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川崎磯信

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 「川崎さんはどうしてる?」と、たまに訊かれることがある。婦中町(いまは合併して富山市婦中町)の元ヤミ米商・川崎磯信氏である。いまはまた、ヤミ米(不正規流通米)というものもなくなって、「自由米」という立派な名称を得た。で、「元」を付けた。
 一時期は「平成米騒動」の時の人であったからご記憶のかたもあろう。食糧庁に出向いて自らの食管法違反を告発せよと迫った人物である。私はたまたま、その行動や人となりを、右の写真『オラを告発しろ! ヤミ米商・川崎磯信奮戦記』(1992年・桂書房)で紹介することになり、その後も、いわば「同志的」つき合いをしてきた。
 「元気で頑張ってるよ」と私は応える。実際、今も自ら米を作り、富山の市街地に店舗を構えて米を売っている。もちろん、「役人殺し」ブランドのどぶろくも作って売っている。左の本人の写真はごく最近のものである。
 「米騒動」に関しては、食管法違反で300万円の罰金を科せられて法律上は敗北したことになる。が、しかし実際は、片田舎の新制中学卒のひとりの百姓が、戦前から続く戦時法制というべき食管法を廃止させ1万6千人の食糧庁を解体させたといっていいのである。
 「役人とケンカをするのが生き甲斐」と常々公言するとおり、その後もネタを見つけては行政相手に(主に裁判所という上品な場所であるが)ケンカを繰り広げてきた。
 目下は(旧)婦中町が住民投票の結果に反して、しかも、町長の専決処分という強引な手法で富山市と無理矢理合併したことにまつわる陰の部分を明るみに出すべく奮闘している。
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by sumiyakist | 2005-11-24 08:41 | 地方自治

冠雪!立山連峰

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 放射冷却で朝は冷え込んだが、そのぶん空気は清澄である。雪を頂いた立山連峰がくっきりと見える。写真は昼過ぎに撮った子撫(こなで)川の橋の上からの遠望。
c0068917_2141067.jpg またも授かりものの晴天に山で木を伐る。炭にする原木(左の写真)はひとカマ分は集めたが、カマの口で焚く燃材が少し足りない。
 来年に椎茸の菌を打ち込むためのほだ木にするナラの木も葉が落ちた今頃に伐り倒しておく。春になってから玉切りして運び出して菌打ちをするのである。
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by sumiyakist | 2005-11-21 21:43 | 自然と暮らし

第1回公判

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 前知事退職金返還訴訟の第1回公判は、富山地裁で12月7日(水)午前10時から開かれる。原告3人が意見陳述をする予定。傍聴人は多いほど裁判所にも被告にも圧力となる。傍聴をお願いする。
c0068917_2312225.jpgところで、昨日(11月19日)市民オンブズ富山の講演会が開かれ、石川県津幡町の「市民オンブズマン・つばた」の西村氏と弁護士・出口氏を招いて話を聞いた。というのも、彼らは画期的な勝訴判決を勝ち取ったので、その経験を学びたかったからである。「市民オンブズマン・つばた」は同町が計画した生涯学習施設「シグナス」の建設に関して談合が行われているとして、監査請求(却下)を経て金沢地裁に訴訟を提起した。
 判決はいろいろな意味で画期的なものである。北陸中日新聞の記事
 もちろん、町側は控訴したが、この判決を勝ち取った意味は大きい。写真で分かるとおり、出口弁護士は弁護士登録3年という、若い熱血漢である。控訴審での奮闘を期待したいし、県を越えるとはいえ隣町であるわれわれも精一杯応援したい。
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by sumiyakist | 2005-11-20 23:07 | 知事退職金

