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アンケート

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 上の写真は11月25日(土)の朝日新聞・ Be(土曜版)の記事である。beモニターに対するインターネットによるアンケート結果だという。回答者2545人の集計である。
 beモニターというのは朝日の読者の組織「アスパラクラブ」の会員であるらしい。どういう人びとかはわからないが、多くは朝日の愛読者であろうから、同じ「ビー」でも、政府による郵政民営化のPR戦略の時にターゲットになった「IQの低いB層」とは反対に(笑)、比較的知的レベルは高い人たちであろうと思われる。
 そのせいだろう、教基法改正問題についても鋭く本質をついた回答になっている。すなわち、大筋をたどると、
1)教基法を変えても教育がよくなることはない。なぜなら、教基法が教育問題の原因ではないから。
2)教基法を変えると教育は悪くなる。なぜなら、政府に都合のいい徳目ばかり教え込まれるから。
3)教基法の改正はいじめの根絶に全く役に立たない。
4)政府による「やらせ発言」は、悪質であり国民をバカにしている。しかもこういうことは氷山の一角であり、他にもあるだろう。
となる。
 そして、最後に記者氏は、現行教基法を読んだことがある人は12パーセントしかいないと指摘している。
                  *
 教育基本法は、11条全部でも2000字に足りないほどの簡潔な法律である。そういう朝日新聞こそもっと知らしめる努力したらどうだ、といいたいところである。ついでに、最後の設問として、「マスコミ(新聞)は教基法改正問題の内容についてしっかり報道していると思いますか?」というのをいれたらどうか、と憎まれ口のひとつも言いたくなったことであった。
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by sumiyakist | 2006-11-28 15:58 | 憲法・教育基本法

クーデター的「新教育基本法」

 これまでは、教育基本法「改正」とか「改悪」とか言ってきたのであるが、よくよく考えると、これは「改正」や「改悪」ではなく、「新教育基本法(案)」と呼ぶべきではないかと思う。
 それは、ちょうど自民党の憲法改正案が「改正」でないのは勿論であるが「改悪」でもなく、クーデター的な「新憲法法案」と呼ぶべきものであるのと同等である。

 日本国憲法がまさしく「憲法」であるのは、国民の側から権力を制約する立憲主義に拠っていることにある。それと同様、現在の教育基本法も(その憲法の兄弟姉妹であるから)、国家権力の教育への介入を禁じる(制約する)、いわば「立憲的教育基本法」なのである。
 そのもっとも明確な部分が、
第10条(教育行政)
 教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負つて行われるべきものである。
 教育行政は、この自覚のもとに、教育の目的を遂行するに必要な諸条件の整備確立を目標として行われなければならない。

である。

 しかるに、現在国会で審議されている「改正」案では、これに相当する条文は、
第16条 教育行政
教育は、不当な支配に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり、教育行政は、国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の協力の下、公正かつ適正に行われなければならない。

となっている。

 この「改正案」の真意が奈辺にあるかを過日の参議院特別委員会で伊吹文明文科相の(腰に手を当てた得意のポーズでの)発言に窺うことができる。

c0068917_20542873.jpg伊吹文科相 国権の最高機関である国会が定めた法律、その法律の一部を構成する「告示」、つまり学習指導要領ですね、これで行われる教育は「不当な支配に当たらない」と言うことを今度の法律で明記しているわけですね。

 つまり、法律、あるいはそれに基づいた告示さえ作れば、国家(権力)は教育に介入できる、支配できる(正当な支配である)、と堂々と述べている。これを教育の国家統制といわずしてなんと言おうか。先に述べたように「立憲的(権力制約的)教育基本法」から「権力行使的教育基本法」への転換以外の何ものでもない。「(クーデターによる)新教育基本法」と呼ぶべきであるという所以である。

 教育は、学問の自由や思想信条の自由と同じように、人類普遍の真理性(もちろん、そうはいっても歴史的制約は受けるのであるが)に立脚し、「普遍的人類」の特殊的な現れである「国民全体」にのみ責任を負うものなのであって、特定の政治権力の支配に服するものであってはならないのである。
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by sumiyakist | 2006-11-26 20:58 | 憲法・教育基本法

