カテゴリ:憲法・教育基本法( 56 )

戦争と女性の人権を考える

 ブログを更新するのがだんだん億劫になってきたところへ、幸か不幸か、メインマシンである古いiBookがまた不調になった。機能はいちおう回復したのだが、生来の面倒くさがり気質が出て来たのか、気がつくと4ヶ月近くも更新をサボっていたことになる。
 その間、農作業はもとより、市民運動や地区の世話などでも猛烈に忙しかった。ということは、その気になればネタはいくらでもあったことになるのだが、ブログ更新という「義務」からの解放感を味わっていた。
 知り合いの中には、体をこわしたか、なにか事故でもあったのか、と心配してメールをくれる人もあった。「休載のお知らせ」的なことをアップしようかとも思ったが、それさえ面倒なままうち過ぎた。このまま「休刊」ないし「廃刊」にしようかと思っていた矢先にちょっとした<事件>が起きた。下のチラシの催しについてである。

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 この催しについて「在日特権を許さない市民の会」(在特会)という団体が街宣などの抗議の行動を起こすとそのホームページで公言し、催しを後援している富山市に対して後援を止めるように働きかけをし始めたのである。(たぶん彼らの働きかけが奏功し、富山市は後援を取り消した)。
 在特会のことは全く知らないではなかったが、そもそも、在日(韓国・朝鮮人)に「特権」なぞあるのか? 私は大阪の下町で育った人間だから、同級生に「在日」(という言葉はまだ普及してなかったが)の子はかなりいたし、いまの友人にも何人かいる。彼らに、マイナスのそれ(宗教的な言葉を使えば、むしろ「聖痕=スティグマ」とも言うべきである)ならいざ知らず、「特権」というものがあるとは到底思えない。それどころか、「在日」であることのデメリットばかりを蒙ってきたのが実際である。
 だから、その「特権を許さない」などと大声で叫ぶようなこと自体、とんでもない言いがかりではないかと、そういう主張を奇異に感じでいた。
 私も実行委員のひとりとして関わっている上の集いに関して抗議を受けることになって、改めて在特会のホームページや関連のブログ、ユーチューブの映像などを少し注意して見てみた。
 正直いって(そして、大げさでなく)吐き気を催すようなものが多い。こういう連中の「抗議」を真面目に受ける必要は全くない。

 現行のわが国の法律や国際人権規約などの条約、政府・自治体の(日本軍「慰安婦」問題についての)意思表明や決議などを全く無視して、いわば理不尽に違法・不法な主張を公言する団体の抗議を、真面目に受け止めるということは、彼らの主張を一応は是認して、どういう意味にしろ「カウンターパート」として同じ土俵に上がるということである。
 それはまさに「冗談じゃない!」である。議論を行う共通の基盤が存在しないのである。そんな人たちと議論が出来るはずがない。(それは、彼らからしても同じだろう。議論をしようと言っているように見えることもあるが、じつはたんに難癖、いいがかりを付けて、ためにしようとしているに過ぎない。建設的な議論が出来るとは彼ら自身考えていないだろうと思う。)

 そうは言っても、何を仕掛けてくるのか分からないから、対策を考えるために臨時の会議を開いたり、警察に万一の際の「保護」を求めるために相談に行ったり、慌ただしい数日であった。
 いよいよ明日がその当日。静かな環境を確保できて「戦争と女性の人権」について考え話し合う有意義な一日となることを願うばかりである。
 
 スケジュールなどは以下の通り。

13時 映画「オレの心は負けてない」
14時50分〜16時10分 池田恵理子さんの講演
16時半 第二回映画上映
18時15分〜30分 池田さんのショートスピーチ
ロビーにて、パネル展示・物販など。


★当日とやままつりと駐車場の無料開放もあり、大変混雑すると予想されます。車の方はかなり早めに来られるか、西町周辺を外して駐車された方が良いと思います。ご注意ください。
★入場をスムーズにできるように、事前にチケットをお買い求め下さい。

 
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by sumiyakist | 2009-08-07 21:48 | 憲法・教育基本法

