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歌うキネマ「砂の器」

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 趙博(チョウ・バク)という歌い手がいる。大阪・猪飼野で生まれ育ち「在日関西人」を名乗るミュージシャンである。自作自演のフォークからジャズ・ロック・ブルース・演歌・浪曲・パンソリと、音楽の領域も広いが、ホームページにあるとおり、活動の舞台も多彩。小さなライブハウスから講演会場、音楽ホール、野外集会、料理屋、学校など、変幻自在、神出鬼没。
 たぶん、彼の内奥深くから発する禁欲精神のゆえに、興行的にはマイナーに徹しているのであろうと推測するが、その音楽性のすばらしさは最近出したアルバム「趙博ベスト30」を聞けば誰もが納得するだろう。(最近ネット上では「そしてアベ」が話題になっているが、これは文字通りお座興なのであって、彼の芸はこれではわからない。)

 20年以上も前、ちょうど私がこの山里へ「入植」するころ、共通の友人の紹介で知り合ったのであるが、10年あまり前に、我が家近くの福祉施設を会場にして野外コンサートを企画した際に、わざわざ来て演奏してくれたこともあった。
 昨年秋には石川県まで来るというので、小矢部で小さなライブを企画した。(このときは市長選挙があって、私は高見の見物を決め込んでいたのであるが、急遽、同時に市議補選も行われることになり、オンブズのメンバーである石山氏が立候補。ライブと選挙応援という「二正面作戦」になったことであった。)友人のブログにそのときの様子がある。

 その畏友=チョウ・バクが、芸域を広げて「歌うキネマ」に取り組んでいるのはよく知っていたのであるが、なかなか実見の機会がない。当地でもやりたいと思うが、なにぶん目新しい概念のパフォーマンスであるから自分自身が観もせずに他人に勧めるわけにもいかない。
 そんな折り、今度もやはりピアノのハルマ・ゲンといっしょの北陸ツアーの計画があるというので一日を取って貰って上のような「試写会」(ネタ元が映画なのでこう洒落てみた)を企画した(チラシは先日の横浜公演のものを借用)。
                   *
 日時=6月30日(土) 午後3時開演
 場所=石動コミュニティセンター (1Fホール)
 料金=1000円


 設備の整ったホールではないので料金もお安く設定した。まあ、仲間内の「内見会」のようなものであるが、もちろん、どなたでも来場歓迎である。場所は小矢部市(石動)の町中、旧北陸電力小矢部支店。
地図
 この前日、29日(金)は金沢・近江町市場のライブハウス=メロメロポッチでライブがある。
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by sumiyakist | 2007-06-25 11:41 | その他

君が代不起立

c0068917_992716.jpg 23日(土)、「県民共生センター・サンフォルテ」という県の施設での各種の市民団体が行う催事に、われわれ平和をつくる富山県連絡会として、今年は「君が代不起立」という記録映画(DVD)を上映した。
「10・23通達」といわれる、2003年10月23日に東京都教委が出した公立学校での日の丸・君が代の強制(職務命令)に対して不服従を貫いている2人の教員の行動を中心に、強制に反対する教員たちの発言や行動を追ったドキュメンタリーである。
 そのひとり、河原井純子さんは、3ヶ月の停職処分の期間中、全国を行脚しているのであるが(先日の京都での集会の様子も載せた)、ちょうど北陸を回ることになって、われわれの上映会に参加していただけることになった。
 1時間半ちかくの映画を上映したあと、河原井さんのお話を聞き、参加者との意見交流を行った。(上の写真は話をする河原井さん)。催事の時間設定の中では十分な話をする時間がとれないので、その後、場所を変えて意見交換の場を持った。

 32年間、障害児教育の現場で、子どもたちに「自分で考えてイエス・ノーをはっきりいうこと」「自分らしく生きること」を伝えようとしてきた河原井さんが、日の丸・君が代強制に対して不起立をとおして、5回目の処分を受け、4つの裁判(10・23通達以前の、いわゆる性教育処分に対するものも含め)を続けながら、「がんばらないけどあきらめない」という「普段着の不起立」を貫いている人柄の中心軸の感触がよくわかる交流会であった。
 河原井さんはこの後、24日は黒部・魚津で、25日は、再び富山市内と氷見市で、上映会や意見交換会を行う。 
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by sumiyakist | 2007-06-24 09:15 | 憲法・教育基本法