選挙結果

 市民オンブズ運動は、政治活動とは一線を画し、特定の政党と関係をもつこともしないのが原則である。しかしながら、会員の一人ひとりの政治的な活動を制約するものではない。
 メンバーの一人である石山忠義氏が小矢部市議補選に共産党から立候補することになったときに、異例ではあるが市民オンブズ小矢部として応援しようということになったことは先に書いた。この補選には、他に女性を含め何人かが立候補準備という話もあったが、結局は自民党側は一人に候補者を絞り(無所属ということではあるが)、昔風にいえば保革の一騎打ちということになった。(同時に行われる市長選挙は保守系=自民党員の新人同士である。)
c0068917_22232260.jpg 期間中、私もなんどか選挙カーに乗って石山候補と並んで街頭演説もした。(写真のように、「街頭」というより「田園」風景が多いのがわが町の実情)。いつもながらの選挙スタイルである。
 結果は、
 石山忠義  5943票
 山本精一  13898票
で、ダブルスコアで負けたことになるが、じつは共産党の公認候補が6000票近くも取るというのは、保守王国・小矢部では前代未聞のことなのである。(過去最高は国政選挙での2000票ほどと聞いた。)
 ちなみに、この夏に行われた市議選では、定数17に18人が立候補し、最下位(17位)当選者が401.906票(同姓の候補があって按分比例の配分で端数がでる)、その上が563票。トップ当選が1859票という数字である。
 ついでに、同時に行われた市長選挙の両候補の得票をあげると、
 桜井森夫 12298票
 松尾春郎  9253票
と、こちらはかなりの接戦が予想されたが3000票の大差がついた。
 二つの選挙を通じて最高得票が山本氏ということになった。全市的には全く無名の、地区選出の農協理事という肩書きだけの人物であるが、自民党の選挙マシンが動けばこうなる。ある人に言わせると、地域の自治会組織と自民党の枝組織とを統合した、「猿でも当選させることができる」強力なシステムであるという。
c0068917_22222026.jpg しかし、先に述べたように、石山候補もじつは空前の得票をしたのである。選挙では敗れたが落ち込むところはみじんもなく、「これからも一市民としてオンブズで頑張る」と挨拶をして喝采を浴びたことであった。(左の写真は開票途中で敗北が確定した時点で挨拶をする石山候補。左は現職の共産党市議・砂田喜昭氏。後ろにオンブズ小矢部の「檄」も見える。)
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by sumiyakist | 2006-11-21 22:33 | 地方自治

8000人の集会!

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「教育基本法の改悪を止めよう!全国連絡会」の呼びかける集会が11月12日(日)午後、日比谷公園野外音楽堂で開かれた。強行採決が近いという緊迫した情勢を反映して、全国から8000人の参加者が集まり、報告や分析、意見表明を行った。その間に創意に溢れたパフォーマンスや音楽も演じられた。北海道からは200人が参加とのことであった。わが富山県からは私の確認できた範囲では14〜5人の参加があった。

c0068917_0133246.jpg われわれのグループからは私を含め3人が翌13日も東京に残り、県内で集めた4210筆の改悪反対の署名をそえて国会議員への請願活動を行い、それとあわせて、議員会館前の路上で行われているハンスト・座り込みに連帯する活動も行った。(下の写真の中央、車いすに乗るのは富山から一緒に行った大和秀雄さん)

 富山県選出の国会議員の部屋は与野党問わず訪ねることにした。若いときから代議制民主主義には懐疑的で「議員なんか・・」という思いがあったせいで(といいつつ田舎市会議員をやったりするのは自己矛盾もいいとこなのであるが)、ともかく、国会議員会館なぞに入るのは初めてのことで勝手がわからない。
 衆院の第1・第2と参院の議員会館の3つの建物を出たり入ったりするたびに、面会証(議員一人につき一枚ずつ!)を書かされ金属探知機で荷物と体の検査をされるという、「主権者」にしてはいささか屈辱的な扱いを受け、荷物を抱えてエレベーターで上がったり下がったり、忙しい目をしたことである。
 月曜の午前とあって国会議員のほとんどは「国元」から帰っていないか、教基法特別委の委員である議員は札幌で開かれる公聴会に出かけている。しかし、秘書でも突っ込んだ話が出来る人もいるし、党内の状況が何となく分かることもある。なによりも、国会外の運動の動向を非常に気にしているということがよく分かった。
 国会議員では唯一、社民党の又市征治幹事長に会うことができた。氏には富山では何度か言葉を交わす程度の知遇は得ていたので、教基法審議について、ややセンシティブ情報(!?)に近いものを教えて貰った。

 ちなみに、われわれが今回の国会議員訪問に用いた要請書には以下のような文章を載せてある。
             *                                                  
 教育基本法のいったいどこが悪いから「改正」するというのでしょう?

 日本の文化や歴史を重視しないから?
 公共心が育たないから?
 個人の自主性や自由を強調しすぎるから?
 学校が荒れているから?
 いじめがなくならないから?
 児童・生徒の学力が低下しているから?
 学校や地域の教育力が下がっているから?