ありがとう9条

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 2月11日は「建国記念の日」という祝日。祝日・休日が本来の日とずれて、連休づくりのためにどんどん移動している昨今、週の半ばの休日は珍しい。是非第2月曜とか土曜とかに移動して貰いたい(笑)。
 戦前の紀元節にあたるこの日は、全国的に右から左までさまざまな催しが行われるが、富山県においても同じである。私は、その立ち上げから関わっている行きがかりもあるので、ざっくり言ってしまうと社民党系の護憲運動体である「9条をまもり憲法をいかす富山県民の会」の総会と記念のイベントに参加した。
 昼に富山市内で会わねばならない人があったので、午後の鴨桃代さん(全国ユニオン代表)の講演と、映画「シロタ家の20世紀」とに参加した。(上の写真が鴨さんの講演。)
 鴨さんの講演は、個人加盟の労働組合「ユニオン」の立場から関わってきた派遣労働者の現状や年末の日比谷公園での、いわゆる「派遣村」の運営の経験を語られたものであった。
映画「シロタ家の20世紀」は、いうまでもなく、日本国憲法成立に深く関わり、とりわけ24条(男女平等条項)の草稿を作られたベアテ・シロタ・ゴードンさんの祖父母から父母、叔父叔母たちやいとこたちなどの(ありきたりの修飾語だが)数奇な運命をたどるドキュメンタリーだった。
ウクライナの古い町に始まり、ウィーン・パリ・東京、ノルマンディ、カリフォルニア、そしてアウシュビッツなど、まさに差別と戦争に翻弄される一族の人びと(そして、その一人が日本国憲法の成立に深く関わることになる)の存在をはじめて知ったことであった。

 いずれも、こういう場ならではの、見応え聞き応えのある内容であった。
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by sumiyakist | 2009-02-11 21:35 | 憲法・教育基本法

9条世界会議のDVD上映会

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 おそまきながら、「けんぽう小矢部」の年賀状をアップ。
 というのも、これも遅まきながら、昨年の「9条世界会議」の公式DVDを見ての座談会が明日17日(土)の午後にあるのを知らせたいと思ったから。
 会場は石動コミュニティセンター。地図

 ちなみにこの年賀状、時節柄ありきたりのチラシよりもと、ひと工夫してみた。原画は会員の手になるもの。
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by sumiyakist | 2009-01-16 21:04 | 憲法・教育基本法

生かさぬよう殺さぬよう

 今年の通信の巻頭言を読み直していて、一昨年(07年)のそれのことを思い出した。あれから2年経った年末年始の「派遣村」の報道を見ていて、現状がその延長線上にぴったり来ているのは驚くほどだ。その巻頭言を再掲する。
                    *
 <巻頭言> 生かさぬよう殺さぬよう
 小泉純一郎氏自身、スタート時は半年も保つかどうか半信半疑でもあっただろう政権が、アメリカの後押しとマスコミの全面的な援護を得て高支持率のまま五年余りも続いた。その遺産が半分、あと半分は金正日将軍様の「おかげ」で、安倍晋三や中川昭一という極右政治家といったほうがいいような人物が政治の中心軸に位置することとなった。コイズミ以前には想像もできなかった構図だ。

 経済分野では、アメリカから突きつけられた「年次改革要望書」を小泉(竹中)構造改革という名で実行することによって、ほとんどアメリカの51番目の州といっていいくらい、アメリカの経済システム=グローバリズムと地続きになりつつある。その結果、日本社会は国際金融資本の草刈り場の様相を呈している。ハゲタカファンドやら機関投資家やらグローバル企業やら、それを利用しそれに利用される国内の有象無象やら、まさに百鬼夜行、「国富消尽」(同名書=吉川元忠・関岡英之共著)のまっただ中である。

 かくして、文化的には右翼国粋主義の復活、政治・経済両面ではアメリカの属国化という、奇怪なアマルガム国家が成立しつつある。無能な二世三世政治家と狡猾な官僚、志操なき経済人・学者が国を滅ぼす図か。(民が残れば国など滅びてもいいんだが、そうはいかないから困る。)
 「ワーキングプア」が昨年の流行語になった。派遣労働・請負労働など非正規雇用の拡大と、その一方での裁量労働制、過労死に至るまでの労働強化が広がっている。追い打ちをかけるようにホワイトカラー・エグゼンプションと来た。かつての「モーレツ社員」の言葉が牧歌的に響くほどである。

 キャノンのトップであり日本経団連の会長でもある御手洗冨士夫氏は、自社工場での偽装請負の批判を受けると、「(偽装だという批判は)法律が間違っているからだ」と開き直る。呆れるほかない。