上告理由書

 前知事退職金訴訟の上告理由書を青島弁護士が書いて提出してくれた。いささか長くなるが、(「第1 事案の概要」は省略して)その全文を以下に載せる。
  もちろん、中心は「第3 上告受理申立理由」にある。   
                                                                *
第2 原判決の要旨
  原判決は,以下のように,申立人らの主張を排斥し,本件条例15条中の知事の退職手当額に関する部分が法204条3項に違反するものということはできず,他の給与条例主義を定める法の規定に違反するということもできないとした。

1 本件条例15条の法204条3項違反の点
  申立人らは,本件条例15条が法204条3項及び204条の2の規定に違反すると主張した。
  これに対し原判決は,法204条及び204条の2は,あいまって,給与条例主義を定めており,その趣旨は,①住民の代表である議会の条例制定を通じて,給与体系を公明化し,給与等の額等を民主的にコントロールするとともに,②勤労者である職員に対し,勤労者の団体行動権の一部を制限する代償として給与等を権利として保障することにあると解し,本件条例は,条例から特別職に対する退職手当の額を確定できないので法204条3項の文言に適合しない面があることは否定できないが,特別職に対する退職手当の額の決定方法を明示しており,議会が条例を制定する場合と議決事項とした場合の議決方法には特段の相違がないことを考慮すると,両者は実質的には等しいということができ,上記給与条例主義の趣旨①をみたし,趣旨②はそもそも知事には当てはまらないから,本件条例15条が,知事の退職手当の額を直接定めることなく,議会の議決により定めることができるとする部分は,法204条3項に反するものとは解されないとする。
 
2 住民による民主的統制に関する差違について
  また,原判決は,申立人らの,住民による民主的統制の観点からの主張に対して次のように判断して理由がないと排斥した。
(1)条例改廃請求権による内容修正の可能性について
  申立人らは,法204条3項及び204条の2の規定の趣旨は,義会による民主的統制のみではなく,条例改廃請求権の行使等による住民の自治体に対する民主的統制の可能性を確保するところにもあるとして,本件条例15条は,法204条3項及び204条の2の規定の趣旨に反する旨主張した。
  これに対して原判決は,条例による場合は,公布されて退職手当の額が住民に了知され得る状態に置かれ,住民の条例改廃請求(法74条)により,その内容を修正する余地があるのに対し,議会の議決による場合には,議案提出前の段階では議案の内容たる退職手当の額を住民が了知することはできないとしながら,議員は住民の選挙により選出された住民の代表者であるから,民主的なコントロールのもとで退職手当の額を決定しているものといえるので,この差異をもって,条例により定める場合の方が,より民主的なコントロールが及ぶものとまではいいきれないから,このような相違をもって,本件条例15条が前記給与条例主義の趣旨①を没却するものということはできない(6頁12行目以下),仮に,住民の条例改廃請求権の行使等を重視するとしても,住民は,議会の議決する額とすることができるという本件条例に対しても,条例改廃請求を行うなどしてその意思を反映させることができたから,申立人らの主張は理由がないとする。
(2)選挙の争点化による内容修正の可能性について
  また,申立人らは,条例によれば,場合によっては議員選挙の争点となって選挙結果に基づき議会によって内容の修正が行われる可能性があるが,議決によればこのような可能性はないという点に差異があり,住民によるコントロールの観点からはこの差違は重要であるから,法が各種の直接民主主義的な制度を規定している趣旨を考慮すれば,議会の議決と条例とを同視することは,法204条3項及び204条の2の規定の趣旨に反するとともに,地方自治の本旨(憲法92条)にも反する旨主張した。
  これに対して原判決は,①住民は本件条例に対しても条例改廃請求を行うなどしてその意思を反映させることができた,また,②議決による場合には,議案が議会に提出される前の段階でその議案の内容(退職手当の額)を住民が了知することはできないが,一方,個々の退職手当の支給ごとに金額を議会で議決することは,予め条例で定められた金額が自動的に支給されるのに比べ,より住民の関心を惹きやすい面もあり,仮にその金額が不当であれば,住民が議員に働きかけたり,あるいは事後の議員選挙においてその点が争点となる可能性もあるから,議会の議決によることが,条例による決定に比較して,住民によるコントロールの観点から直ちに劣るものと断定することはできず,控訴人らの上記主張は採用できないとする。