 それらは教育基本法のせいではありません。全く逆です。教育基本法の理念をしっかり実践し生かしてこなかったから、そんな問題が出てきているのです。それなのに、学校や教育がうまくいかないことを口実にして、このすばらしい教育基本法をすっかり変えてしまおうなんて、それこそ国家100年の計を誤るものです。

 教育を政治の具にしてはなりません。どうぞ、虚心に教育基本法をもう一度読み直してください。この理念のすばらしさは時代を超え国境を越えて通用する人類の宝ともいうべきものです。この理念をどうすれば100パーセント生かし切ることができるのか、政治家のみなさんには、そのことを真剣にお考えいただきたいのです。

 それよりも、直すべきは先進国にあるまじき二つの異様な状態。
 その一つは、驚くべき教育の中央集権体制(文科省の官僚主義)。
 もう一つは、驚くべき低コスト(教育予算の少なさ)。
 この二つを変えれば日本の教育はきっといきいきと甦ります。
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by sumiyakist | 2006-11-15 00:20 | 憲法・教育基本法

原告・石山忠義氏が小矢部市議補選に立候補!

c0068917_22404355.jpg 前知事退職金返還訴訟の原告の一人、石山忠義氏が、11月19日投票の小矢部市議補選に立候補することになった。

 わが小矢部市は、今年から来年にかけては4年に1度の「政治の季節」なのである。すなわち、夏には市議選、秋には市長選、来春には県議選と、選挙が続く。(おまけにその後、7月には参院選まである。)

 11月12日告示、19日投票という日程で市長選がすでに実際上の終盤戦に入っているのであるが、そのさなか、この夏に改選されたばかりの市議が一人亡くなるという事件が突発。普通なら次点の候補者が繰り上げ当選となるのだが、法定得票に足りないため繰り上げ当選とならずに、補欠選挙が市長選に併せて行われることになった。

 さてその市議補選に、市民オンブズ小矢部のメンバーでありこの裁判の原告の一人である石山氏が共産党公認として立候補することになったのである。政党には一線を画してきたオンブズではあるが、主要メンバーの立候補となればここは応援しなければなるまいと例会での結論となった。

 じつは知る人ぞ知るなのであるが(笑)、私は前回(4年前)の市長選挙に立候補した経験がある。それ以前に市議を1期やって、我が市政のいささかお粗末な内情も知り、多選市長に対する市民の強い批判もあちこちで聞いていた。しかし、そうした反発にもかかわらず、いざ市長選挙になると対立候補が出ないという状態が何期も続いていた。

 生来の天の邪鬼精神の故か、はたまた「義を見てせざるは・・・」という軽率なる義侠心のなせる業か、自分ながら判然としないが、炭焼きさんの繁忙期である秋シーズンの全てを棒に振って市長選挙を「決行」したというわけである。

 結果は一敗地にまみれたとはいえ、多選にあぐらをかく現職に批判票の存在を明らかにしたということでそれなりの意義はあった。そして、支援してくれた市民に対するアフターサービス(!)として「市民オンブズ小矢部」を立ち上げることになり、その活動の延長線上にこの退職金返還訴訟があるというわけである。(全県的な規模での「市民オンブズ富山」は10年以上も前、小矢部市議をやっていた時期に青島弁護士らと一緒に立ち上げたのであった。)

 さいわいにして、今回の市長選挙には、件の多選市長は引退を表明し、立派な候補者が二人も立候補することになったから、私としては出る幕はなく、高見の見物を決め込んでいればいいことになっていた。そのぶん、「憲法をまもる小矢部の会」を立ち上げたり、教育基本法の危機的な状況に対して県内での運動に精力を注ぐことができた。おまけに、この選挙期間中に友人の「浪速の唄う巨人パギやん」こと趙博(チョウ・バク)の北陸ツアーの世話をする余裕さえあったのである。

 それが、突然の石山氏の立候補である。気を取り直して選挙の応援に取り組まねばならないか、と慌てているこの頃である。(上の写真は坂本ひろし氏のブログから借用)。
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by sumiyakist | 2006-11-09 05:39 | 地方自治

懇話会 その2

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 1回目から4〜5日後に開かれた2度目の懇話会の要点議事録である。この時には、当局側が計算の方法も示して退職金の金額=2億3千5百万円を提示している。
 それに対する懇話会委員の発言が上のようなものなのである。71.6だとか70だとかいうのは、いわゆる支給割合のことで、報酬月額×在職月数に乗ずるパーセントのことである。
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by sumiyakist | 2006-11-08 22:21 | 知事退職金