 金融法制、会社法制、労働法制と、剥き出しの凶暴な資本主義システムへの後退(進化?)は、いわゆる社会主義思想の衰退によることはまちがいない。なんだかんだ言っても「労働者の祖国」としての社会主義体制の存在(一国社会主義国家群)が資本主義国における労働者・市民の諸権利を下支えしていたことが証明されたと思うのであるが、そういう指摘は論壇では禁句ででもあるかのように、決してお目にかかることはない。死んだ子の歳を数えても仕方ないということか。

 ひろく近代の人権思想一般についても、現実的な力としてはルソーからマルクスに代表されるような社会思想を根底にしていたから、その現実が失われてしまえば、資本主義の悪に対抗する思想の物理力が失われる。労働者は「生かさぬよう殺さぬよう」の世界へ回帰したかのようだ。
 私の関心は「後・近代(ポストモダン)」にあるのだが、ここまで「前近代」的状況が露骨になると、まず「近代の奪回」を目指さねばならないのか。
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by sumiyakist | 2009-01-10 21:53 | 憲法・教育基本法

公暴だぞ!

illcommonz(イルコモンズ)氏の製作になる、先の渋谷の不当逮捕事件(3人は当たり前のことだが釈放された)の映像を使ってのビデオ作品が公開されている。


 この作品とともに「公暴」ということばが生まれた。「抱きつき公妨」とか「転び公妨」とか言うときの「公妨」を換骨奪胎。敵の武器を奪って自らの武器としたわけだ。

 公安警察の使う「公妨」(渋谷事件でもタコおやじが「コーボーだぞ、コーボー」くりかえしている)というのは、「公務執行妨害(罪)」の略である。つまり、その罪で逮捕するという宣告をしているのだ。警察官のほうから目標とする人物に抱きついてきておいて「つかんで放さなかった」と主張したり、自分から転んでおいて「突き飛ばされた」と主張したりして「公妨」立件の要件にするのが警察の常套的な手口なのである。それが「抱きつき公妨」とか「転び公妨」である。

 その「コーボー」を「公暴」、すなわち公の暴力へと転換しているのがこの作品の主題である。作品の中にも以下のようなテロップが入れられている
【公暴】(こう・ぼう)名詞
1:公務員(特に公安警察)が公務執行の名の下に執行する暴力
2:公安警察の暴力及びその略称
[用例]「よし、私たちは公暴だ、公暴だぞ、公暴!公暴をふるうぞ、
公暴はおそろしいぞ」

 そして、次のような章句もある。

「野獣の政府は野獣の色で描かれなければならない」
(ジャン=リュック・ゴダール)

「野獣の警察は野獣の音で描かれなければならない」
(イルコモンズ)
下の方はイルコモンズ氏がゴダールの言葉を転用したものだろう。

 まさしく「BRUTAL PUBLIC VIOLENCE POLICE=野蛮な公暴警察」そのものだ。
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by sumiyakist | 2008-11-07 23:56 | 憲法・教育基本法

高岡の9月9日


友人の向さんから高岡での9月9日のイベントの報告があった。
高岡の市民活動のメーリングリストには流したというが、他の人にも知ってもらいたいのでここで紹介しておく。

<以下転載>
大仏さまと9条の心を語ろう(高岡)

9月9日、表記のイベントがありました。
ライトアップされた大仏さまの前で、
虫の音を聞きながら、
専福寺住職・土岐さんのお話をお聞きしました。

マザーテレサの「愛の反対語は無関心」を引き合いに、
「平和」の反対語も「無関心」と説かれました。

また、大仏さまに「赤紙」が届いたというお話。
金属供出の要請に、「本当に必要なら、自ら歩いて行かれるでしょう」と返したという。
まるで一休さんのお話のようです。

果たして、大仏さまはどんな思いで聞いておられたのか・・・。

行灯の蝋燭に誘われて、部活帰りの中学生男子が数人、ちょっと離れたベンチに座って、静かに話しに聞き入っていました(終わったら、そっと帰っていきました)。

あっ、光背の上にお月様が・・・。
今日の気分を、写真でおすそわけ・・・させてください。
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by sumiyakist | 2008-09-12 06:27 | 憲法・教育基本法

