カテゴリ:自然と暮らし( 68 )

ミズナラの枯死

 県内の里山で数年前からミズナラやコナラが立ち枯れる被害が目立ち始めている。後で述べるように、私はもう少し以前からとりわけミズナラの立ち枯れに気づいていたので、その広がりに注意していたのであるが、ついに我が久利須村の山にまで激発的に被害が現れた。
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 今日8月21日昼前の裏山の写真である。朝から畑に冬野菜用の畝を作るための下肥コンポストを運んでいて、久利須川の上流の谷を挟んで向かい側の山を写した。濃い緑色をした真夏の山の中で、まるで時ならぬ紅葉が始まったかのような立ち枯れ木が見える。いわゆる薪炭林といわれる広葉樹の雑木の山である。尾根近くは殆どがコナラであり、中にごくわずか(3%〜5%程度か?)ミズナラが混じる。標高は250〜300メートル。
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 もう少し近くの、すぐ向かい側の山である。
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 アップで撮るとこうなる。

 ミズナラが多いようであるが、コナラも混じっているかもしれない。そばまで行って確認しなければ詳しくはわからないが、まだ樹勢の盛んな、多分30〜40年生の木であるように思われる。
 県内でも南側の山(福光・城端)では1〜2年前から被害が拡大して、地方新聞もキャンペーンを張ったりして行政がそれなりの対応をしていた。一般的にはその原因としてカシノナガキクイムシという虫(通称カシナガ)によるといわれているようで、新聞もその線で報道していたし行政の対応も枯れた木を集めて適当に玉切りして積み上げてシートを掛けて薬剤で燻蒸して虫を撲滅しようとしているようだ。
 ネットで検索するといくつかの情報が分かる。たとえば、独立行政法人・森林総合研究所(かつての林業試験場)のHP新潟県庁の森林研究所のHPでも取り上げている。
 いずれもカシノナガキクイムシ原因説である。

 次回以降もこの問題に関する検討を続ける。
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by sumiyakist | 2007-08-21 21:24 | 自然と暮らし

民宿の亭主?

 お盆は民族移動の季節。わが家の祖霊たちは大阪郊外の墓地に降臨しているのであろうが、生者たちは「いなか」を求めて久利須村へやってくるのが恒例である。娘夫婦と孫たちをはじめ、親類や知人たちが入れ替わり立ち替わり、数日間の「田舎暮らし」を体験してゆく。
 今年は家族も含めて14人がピークであった。(過去には17人という年もあった。)
 この半月ほどは民宿の亭主のような役割を務めることになる。

c0068917_19503174.jpg氷見海岸へ海水浴と釣りに行く。炭窯改修を手伝ってくれた近くの友人夫妻も同行。日陰にテーブルが備えられていて無料のシャワーなどもある「穴場」で昼食。帰りには銭湯に入って、塩っ気を落とすのが恒例。

c0068917_19581668.jpg夕食は軒下の常設の炉(といってもブロックを積んでU字溝を乗せただけ)でバーベキューというのが定番のひとつ。野菜は自家製で間に合うが、肉類は買わなければ仕方がない。獲ってきた海の獲物が並ぶこともある。

c0068917_2032134.jpg朝はラジオ体操。宿泊者の割に参加者は少ない。大人たちの方が概して真面目である。

c0068917_2051812.jpg昼食の定番のひとつが流し素麺。竹を切ってきて二つに割り、節を取って樋を作り、井戸水をポンプアップした水を流す。ソバ猪口や箸も竹で作る。子供らはもちろん大喜びであるが、大人たちにも好評。

c0068917_2095860.jpg夜は花火というのは、いずこも同じ夏休みの定番メニュー。今年はペルセウス座流星群を見に裏山の頂上近くにあるキャンプ場までみんなで出かけた日もあった。

c0068917_20132586.jpg町へ下りる途中に宮島峡という小さな観光スポットがある。今年は駐車場などの施設が整備されたので賑わっていた。孫たちは近場でも十分満足していた。

c0068917_20154598.jpg夕食の定番のひとつ手巻き寿司。この材料はほとんど買ってこなくてはならないが、スーパーで買ったネタでもそこは富山のこと、旨い。
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by sumiyakist | 2007-08-17 20:24 | 自然と暮らし