3 執行機関と議決機関の抑制・均衡に関する主張について
  申立人らは,法204条3項及び204条の2は,少なくとも知事の場合には,議会と対抗関係にある知事の給与等がその都度の議会の議決によって決せられることはないことを定めることによって,執行機関と議決機関との抑制と均衡関係を図るという統治的意義をも有するものであり,本件条例15条はこれに反する旨主張した。これに対して,原判決は,本件条例15条により議会が議決によって知事に対する退職手当の額を定める場合と,その額の算定方式を条例で定める場合とを比較しても,前者が後者に比して,議会の権限が過大となり,知事と議会との抑制・均衡関係が崩れるとまでいうことはできないから,この主張も理由がないとする。ただし,この点については特に根拠,理由は示されていない。
  また,申立人らは,本件条例によれば,議会は自由に知事の退職手当の金額を定めることができることになり,議会に対する知事の対応に影響を与え,知事と議会との抑制・均衡関係を崩すものである旨主張したことに対して,原判決は,本件退職手当の額は,有識者らによる富山県特別職退職手当検討懇話会において,中沖の知事としての功績,昨今の経済状況,知事の退職手当の額の算定に関する全国的な状況や富山県における従前の知事の退職手当の額の算定方法等も勘案した意見がまとめられ,これを受けて議会により議決され,このような諸条件を考慮しないまま金額を定めたというようなものではないことを考慮すれば,議会が本件退職手当の金額を議決により定めることができるからといって,直ちに,知事の立場が弱体化して,知事と議会との抑制・均衡関係を崩すことになるとまでいうことはできないとして,申立人らのこの主張も採用できないとした。

第3 上告受理申立理由
  原判決は,以下のとおり,法204条3項及び204条の2の解釈に関する重要な事項についての判断を誤っている。
1 法204条3項及び204条の2違反の点について
  原判決が,特別職に対する退職手当の額の決定方法を明示していること及び議会が条例を制定する場合と議決事項とした場合の議決方法との間には特段の相違がないことから,両者が実質的には等しいとして,議決による方法は,法204条3項及び204条の2の規定の趣旨をみたし,本件条例15条が,知事の退職手当の額を直接定めることなく,議会の議決により定めることができるとする部分について,この判断は,法204条3項の明文に反し,また,同条が住民自治と団体自治を制度的に保障している憲法92条及びその趣旨をふまえて間接民主制の制度とともに直接民主制の制度をも取り入れて規定している地方自治法の趣旨から,許されない解釈である。
  このことは,甲2号証の晴山意見書に,立法経過,行政実例,学説及び判例をふまえて示されているとおりである。

2 住民による民主的統制に関する差違について
  さらに,原判決の,住民による民主的統制の観点からの申立人らの主張に関する判断は,以下の通り,不合理・非論理的であるとともに,憲法92条及びその趣旨をふまえて間接民主制の制度とともに直接民主制の制度をも取り入れて規定している地方自治法全体の整合的な解釈から許されない解釈である。
(1)条例改廃請求権による内容修正の可能性についての判断の誤り
  原判決は,条例改廃請求権による内容修正の可能性に関する差違は,議決による場合でも,議員が選挙によって選出された住民の代表者であるから,民主的なコントロールのもとで退職手当の額を決定しているものといえるので,この差異をもって,条例により定める場合の方が,より民主的なコントロールが及ぶものとまではいいきれないから,このような相違をもって,本件条例15条が前記給与条例主義の趣旨①を没却するものということはできないとする。
  しかし,確かに議員が議決で決める場合も民主的なコントロールのもとでの決定であると言うことはできるが,条例改廃請求の制度は,住民が直接条例について改廃を請求するという影響力を行使することが法的に保障されている制度であるから,これが認められる場合と認められない場合では住民の地方自治に対する影響力という点で決定的な差違があり,この差違は憲法92条に規定する「地方自治の本旨」をふまえ,直接民主制と間接民主制の両制度を取り入れている地方自治法の解釈において無視することは許されない。また,原判決は「より民主的なコントロールが及ぶ」という観点で判断しているが,異なる制度である直接民主制と間接民主制を比較して,「より民主的」であるか否かを論ずることはできず,このような考慮は失当であり,無意味である。むしろ,原判決の判断とは逆に,地方自治法が住民に保障している権利である条例改廃請求権の対象となるか,ならないか,という差違の重要性,意義を考慮して判断されなければならないのである。原判決のこの点についての判断は不合理・非論理的であり,誤っている。
  なお,原判決は,本件条例に対して条例改廃請求を行うことが可能であったとし,住民の条例改廃請求権の行使等を重視しても申立人らの主張は理由がないとしている。しかし,本件条例に対する条例改廃請求の可否の問題は,知事の退職金額を決定することに対して住民が条例改廃請求権を行使して変更を求めることが出来るか否かという差違とは全く関係がないことがらである。原判決のこの判断は非論理的であり,失当であるというほかない。
(2)選挙の争点化による内容修正の可能性についての判断の誤り
  原判決のこの点に関する判断のうち,本件条例自体が住民の改廃請求の対象となることと本件の争点とは全く無関係であることは上記(1)のとおりである。
  次に,個々の退職手当の支給ごとに金額を議会で議決する場合が,予め条例で定められた金額が自動的に支給される場合に比べ,より住民の関心を惹きやすい面があるとする判断については,いずれの場合であれ,住民が関心を有するのは退職金額の多寡,業績や世間相場の比較における金額の相当性であるから,必ずしもそのようには言えず,失当である。
  そして,個々の退職手当の支給ごとに金額を議会で議決する場合でも金額が不当であれば,住民が議員に働きかけたり,あるいは事後の議員選挙においてその点が争点となる可能性もあるから,議会の議決によることが,条例による決定に比較して,住民によるコントロールの観点から直ちに劣るものと断定することはできないとの判断については,条例改廃請求権の対象である場合には法定の条件を備えれば当該条例が改廃される保障があるのに対して,議員に働きかけることは単なる要請に過ぎず内容が変更される保障は全くなく,事後の議員選挙においてその点が争点になっても,支給後であれば無意味であるから,条例改廃請求権の対象となる場合に比べて,住民によるコントロールの観点から格段の差が認められ,これを直ちに劣るものと断定することができないとする原判決の判断は不合理・非論理的である。