9条でナイトin富山

c0068917_23533355.jpg 9月9日午後9時9分になにか憲法9条にちなんだイベントをやろうという趣旨で、今年は「9条でナイト」という音楽とトークの街頭集会を企画。ミュージシャンや各方面の参加者のおかげでバラエティにとんだ内容になった。
 まず呼びかけ人の青島明生弁護士が企画の趣旨や内容を説明して開会の挨拶。背景にはピースキルトも久しぶりに登場。
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 こういう催しにはいつもPAも提供して出演してくれる滝沢卓さん。今回も3時間も前から機材のセッティングを始めていた。最初はその滝沢さんのシンセサイザー演奏から。彼にしては珍しくクラシックの「亡き王女のためのパバーヌ」から始まる。シンセの音質の変化を活かした聴き応えがある演奏だった。
c0068917_23574271.jpg 県内の被爆者団体の代表=太田安子さんは長崎での被爆者。この夏、アメリカへ行き各方面に原爆の悲惨さを訴え核廃絶を強く求めてきた。ワシントンDCで反戦を訴えて毎日座り込みを続けているアメリカ人女性と出会い、その熱意に感激して彼女の帽子を奪うようにしてもらって来たという。気持ちがくじけそうになったらその帽子を見て彼女のことを思い出すようにしているとのこと。
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 沼田さとしさんも、こういう催しにはいつも参加してくれる。歌がずんずんうまくなり、高音ののびも素晴らしい。
c0068917_05528.jpg 7時近くなってようやく「ナイト」の雰囲気がでてきた中で、新日本婦人の会の広瀬妙子さんは幕張メッセでの「9条世界会議」に参加したときのことを話す。「憲法と英会話は同じだ」という若者の感想について。
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 大谷氏はいつものとおり、フランクなスタイルで、お得意の「イマズン」(ジョン・レノンの「イマジン」を富山弁に翻訳したもの)と「平和の祈り」を歌う。
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 若手の弁護士=坂本義夫氏が会場後方に設置したプロジェクターを使って、名古屋高裁の「自衛隊イラク派兵違憲判決」を抜粋して朗読。このプロジェクターは「9条世界会議」の公式DVDの試写も行った。
c0068917_0115892.jpg 深山篁子・寺田順治おふたりの「歌声ピースナイン」は、車載の自前のPAを用意して「あの日の授業」や「憲法九条 五月晴れ」などの憲法ソングを披露。

c0068917_015161.jpg 若者の柔軟な発想でつぎつぎとイベントを仕掛けている清水隆之さんが自分たちの取り組みの姿勢を述べる。やんわりした言い方ながら、われわれ、おじさん・おばさんたちにはいささか応えるところもある。若者の感覚におおいに学ぶべきだろう。

c0068917_0162166.jpg 呼びかけ人を代表して本願寺派僧侶の藤井慶輝師が締めの挨拶。師はご高齢だが、これまでもピースウオークなどにもたいてい参加して一緒に歩かれる。いつもきちっと僧服姿である。
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 最後にアトラクションとして、なんとベリーダンスが登場! 「のほほんベリー」というグループ。この春の富山チンドンコンクールにはワラで作った大きなピースマークを掲げて参加したという。間近でみるベリーダンスに参加者は、いささか度肝を抜かれた感じであったが、長時間のイベントが最後になってさらに盛り上がった。
c0068917_0193613.jpg 司会進行は宮崎さゆりさん。前回のブログで紹介した女性である。機転の利いたコメントとともにそつのない進行をしてくれた。

c0068917_021063.jpg 夜の街頭ということで考えついたケミカルライトを使った「イルミネーション9」初めての試みだったが、目新しくて好評で視覚効果もあった。
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 参加した家族のこんなきれいな映像も撮れた。(私の今回の自慢のショット)。 
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 物販のブースには9条関連のグッズが集められていた。9条麺、9条茶、9条せんべい、9条招き猫、9条吟醸酒などなど。イラク派兵違憲判決文の冊子も持参した10冊すべて完売。署名も35筆ほど集まる。
 飲食の店も出て、カレーライスやコーヒーがよく売れていた。
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 会場の片付けを終えて、いよいよ午後9時9分。地上に広げた「イルミネーション9」を囲んで9条ワインで「乾杯!」。
 出入りがあったが、参加者は150人は越えていただろう。こうして初めての試みは成功した。
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by sumiyakist | 2008-09-11 00:38 | 憲法・教育基本法