勲章ビジネス

 
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 晩秋の晴天は雪国の人間にとっては、天からの貴重な授かりものである。とりわけ炭焼きさんとっては、好天が続いて原木の伐りだしや運搬がはかどって嬉しいことである。ストーブ用薪のストックも出来るだけ積み増したい。というわけで、夜になるとぐったりしてコタツで本などを読むうちに眠りこけてしまう毎日、ブログの更新まで手が回らない。
 久し振りの更新とあっていささか旧聞に属すのであるが、上の写真、富山県の地方紙「北日本新聞」11月8日付の紙面である。中沖前知事の叙勲を祝う見開き2ページ。下半分は名刺広告の形であるが、「広告のページ」という表示はないので、記事扱いなのであろう。
 平和団体などで意見広告をすると1ページ全面で250万円〜300万円を取られるから、見開きで5〜600万円分、ということになる。県庁の広報紙と陰口される北日本新聞ならではの配慮である。(たぶん、前例にならったと言い訳は用意されているのであろうが。)
 この勲章というもの、政治家と役人(官僚・司法官)がとりわけ上位のものを独占する、お手盛り栄誉であることはみんなが知っている。勲章を好きな御仁がいるのは勝手であるが、大仰に扱えば扱うほど滑稽さを感じさせるものである。
 「ウソも百遍繰り返せば本当になる」のコイズミ流弁論術と似たところがあって、「エライ、エライ」とマスコミで流し続ければ、玩具のような飾りでも立派なものに見えてくるという効果があるのかもしれない。しかし、庶民まで(自分らにはなんのメリットもないのに!)バブルに浮かれていた時期ならいざ知らず、年間3万人以上が自殺に追い込まれ、生活保護世帯が100万軒に迫ろうといういま、長い間やっただけで、栄典局の基準に従って勲章を貰った人間を、本心からエライと思っているひとがどれほどいるものか。
 「勲章を貰うとたいへん」という話を聞いた。お祝いが来るからか、と思うとさにあらず。叙勲には祝賀会が付き物らしく、宴会場・ホテルの営業マン、引き出物を売り込もうとギフト屋の営業マンが次々とやってくる。紳士録やら回顧録出版やらを持ちかけられ、あれよあれよというまに「勲章ビジネス」の獲物になるという。中沖氏もまた、恰好の獲物になったのやもしれぬ。
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by sumiyakist | 2005-11-16 08:46 | 知事退職金

役人の役人による役人のための

 もはや天下周知の事実であって、いまさら事新しく述べることではないかも知れないが、そうであったとしても、わが国の行政の本質が「役人の役人による役人のための行政」であることを確認してかからないと「この国のかたち」を論じることができない。
 政治家を「先生」と持ち上げ、地元利益とわずかばかりの個別利益をエサにして手なづけて、操り人形や弾丸よけとして使い、有識者や住民を取り込んで「審議会」という隠れ蓑として使う。あらゆる制度・政策は、「国民のため、住民のため」を名分とはするが、必ず役人の自己保存の仕掛けが隠されている。特殊法人や財団の旧悪は各方面から言い尽くされているが、依然として健在である。
 上は高級官僚の「渡り鳥」制度からに、下は地方官吏の共済制度まで、役人は自分たちの使いやすいように「この国のかたち」を作りあげてきた。
 厚生年金や国民年金は、加入者にとっては生活設計のプログラムであるかもしれないが、役人にとっての意味は、国民に掛け金(賭け金)と総受給金額とによって総員参加の賭博をさせることにある。せっかく掛(賭)けた金を殆ど取り返さずに早々と死んでゆくゲーマーもいるし、そこそこ儲ける受け取る人も出てくる。そのマクロ計算は年金数理に合わせて制度を手直しすればいい(そこに政治家の使い途がある)。
 その結果がどうであれ、役人たちは、年金会計という賭場を仕切って寺銭を巻き上げて自分らの自由に使うことが出来る金を生み出すことができる。わが国の年金制度が賦課方式だというのに異常に多い積立金を抱えているのはそのせいである。積立金140兆円の4割が既に腐ってしまっているといわれているが。
 大化改新から古代・中世・近世・近現代を通じて、わが国の官僚・官員・吏員制度に通底してきたものが、第二次大戦後に至ってもなお、「国民主権」とは表面のことであって、「役人主権」であり続けたのではないか。
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by sumiyakist | 2005-11-02 22:53 | 地方自治