3 執行機関と議決機関の抑制・均衡に関する判断の誤り
  まず,議会が議決によって額を定める場合と,その額の算定方式を条例で定める場合とを比較しても,前者が後者に比して,議会の権限が過大となり,知事と議会との抑制・均衡関係が崩れるとまでいうことはできないとする判断については,そもそも根拠,理由が示されていない。しかし,額の算定方式が定められている場合には,知事は退任前に支給額を知ることが出来,これを知りつつ知事に就任した場合には,退職金額は知事と議会の力関係に何の影響も与えないことは明らかであるが,知事の就任中に退職金額が決められておらず,退任後に議会の議決で金額が定められる場合には,退職金を確保するために議会の意向を損ねがたいとの意思が知事に働くことは明らかであり,このことが知事と議会の抑制・均衡関係に重大な影響を与えると認められる。法204条3項及び204条の2は,そのような関係も念頭に置いて規定されていると見られる。仮にそのようなことが念頭に置かれていなくとも,現実にそのような影響を与えるものと認められ,このような重大な影響は知事と議会の抑制・均衡関係において許されるべきではないから,原判決のこの点についての判断は失当である。
  次に,本件において各種条件を考慮して金額が定められたことを考慮すれば,議会が本件退職手当の金額を議決により定めることができるからといって,直ちに,知事の立場が弱体化して,知事と議会との抑制・均衡関係を崩すことになるとまでいうことはできないとした判断について,本件では知事が退職した後に退職金額が決定されており,判決の指摘する各種条件は知事が退職した後に検討されており,知事が退職するまでの間は,全くこのような検討が行われておらず,将来行われる保障もなかった。したがって,知事の立場を弱体化しないとする根拠にはなり得ない。原判決のこの判断は,時間の先後関係を無視した非論理的な判断である。

4 以上の通り,申立人らの主張を退けた原判決の判断は,不合理・非論理的であり,憲法92条及びこれを受けて制定された地方自治法の趣旨と同法が有する各種制度体系に反するものであり,これを維持することは国民の司法に対する信頼を著しく裏切ることになるので,変更されなければ,著しく正義に反する。
  
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by sumiyakist | 2007-06-22 19:07 | 知事退職金