イラク派兵違憲判決報告会 in 高岡

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 9月7日(日)の午後、高岡市内で、名古屋高裁で出された自衛隊イラク派遣差し止め訴訟における判決の報告学習会が行われた。
c0068917_11112086.jpg 名古屋高裁においても証拠として上映された、イラク戦争のドキュメントDVDの上映にはじまり(写真上)、判決要旨を逐一読みながら、参加者と講師がいっしょにこの画期的な判決の内容を確かめていった(写真左)。

 訴訟団からは講師として魚住昭三弁護士が来てくれた。(全国どこへでも交通費などの実費だけで講師を派遣してくれるので、関心のあるかたは是非訴訟の会に連絡されたし。)
 参加者は会場いっぱいの120名ほど。この種の硬い集会としては盛況だった。これまでもこのブログでなんどか取り上げたので判決そのものはいまは措くとして、この集会が意外性に富んだ人の出会い(再会)をもたらしたものであったことを書いておこう。
c0068917_1117115.jpg 講師の魚住弁護士は、デイパックを背負ってジーンズに洗いざらしのワイシャツ姿。はやばやと聴衆が来たのかとスタッフが勘違いするほどの「意外性」で登場。
 
 私は挨拶もそこそこに準備で動き回っていたが、富山市から来た宮崎さゆりさんと魚住氏とが親しげに言葉を交わしているのが目に止まって、旧知かと尋ねると、なんと、双方のアメリカ・ワシントンDC時代の知り合いだという! もちろん、帰国後には音信がなかったらしく、お互いに「なんでこんなところで・・・」と言い交わしたとか。
 宮崎さん(先般の9条世界会議富山報告会で通訳をしてくれた)は、富山出身だが画家であるお連れ合いとともにアメリカ暮らしが長く、彼の地の平和・環境保護の市民運動にも深く関わってきた人。
 一方、魚住弁護士はといえば、元来は環境問題などが守備範囲の法律家なのだが、国際法を学ぶためにアメリカの大学に留学していたという。
 アメリカで提訴されたジュゴン裁判(米軍基地の辺野古移転にかんして)の準備調査の手伝いをしていた宮崎さんが担当弁護士から魚住弁護士の紹介を受けたのが出会いの始まりだったらしく、自宅に招いておでんを囲んだりしたという。
 そんな二人が、数年を隔てて富山県高岡市でばったり再会するとは・・・。「世界は狭い」。
 私自身も久しぶりで旧知の人に会ったり、遠方から意外な人が来てくれていて、何で知ったかと聞くと、「ブログで」と嬉しい返答。ブログがメディアとして機能していることを確認したことだった。

 この報告会は11月には富山市でも開かれるが、なぜ高岡市で開きたかったのかは、会場で配布した資料の一部に以下のような文章を載せたことに尽きる。文中にあるようにその裏面には福島重雄弁護士(元札幌地裁判事)の筆になる記事も掲載した。
                    *
      自衛隊イラク派兵違憲判決報告会を高岡で開く理由

 本年、4月17日、名古屋高裁において、イラクへの自衛隊派遣は憲法9条に違反するという、画期的な判決が出されました。

 裁判所は、「政府と同じ憲法解釈に立ち、イラク特措法を合憲とした場合」であったとしても、空自がイラクで行っている空輸活動は、特措法にも憲法にも違反すると明快に判断をくだしました。また、原告団が様々な角度から主張し訴えた「平和的生存権」にかんしても、たんなる抽象的理念としてだけではなく、具体的権利性を認めるという点で画期的なものでもあります。

 訴訟団は、確定したこの判決の内容とその意義を多くの人に知ってもらい、司法の力を政治的・社会的な力にして、一刻も早いイラクからの自衛隊の撤退を政府に迫るべく、全国に訴訟団弁護士を講師として派遣して報告会を開いています。富山県内にも何人かの原告がおり、関心を持つもので報告会の開催が検討されました。

 この名古屋高裁の判決を下した青山邦夫裁判長は、じつは高岡市の出身(高岡高校14期→東大法学部)であり、またご尊父=青山三雄師は、市内の正徳寺住職を務められるかたわら、長く呉西・高岡地区の平和運動・原水禁運動・護憲運動において中心的に活動をしてこられた人で、関係者の間では知らぬ人のない方です。