天井乾し

 やり直し以前の「吊り天井」は、鉄筋と鉄板は同じだが土は全く水で練らずにさらさらの状態で上に載せてあった。土は気密と温度の保持が目的である。今度の改修は土を練って叩き締めている点では土だけで造る昔ながらの「ドロ天井」と同じである。土自体も焼き上がれば強度を持つことになるし、下の鉄筋と鉄板への荷重は少ないから堅牢性は高いだろうと思われる。
 しかし、必ずしもいいことばかりではなくて、鉄と土とでは高温になった際の膨張率が異なるので「ひずみ」が出るはずだ。そのへんの対応は試してみなければ分からない。
 さて、作業の続きであるが、自然に乾燥するのを待っていてはなかなかなので火を焚いて乾かすことにする。
 正統的なドロ天井の場合も(その時はカマの中に炭材がぎっしり詰まっているのであるが)、カマの口で小さな火を焚いて天井を乾かす手順になる。

c0068917_7454377.jpgカマの内側から天井を乾かすために中で火を焚く。

c0068917_7461269.jpgあまり大きな火でなく燃えついたら炭火にしてゆっくり乾かしてゆく。

c0068917_7463212.jpg取り外してあった煙突(土管)も立てる。中で炭火を焚きながら外からはツチノコで叩き締める作業は続ける。

 これを当分の間続けることになる。
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by sumiyakist | 2007-08-11 08:04 | 自然と暮らし

天井の仕上げ

c0068917_23174466.jpg天井上げを「大団円」といったが、もちろん、あれで終わりではない。ここからは細かいけれども出来不出来が後で大きくカマの良し悪しを決めるような仕上げ作業になる。前日の、友人の評して「大仏さんの頭」(螺髪<らほつ>という)状態を、翌朝はこういう状態にする。つまり、ドロ団子の固まりを叩いて均してゆくのである。

c0068917_23244844.jpgまず、適当な木を切って細工をして写真のようなツチノコを作り、これで叩いてゆく。

c0068917_2327480.jpg叩いたところとまだ叩いていないところの差はこういう状態。

c0068917_2328923.jpgいちおう全体を叩き終えたところ。
ツチノコ作りから始めて午前中でここまでやって今日の作業は終了。
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by sumiyakist | 2007-08-07 23:37 | 自然と暮らし

天井上げ

 5日の日曜日、友人たちに手伝ってもらってカマの天井に土を載せる作業をする。「天井上げ」といって、カマ造り作業中の、いわば大団円である。

c0068917_17494873.jpg天井にのせる土を混ぜる。もとの天井の土は前の作業スペース(「カマ庭」)に積み上げてあった。「焼けドロ」と呼んで炭焼きさんが大切にする土である。新たにカマを造るときには山の古いカマ跡から掘り出してくる。結晶水を失っていて、収縮率が小さいので焼き固めてもヒビがはいりにくい。それに新しい山土を加えて耕耘機で混ぜ合わせる。

c0068917_17501984.jpg水を加えて練り始める。このときも耕耘機が活躍する。

c0068917_17513277.jpg水を加えながら耕耘機を回すが、耕耘機が回らなくなると、あとは人力。鍬やスコップでひたすら捏ねる。

c0068917_17521946.jpgときどき足で踏んで水の回り具合を確かめながら、捏ねる。全体に水が均一に回り、ドロに粘りが出たらいちおう仕上がり。

c0068917_17531145.jpgドロ団子をソフトボールかハンドボールの玉ほどの大きさにまとめて手渡しで運び上げる。

c0068917_1754398.jpg時には投げてパス。

c0068917_17545471.jpgドロ団子を順に鉄板の上に置いてゆく。

c0068917_17554163.jpg本来のやり方だと外周から始めて渦巻き状に中心へ向かってドロ団子を並べてゆくのであるが、今回は鉄筋部分に沿って荷重がかかるように置いてゆく。

c0068917_17564835.jpg練り始めてから5時間あまり、やっと天井全体にドロをのせ終わる。

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by sumiyakist | 2007-08-06 18:03 | 自然と暮らし