小矢部でも報告会

c0068917_22522754.jpg  20日夜、小矢部市でも前知事退職金裁判にかんする報告会を行った。青島弁護士も来てくれて、内容は富山でおこなったことをほぼそのまま踏襲した。会場が和室ということで、くつろいだ感じで話し合いが出来た。川崎磯信氏も富山での会に続いて聴衆として参加し、例によっていささか挑発的な議論を展開する場面もあって初対面のひとは驚いたかもしれない。
 また、警察のでっち上げによるえん罪として世間の注目を浴びている氷見氏の男性の事件の再審が地裁高岡支部で開かれたこともあって、警察や司法の問題点などに話は広がって止まるところなしであった。
 写真中央が法律的な論点を解説する青島弁護士。
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by sumiyakist | 2007-06-21 22:57 | 知事退職金

小矢部市長に公開質問状

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 去る6月18日、市民オンブズ小矢部として市長に公開質問状を手渡した。上が翌日の北日本新聞の記事であり、事情をほぼ正確に伝えている。

 現市長の桜井森夫氏は昨年秋の市長選挙において、引退した大家敬一・前市長後継の対立候補を破って当選を果たしたのであるが、選挙の公約のひとつに「市長退職金を辞退する」を掲げていた。(このこと自体がわれわれオンブズ運動の「成果」、少なくとも運動が影響を及ぼしていたと、考えられる。)そして、めでたく当選を果たし、その後の議会の質問にたいしても、その旨を明言してきた。

 ところで県内の比較的小さな市町村では、職員の退職金支払いに備えて「総合事務組合」という名の一部事務組合を作って積立金をプールして共同で対応する仕組みをとっている。それに基づいて、毎月、一般職・特別職とも、全職員の給与の一定割合を負担金として事務組合に納入することになっているのである。(誤解されないように付け加えておくが、この負担金は職員の給与から天引きされているわけではなく、自治体の財政から持ち出されている。)

 桜井市長が退職金を受け取らないという以上、氏が昨年11月に就任して以降は、市長退職金については積み立て(負担金)は納入する必要はないはずである。しかるに、情報公開でその負担金の納入状況を調べてみると、前市長の時と変わらず月額報酬の1000分の340分を事務組合に納入していることが判明した。

 オンブズ小矢部の定例会で、このことについて、まず市長の考えを問いただすことが必要であろうということになり、上のような「公開質問状」となったのである。

 想像するに、桜井市長は公約を反故(ほご)にする気はないものの、あまり深く考えてはおらず、いったん受け取ってどこかの公共的な団体とか財団に寄付すればいいだろうくらいに考えているようであった。

 しかし、じつは自治体首長の退職金の辞退というのはそれほど簡単なことではない。いったん受け取ってしまえば、その後に自治体へ返納したりどこかへ寄付したりすると、政治資金規正法の寄付行為に当たることになり、多くの場合重大な法律違反になる。もっとも正当な方法は条例を改正して自分の退職金を支払わないことに決めることなのであるが、これまた多くの場合、なぜか議会はその条例案に反対するから頓挫する。(それを見越して条例改正案を提案して否決させるという「高等戦術」をとる首長もいるようだ。)

 さらに、わが小矢部市の場合は、市だけの単独の仕組みではなく、県内の多くの市町村が加入する事務組合の規約で決められているから、小矢部市だけが勝手に市長退職金を廃止するわけにはいかないと思われる。

 そういうわけで、退職金辞退という公約の実行にはそれなりの裏付けが必要なのである。それをしないで積立金(負担金)を納入し続けるというのは、受け取らないはずの退職金の積み立てをすることであり、不要かつ不当な支出に当たるのではないか、というのがわれわれの考え方である。
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 新聞記事掲載のついでにもうひとつ北日本新聞の記事(6月15日)を載せておこう。自民党の行政改革推進本部でも自治体首長の退職金が高すぎるとの批判が出てその対策を検討しているという記事である。
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by sumiyakist | 2007-06-20 23:47 | 知事退職金

音楽と講演のつどい

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 昨日6月17日は、「憲法をまもる小矢部の会」が発足してちょうど1周年になる。それを記念して、昨年と同じ会場で「音楽と講演のつどい」を開き、引き続いて総会をもった。音楽は、小矢部市出身のペダルスチールギター奏者であり、シンガーソングライターでもある千田佳生氏に出演してもらい、講演は石川県から、医師の莇(あざみ)昭三氏をお招きした。