 こうした因縁を思えば、富山県での報告会はまず高岡市から始めるべきであろうということで、有志が集って今回の催しとなりました。

 また、この青山判決に先立つ憲法9条判断としては、1973年の長沼ナイキ裁判における「自衛隊は憲法第9条が禁ずる陸海空軍に該当し違憲である」という判決が有名です。この判決を出された札幌地裁の福島重雄裁判長(当時)もまた富山県の出身です。(氏は現在、富山市で弁護士事務所を開設しておられ、今回の判決に関して、裏面のような文章を発表しています。)

 このように憲法9条にかんして画期的な意義をもつ二つの判決が富山県出身の裁判官によってだされているということは、奇しき偶然ではありましょうが、われわれにとって誇らしく感じるところでもあります。


          自衛隊イラク派兵違憲判決報告を高岡で聞く会



<裏面>
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2008年5月1日付け朝日新聞
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by sumiyakist | 2008-09-10 11:26 | 憲法・教育基本法

9条でナイトin富山

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 憲法9条にちなんで、9月9日の9時9分に何かのイベントをやろうという提案があって昨年から全国で取り組まれているという。提案したのは函館にある「戦争をしないための選択・9条を考える道南の会」。昨年は106団体が一斉行動に参加したとのこと。
 富山市では昨年は小規模な街頭宣伝で「お茶を濁した」ので、今年はすこし趣向をこらそうということで、有志が相談しあって上のチラシのようなイベントを計画した。
 ケミカルライト(夜釣りの際に使うケミホタルと同じような発光素材)を沢山ならべて9の文字を浮かび上がらせようという趣向。
 県内のミュージシャンたちも協力を申し出てくれて、音と光の賑やかなイベントになりそうである。
                    *
 高岡市ではやはり市民グループが独自の計画を立てている。友人からの知らせによると以下のような2本立て。
part1
昨年に続き、今年もやります!
9月9日9時9分・・・・・二上山での鐘撞き♪
参加者みんなが順に、メッセージを添えて平和の鐘を撞きます。
8時50分、 鐘つき堂前集合(参加無料)

part2
「大仏」さまと「9条の心」を語ろう
日時:9月9日18時30分
場所:高岡大仏前公園(雨天:大仏寺本堂内)
講師:土岐慶正さん(高岡仏教協会長)
参加費:200円
注意!現地に駐車場はありません。
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by sumiyakist | 2008-09-04 14:34 | 憲法・教育基本法

イラク派兵違憲判決報告会

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 名古屋高裁で、自衛隊のイラク派遣に対する違憲訴訟に対して、実質上は原告側の勝訴ともいうべき違憲判決が出されたことはここでも触れた。
 判決文は、イラク派遣の実際の状況と憲法やイラク特措法の条文とを非常に丁寧に照合しつつ、明快に「違憲」を指摘し、また、憲法前文から導き出される「平和的生存権」についても具体的にその権利を認めたもので、そういう意味で画期的なものである。
 訴訟団ではこの判決をひろく一般の人たちにも広めて、司法の力を政治的・社会的な力に拡大してゆこうという方針を採り、弁護団の弁護士を派遣して各地で報告会・学習会を開いている。
 あまり熱心とはいえなかったが、私も原告の一人であったし、県内に私の知る限りでも何人かの原告がいる。先のブログにも書いたとおり、この判決を書いた青山邦夫判事(いまは退官して名城大学法科大学院教授)は高岡市の出身であるから、ここはやはり高岡市での開催を皮切りにしたいところである。何人かと相談して上のような報告会を開催することにした。

 青山元判事(と、これからは書く)の御尊父は、90歳を越えてなお自転車で檀家を回られるという浄土真宗の寺の住職を勤められる一方で、当地の平和運動・反核運動ではシンボル的(というか中心柱的)人物でもあられたらしい。私も集会で1〜2度だが、ご尊顔を拝したことがあった。昨年、100歳で亡くなられたと聞いている。
 そういうわけだから、とりわけ高岡市内には(青山判事のことは知らなくても)、御尊父・青山三雄(かずお)師の影響を受けた人は多いはずだ。そういう人たちの同窓会も兼ねて、この報告会を成功させたいものだ。
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by sumiyakist | 2008-07-24 09:36 | 憲法・教育基本法