猛暑にめげず

 ようやく梅雨があけたと思ったら、38.5度という猛暑。台風5号の影響で南風が山越えで吹き込みフェーン現象を起こしたのだとか。午前・午後と、それぞれ別の友人が手伝いに来てくれて、猛暑をものともせず(いや、いささか熱中症気味ながら)、カマの改修作業に邁進。一人ではできない作業に差しかかっていたので、大助かりである。仕事は一気にはかどる。
 これまでの状況を逐次写真で説明しておこう。

c0068917_2219577.jpg向かって右の石積みの側壁の仕上がり状態。

c0068917_22203052.jpg反対側の側壁は土を叩き締めて積み上げた。

c0068917_22212711.jpgそれをカマの内側から見たところ。

c0068917_22245357.jpg上から見たらこうなる。右上に蚊取線香が写っている。

c0068917_22344136.jpg鉄筋を格子に組んで渡し、その上に鉄板を乗せる。鉄筋も鉄板も元のものを曲げたり伸ばしたりして再使用。

c0068917_2226212.jpg鉄板はあと手前の一枚を残すだけ。右に発電機が写っている。鉄板を切るディスクサンダーや穴を開けるドリルを使うため。

c0068917_22272837.jpg鉄筋に鉄板を乗せたところを内側から見る。

c0068917_2239377.jpg鉄筋をつり上げるための金具(これも鋼製。異形鉄筋を切って流用)を下から突き出す。


これ以下が今日の作業。
c0068917_2240579.jpg桁(けた)を支えるための束(つか)を左右の端に3つずつ、計6本立てる。写真は左側。手前の一本は写っていない。右(奥)の束に桁を乗せるとちょうど筋交いの竹にぶつかる。やむなく竹を切る。

c0068917_2241680.jpg3本の桁を渡したところ。突き上げた金具を番線(焼き鈍した鋼線。直径5ミリほどの10番線を使う)でつり上げる作業にかかる。

c0068917_22421533.jpg番線でつり上げたところ。木を差し込んでねじり上げたり、シノという道具でねじって引っぱり上げる力を出す。

 これであとは土を乗せるだけになる。それにしても暑い日だった!

追加の写真を載せておこう。(8月3日)    
c0068917_1742651.jpg吊り金具である。鉄筋コンクリートの芯になるいわゆる異形鉄筋。元は折り返した形に左側にも同型のものがある左右対称のものを2つに切り離してもらった。知り合いの銅器の工場からもらってきた。

c0068917_17475796.jpg吊り上げているところを内側から見るとこうなる。

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by sumiyakist | 2007-08-02 22:48 | 自然と暮らし

カマの改修続行

c0068917_8253515.jpg右側の側壁は石積みで造ることにする。やはり大きくふくらんだ部分を直線的な壁に直す。積み上げた石の裏側には土を入れて埋める。

c0068917_8261761.jpg石積みを前から見る。8割方出来たところで集めた石が終わった。目地には土をしっかり詰め込んで行かねばならない。
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by sumiyakist | 2007-07-15 09:29 | 自然と暮らし

