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戦争絶滅請合い法案

 インターネットで得た記事で、原典にあたったわけではないが、世界から戦争をなくする名案があるという。この法案を成立させれば戦争絶滅請け合いだというのだ。わが国ではかつて長谷川如是閑が雑誌「我等」で紹介したというが、このごろはかなり知れ渡っているようで、ウェブ上でも散見するようになった。マスコミが取り上げて国民的話題になることを期待したい。
 代表的なものとして「ジェラス・ゲイ/江原元のページ」をあげておく。ちなみにこのサイトは、9・11関連を始め、平和・原発・遺伝子操作などに関するアーカイブとしてたいへん貴重である。
 さてその名案であるが、デンマーク陸軍大将フリッツ・ホルムが起草し制定を促すべく各国へ配布した「戦争を絶滅させること受合ひの法律案」である。 その案文は、以下のようなものである。
                   *                          
 「戦争行為の開始後又は宣戦布告の効力の生じたる後、十時間以内に次の処置をとるべきこと。即ち下の各項に該当する者を最下級の兵卒として召集し、出来るだけ早くこれを最前線に送り、敵の砲火の下に実戦に従わしむべし。
一、国家の元首。但し君主たると大統領たるとを問わず、尤も男子たること。
二、国家の元首の男性の親族にして十六歳に達せる者。
三、総理大臣、及び各国務大臣、並びに次官。
四、国民によって選出されたる立法部の男性の代議士。但し戦争に反対の投票を為したる者は之を除く。
五、キリスト教又は他の寺院の僧正、管長、その他の高僧にして公然戦争に反対せざりし者。

上記の有資格者は、戦争継続中、兵卒として召集さるべきものにして、本人の年齢、健康状態等を斟酌すべからず。但し健康状態に就ては召集後軍医官の検査を受けしむべし。
以上に加えて、上記の有資格者の妻、娘、姉妹等は、戦争継続中、看護婦又は使役婦として召集し、最も砲火に接近したる野戦病院に勤務せしむべし。」

                 *                                            
 戦争については、それを企図し実行させる人間と、やむを得ずそれに従わされ命のやりとりをさせられる人間とがあり、しかも、その両者は截然と区別されていることはほとんど人類史上の定理である。この「法案」はその決定的断絶を衝いている。すなわち、百歩譲って戦争が不可避・必要悪だとしても、それならば、戦争の決定に関与した人間が率先して最前線で戦うべきだというのである。究極のノブレス・オブリージュ(高貴なる義務)である。
 「闘う政治家」安部晋三にその覚悟があるかどうか、「戦争ができる国」をめざす代議士たちにそれほどの「愛国心」がありやいなや。乳母日傘で育てられた二世三世政治家にはその気概はないであろう。
 
 この「法案」について、国会でまともに議論されたことはないであろうとは思うが、検索していたら、たまたま平成15年7月25日の参議院外交防衛委員会議事録の最後尾で、社民党の大田昌秀氏が自分の沖縄での体験を交えて取り上げているのを見つけた。
 皮肉なことに、この発言を最後に「イラク特措法」は委員会採決が(混乱のうちに)行われたらしい。
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by sumiyakist | 2006-09-14 10:22 | 憲法・教育基本法

署名運動キャラバン

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 私もその一員である「平和をつくる富山県連絡会」で、「9条を変えるな!」という改憲反対の署名運動に取り組んでいるのであるが、運動を県内に広げてゆこうと、街頭宣伝キャラバンを始めた。
c0068917_21321872.jpg 9月12日 は、富山駅前からスタートして、中心繁華街や郊外のショッピングセンターで街宣車によるPRと署名集めの活動を行った。飛び入りで活動に参加してくれる人もいて、半日だけの行動だったが、それなりに効果はあった。
 上のチラシが主に配布したものである。改憲反対のPRにもなり、署名も集まり、何人かのかたから資金カンパも頂いたから、やっただけのことはあった。
 明日は魚津・黒部などの新川方面の予定で、その後、県内を順次まわるつもりである。
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by sumiyakist | 2006-09-12 21:41 | 憲法・教育基本法

被告に会う!

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 9月9日、防災訓練とかで早朝から「出動」することになる。訳を話すと少し長くなるのでいまは触れないが、じつは、私は市社会福祉協議会が組織している「災害ボランティアコーディネーター」なるグループに属している。今日は県をあげての防災訓練とかで、我が市でも各種の訓練を実施することになっていた。

 そういうわけで、私は朝8時前から会場になる石動小学校へ「動員」されていたのである。われわれの訓練は、災害(地震)で避難し遅れた住民の何人かを車いすや担架で運んでくるというのが主な任務で、その他、サッカーゴールを使って仮設トイレを造るとか、取り残されて安否が確認されていない何人かの住民への対処をどうするかといったことを、これは図上で検討するとかいったものもある。

 それらはまあ、ここではどうでもいいのであるが、県レベルでの訓練とあって、途中で石井隆一県知事が視察に来るということは知らされていた。県内の他の地域でも同じように訓練をしているので、それらを巡回してくるとのことであった。

