しかし、厚労省は国民医療費総額を抑え込みたいために医師の養成をかなり抑制している。その現状については、たとえば、現役医師のブログ「健康、病気なし、医者いらず」にも詳しく述べられている。

 一方弁護士についてはどうだろうか。
 司法制度改革のひとつに法科大学院があり、この制度によって、これまでは年間500人程度であった司法試験合格者を3000人に増やそうというのである。別段国民が弁護士不足を感じていないのにその数を急増させようというのだから、だれがみてもこの裏には何かわけがありそうだ。
 わが国の弁護士はおよそ2万人、人口が2倍程度のアメリカには100万人。アメリカが訴訟社会であるのはよく知られている。なにかというとすぐに弁護士が駆けつけてきて裁判に訴えるように勧めるらしい。
 そのアメリカが、わが国に対する「改革」を要求している「年次改革要望書」の一項目にに司法制度改革もあって、その具体的な内容のひとつに外国人弁護士が日本で仕事をしやすい環境づくりを求めている。(日本の法律の外国語翻訳を進めさせるといったこともある。)
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「要するに米国は日本に訴訟を『輸出』しようと狙っているのだ。国内での商機縮小を見越した米国の弁護士たちが、出稼ぎ先を探して世界を見回したとき、世界第二の経済大国でありながら訴訟が極端に少ない日本は、まさにかっこうの標的なのである。」(『奪われる日本』関岡英之)                                                         *
 アメリカ大統領選挙は、クリントンにしろ、オバマにしろ、あるいはエドワーズにしろ(3人ともやり手の弁護士だ!)、民主党がとるだろう。
 ブッシュよりはリベラルであることは喜ばしいようであるが、民主党は元来、日本に対する強硬な姿勢を保っている政党である。「(アメリカに有利な)改革」に対する外圧はいっそう強まることは間違いない。

 ついでにいうと、看護師や介護士についても、国内の有資格者や現場職員の待遇を切り下げて人材の職場離脱を進めておきながら、フィリピンなど発展途上国から(職業上は大きな障壁になる言語の問題などおかまいなしに)「輸入」しようとしている。看護や介護の現場の給与や勤務態勢を改善すれば国内で潜在している供給を相当まかなえるはずである。
 看護や介護の職業に対する意欲を持って職場に入った若い人たちが数ヶ月、数年で失望して職場から去るという事例には事欠かない。その最大の理由は給与や勤務時間などの労働条件であろう。
 こういう点でもわが国は逆転している。日本の政治家や官僚はいったい何を考えているのかと思わざるを得ないし、しかも多くの場合、その裏にはアメリカの影が見え隠れするのである。
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by sumiyakist | 2008-01-07 21:59 | 裁判批判

日本は没落?

c0068917_20165078.jpg  今日の東証大発会は「暴落」と言うべきじゃあないのか? いよいよ日本の終わりの始まりだろうか?
 ペーパー版の「スミヤキスト通信」から。
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<巻頭言>日本は没落するのか?
 以前に何かで読んだ覚えがあるのだが、現在の世界中の富(生産力)を、地球上の人びとがみんなで分かち合えば、すべての人は週に一日だけ働けば暮らしてゆけるとのことである。しかしながら現実の世界はというに、富を平等に分け合うどころか、偏在の度合いがますます強まる気配である。中間層が厚く、かつて「一億層中流」幻想が蔓延したわが国においても、所得の偏りを示すといわれるジニ係数は大きくなりつつあり、貧富の差は拡大している。
 生活保護世帯は140万に達するのではないかといわれる。しかもそれは、わが国が生活保護受給に対して非常に厳しい制約を設けている上に、国民の側でもよほどせっぱ詰まらなければ申請をしないという「風土」があってのうえでのことである。都市では「ワーキングプア」と呼ばれる貧困層の存在がひとつの階層化しつつある。健康で文化的な生活を保障した憲法第二五条も空文化しつつある。
 新年の観測記事などでも暗い見通しが多い。そういう見出しの連想から思い出して森嶋通夫著『日本はなぜ没落するか』(一九九九年岩波書店刊)をぱらぱらと再読してみた。前世紀末にこの本が出ていることがいっそう印象深い。
 本書は近代日本の教育・金融・産業・精神を概観し、世の中は人びとによって作り上げられている以上、人の善し悪しがその世界のレベルや質を決定するという、ごく当たり前のことを述べている。そして、現在の日本や近未来である二〇五〇年の日本がどういう人間によって構成されどういう人々のリーダーシップのもとにあるかを述べて、タイトルのような推測をしている。
 もちろん、森嶋氏は没落からまぬかれる「ただ一つの救済案」も最後に提案していた。それは「東北アジア共同体」構想であった。その後、この提案だけに絞った著書(『日本にできることはなにか』)も出したが、要路の人間はほとんど無視したようだった。「政治的イノベーション」を熱く語っていた氏の願望とは全く正反対に、国民は「コイズミ改革」を選んだ。
 氏は〇四年に亡くなった。日本人というのは度し難い国民だと思っていたことだろう。 
 
 
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by sumiyakist | 2008-01-04 20:28 | 憲法・教育基本法

新年

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by sumiyakist | 2008-01-03 18:25 | 自然と暮らし