選挙とカマの改修

 参議院選挙公示日の7月12日は、終日炭焼き小屋でカマの改修作業にかかりきっていた。
 おもえば、前回2004年の参院選の際は、「みどりの会議」が(結局最後になったところの)国政選挙を戦ったときであった。富山県内で中村敦夫氏や「みどりの会議」にいささかの縁と志のあるものが話し合って急ごしらえの選挙態勢を作ったのであった。
 選挙態勢といっても、なにしろ「少数精鋭」の陣営であるから、手分けして公選ハガキの宛名を書いたり政策リーフの配布をするほかは、仲間が提供した軽自動車の選挙カーで、比例区の中村敦夫さんや安田節子さんのメッセージテープをスピーカーで流しながら県内一円に走らせることが主たる「運動」であった。
 候補者のひとりである石川県の「くまのもりお」氏が来てくれたときだけはナマの候補者が演説をすることはあったものの、それ以外はひたすらテープのメッセージを流しながら走るだけだから、あまり意気の上がらない選挙運動であった。
 結局、「みどりの会議」は中村敦夫氏ひとりさえ当選させることが出来ず、この選挙を最後に解散した。その後、若い人たちが引き継いで「みどりのテーブル」として活動をしている(はずである)。以後、私はオンブズ運動に集中することになったのである。
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 さて、そんなことを思い出しながら、カマの改修作業をしていたのである。カマの側壁が傷んでいた箇所を修復するに際して、カマの形状(平面)も変更することにした。もとは円に近い平面であったのだが、左右のふくらみ部分を埋めて扇型に改良しようと思ったのである。

c0068917_9485480.jpg 山土を叩きながら積み上げているところ。左側の側壁。

c0068917_9494677.jpg 8分どおり積み上げたところ。

c0068917_9504641.jpg 同じく斜め上から。

 
c0068917_9514970.jpg 今度は右側である。こちらは入り口部の石積みから全面的にやり直さねばならない。全部壊して最初から積み始める。石は耐火性のあるものでなければならない。火山性の石がよいとされている。主として、宮島石とよばれて、かつて村で採掘されて家屋の基礎などに使われていたものや、地中から掘り出したものなどを、形状に合わせて積んでゆく。


 炭焼きさんは、炭を焼くだけでなく、小屋を建てカマを造ることが出来て一人前なのである。
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by sumiyakist | 2007-07-13 10:00 | 自然と暮らし

炭窯改修

 強行採決国会が終了。私が関わっているいくつかの行事(イベント)も一段落。そこで、この春から時間を見つけては進めている炭窯の大改修に本格的に取りかかることにする。
 炭焼き小屋の屋根の補修をした記事を載せたことがあるが、カマ自体も何年か使い続けていると次第に傷んでくる。カマの天井は、当初は土を固めて焼き締めた昔ながらのドロ天井であったのを、数年前にいちど取り壊して、鉄棒を格子に組んでその上に鋼板を載せてそれを上に渡した桁(けた)からつり上げる吊り天井に改修したのである。(鉄板の上には土砂を載せて気密と温度を保つ)。
 しかし、それとて回数を重ねるうちに鉄棒が曲がり、鋼板もそれにつれて凹んでくるし、カマの内部側壁も崩れる箇所が出来てくる。カマの修理の時期が来ていたのである。梅雨時はいいチャンスである。

c0068917_2023424.jpg  まずカマを覆っている土を全部おろして、つり上げている鉄鈎と番線を外す。次に鋼板を取り除いてゆく。左の写真が一番手前の鋼板を外したところ。

c0068917_2031557.jpg それを斜め上から見たところ。

c0068917_203442.jpg 鋼板を全部取り除いたところ。格子に組んだ鋼棒だけが見えている。

c0068917_2041170.jpg 鋼棒も桁も取り除いてしまったところ。 

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by sumiyakist | 2007-07-05 20:57 | 自然と暮らし

薪ストーブ

c0068917_2116392.jpg 今日、5月2日夜の写真である。雨模様の一日で、気温も上がらない。
 例年のことであるが、この時期も少なくとも朝夕は薪ストーブを焚いている。写真に写っている薪は、焚く前に少しでも乾燥させようとストーブにもたせかけている。材はクヌギである。炭に焼いても一級品になる。ケヤキやカシ以上に贅沢な薪である。
 「クヌギをストーブで焚いているのはうちと天皇家ぐらいだろう」と家の者や友人に豪語している。
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by sumiyakist | 2007-05-02 21:26 | 自然と暮らし