 上の写真が、たまたまわれわれのテントの前に来た時に写した写真である。婦人会の炊き出しテントや、消防の仮設救護施設、倒壊家屋に見立てた材木の山、地震を体験する起震車、給排水の復旧訓練などなど、小学校のグラウンド一杯に展開する訓練の様子を観閲して回っているときのワンショットである。後方には、やはり出動服に身を固めて随行している、わが小矢部市長・大家敬一氏も写っている。一部の写真記録も私の担当になっていたのでとっさにデジカメで撮ったのがこの写真。

 現知事は、前知事退職金返還訴訟の被告とはいうものの、法廷には勿論出てくることもなく、間近で顔を合わせるのは初めてのことであった。こちらから名乗りを上げる状況でもないから、まさか、自分を訴えている原告の一人が目の前にいようとは思いもせず、にこやかに「ごくろうさま」というような声をかけて隣のテントへ移っていったことであった。

 石井知事は元自治省のキャリアで、最後は消防庁長官を務めていたせいか、防災施策の充実を看板の一つに掲げているらしい。今日の訓練は地震という天災を想定してのものであるが、人災中の人災ともいうべき戦争を想定しての「国民保護法」に基づく条例を制定したり、その図上訓練を率先してやったりと、自分の得意分野をアピールするのに余念がないようでもある。
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by sumiyakist | 2006-09-09 22:44 | 知事退職金

控訴理由

 控訴状は明快に第1審判決の問題点を指摘しているから、特段解説することもないかも知れないが、いちおう要点をおさらいしておこう。

 第一の問題点は「給与条例主義」の解釈、その許容範囲の問題である。第1審判決では「(給与条例主義の)趣旨に直ちに反するものということはできない」とか、「給与条例主義の趣旨を没却するものではない」といった曖昧な言葉を連ねて、富山県の処分を容認しようとしているが、端的に言ってしまえば「議決と条例に本質的な差はない」ということを述べていることになる。司法自らがこういうことを言い出すとは驚くべきことである。

 これに対して、わが青島弁護士は憲法92条の「地方自治の本旨」を正面に立てて、判決を批判している。

「地方自治法が各種の直接民主主義的な制度を規定している趣旨からすれば、単に住民の代表者である議会の決定によることをもって民主的なコントロールとして足りると判断することは許されず、さらに、住民によるコントロールが及ぶか否かについても配慮することが求められる。」(控訴状)

 すなわち、憲法が「地方自治の本旨」といい、それを根拠とする地方自治法がさまざまな直接民主主義的制度(首長のリコールや議会解散請求、条例制定・改廃の直接請求、住民監査請求など)を規定している本質的な意味は、単に議会によるコントロールがあることをもって必要十分とするのではないことを意味している。その点からいって条例と議決には本質的な差がある。

 いまひとつの問題は、原判決の「知事と議会の統治的な関係に関する判断の誤り」である。中沖氏の場合には、いちおう過去の事例や他府県の事例、懇談会(といっても何の法的根拠にももとづかないが)の意見などを聞いて金額を決定しているが、それはなんの保証にならない。

 たとえば、長野県の田中前知事のことを考えてみれば分かる。長野県はちゃんと特別職の退職手当条例を定めていたから(原典を確認したわけではないが)、田中氏は5千万円あまりの退職金(第2期分)をめでたく(!)手にしたが、もし、富山県のような議決によって決定されるとしたらどうだろ。議会と徹底的に対立してでも政策をやり通す意気込みにいささかの躊躇が生じぬとは言い切れないだろう。すなわち、

「これを議会がゼロに近い金額にすることも自由である以上、知事にとっては極めて重大な影響があり、議会に対する知事の対応に影響を与えることは誰の目にも明らかである。」(同)といえるであろう。

 まして、原判決はこの論点については、何の根拠も示さずに、そんなことはあり得ないとしているのである。知事と圧倒的与党(独裁)議会との「なれあい」が常態化している富山県のことを念頭において判断したのであるなら、それもまた裁判官としては視野が狭い。

 以上のように、じつに明快かつ重厚な論旨をもって上級審に判断を仰ぐことになったのであるが、さて、どうなることか。
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by sumiyakist | 2006-09-08 21:27 | 知事退職金

控訴状

 ブログの更新を怠けているうちに、炎天の続いた夏も終わり、空には秋の雲が現れ時折涼しい風が木の下を通り過ぎる季節なった。

 前知事退職金返還裁判の控訴をしたことは書いたが、その控訴状をアップするのを忘れていた。打ち合わせをする時間もなく、青島弁護士にお任せになってしまったのであるが、さすがに氏は以下のように、原判決の問題点をするどく衝く控訴状を書いてくれた。

 舞台は名古屋高裁金沢支部に移るのであるが、われわれの住む小矢部市は石川県に隣接していて、富山市よりも金沢市の方が近いので、通うにはむしろ便利になる。
 以下に控訴状の主要部分を載せる。

 ちなみに、冒頭に出てくる憲法92条というのは、日本国憲法第8章「地方自治」の最初に置かれた「地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基いて、法律でこれを定める。」という条文である。

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by sumiyakist | 2006-09-06 13:10 | 知事退職金