c0068917_8584044.jpg 千田氏は旧知であり、ピースウオークや平和集会などの市民運動の場でも演奏で参加をしてくれる。このブログの写真にも何度か映っている。(今年3月の集会の後ろ姿、昨年8月15日の同じく駅前での集会(左))。
 ギターやアンプ・スピーカーから椅子まで演奏機材一式をコンパクトにまとめて、ころ付きのキャリアで引っぱって気軽に全国を回っている。(ネパールの音楽祭にも招かれてこのスタイルで行ったらしい。)
 ロックや前衛的な音楽が多分彼の本領であろうが、今日は聴衆の年齢なども考えてくれたか中田喜直の曲を交えたり、あるいは俳優の西村晃夫妻のエピソードに取材したオリジナル曲を演奏したりと、気を配ってくれた。地元出身なので同級生も何人か来てくれたらしい。(氏のHPからサンプルサウンドなどを聞くことが出来る。)
 講演者の莇医師は、金沢大学医学部を出て以来民衆医療一筋の「赤ひげ先生」で、全日本民医連(全日本民主医療機関連合会)の名誉会長である。医療活動の一方で、戦時下の国民医療や医療従事者の戦争協力などの研究を続けて、731部隊の行った戦争犯罪の詳細の調査などを今も続けておられる。
 80歳に近いお歳を感じさせないお元気さで、パソコンとプロジェクターを使って映像や資料を駆使されたお話は興味深いものであった。国民が、徐々に戦争に巻き込まれ動員されてゆくプロセスはいまもまた繰り返されているという強い警告を発された。
 また、医療者の戦争犯罪については、被害者が生きていない(殺してしまった)のを幸いに、生体実験のデータを米軍に提供したのと交換に軍人や医師たちが免罪されることによって、多くの事実が歴史の闇に閉ざされていることを知らされた。
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by sumiyakist | 2007-06-18 09:16 | 憲法・教育基本法

小矢部でも報告会

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「前富山県知事退職金返還請求訴訟」(ああ、長い!)が最高裁に舞台が移ったのを機会に、過日、富山市で総集編のような報告会を開いたのであるが、地元小矢部の市民にも知ってもらったほうがいいだろうということで、上のようなチラシでPRを始めた。
 代理人の青島弁護士も来て話をしてくれることになっている。小矢部に限らず、近隣の方も是非お越しください。(要点を下記に再掲)。
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日時:2007年6月20日(水) 午後7時より(9時頃までの予定)
場所:石動コミュニティセンター(旧北電支店)

地図
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=36%2F40%2F20.932&lon=136%2F52%2F17.875&layer=0&sc=3&mode=map&size=s&pointer=on&p=&type=static&CE.x=369&CE.y=153


参加費は無料ですが資料代のカンパは歓迎。(詳細・濃密な資料です。)
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by sumiyakist | 2007-06-06 19:58 | 知事退職金

HDクラッシュ

c0068917_8265357.jpg メインマシンとして使っているノートパソコン(iBook)のハードディスクがクラッシュしてしまった。修復の手だてはなさそうなので、取り替えざるを得ない。
 その間、10年以上前から使っていて、いまも印刷物の版下作りなどに現役で働いているデスクトップ機(iMac)を使うことにして、ネット販売でハードディスクを手に入れる。
 以前に使っていて今は子供に払い下げたノートパソコン(PowerBook)でハードディスクの入れ替えをやった経験があるから、まあなんとかなるだろうととりかかった。が、今回のiBookは同じメーカーの類似機種とは思えないほど大変だった。
 筐体がプラスチックであるために、こじ開けるのに力を入れすぎないように気を使うし、2重3重にアルミのシャーシーやシールド材が現れるからそのたびに小さなビスをいくつもはずさねばならない。左の写真が、やっとハードディスクが現れたところである。
 80Gの新品を入れて、こんどは逆の順で組み立ててゆく。どうにか組み立て終わって(この間、往復4時間ほど)、恐る恐る立ち上げる。いつもの起動音がして、どうやら成功したらしい。
 とはいえ、それからがまた大変。OSから始めてソフト類を次々にインストールし、クラッシュしたハードディスクに封印されたデータ(バックアップしてあったのもあるが)は、差しあたりどうしようもないとして、ネットのアドレスやブックマークを入れ直すなどの復元作業に一日がかり。
 
 その間に新しい情報が入ったので、前回↓の記事の大内裕和さんの発言の映像記録のリンクを追加しておいた。また、大阪の畏友=趙博(チョウ・バク)の「そしてアベ」がネットでブレイクしているのも知る。これは大いに広めたい。月末には我が家にやって来るからナマで聴けるか。
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by sumiyakist | 2007-06-02 08:55 | その他