カテゴリ:知事退職金( 87 )

お粗末判決

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 8月2日(水)午後1時10分、待ちに待った(笑)富山地裁判決である。原告3人に、市民オンブズ小矢部の他のメンバーも2人加わって地裁まで出かける。
 判決は主文だけを読み上げるまことにあっけないもので、その間わずか30秒もかからないほど。佐藤真弘裁判長が読み上げたのは、

 「主文
1 原告らの請求をいずれも棄却する。
2 訴訟費用は原告らの負担とする。」

とまあ、これだけ。
 この段階では判決理由は分からないからなんともいいようがない。(請求棄却は十分 
予想できた判決であり、その理由がどういうものであるかが重要だとわれわれは考えていた。)さっそく書記官室で判決文をもらって検討することにする。

 じつは、今日は代理人の青島弁護士が所用で遠方に出張中なので、法律事務所の一室を借りてわれわれと支援者だけでざっと判決文を読んで、マスコミとの会見に出ることにした。(上の写真がその時のもの。左側がわれわれ原告たち、右と手前が記者たち。)

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by sumiyakist | 2006-08-02 23:32 | 知事退職金

またまた街宣

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 裁判が結審し判決が8月2日に出るといっても新聞やテレビが報道するわけじゃなし、ごくわずかの関係者しか知らない。晴山教授がせっかく書いてくださった意見書も、裁判所に提出するのが主目的であるとはいえ、出来れば多くの人にその内容を知って貰いたい。この裁判の支援組織を立ち上げるとか講演会を開くとか、輪を拡げる方策がないわけではないが、このブログでも書いているように、他の活動もあるからそこまで手は回らない。
 先の例会では結局、もう一度チラシを作って街宣活動をやろうということになる。上のような手作りのチラシを印刷して、昨日7月3日夕刻、富山駅前で通行人に手渡しながらハンドマイクで訴えるという、市民運動の常套的広報活動とあいなる。
 メンバーも、だんだん経験を積んで、一番に駅前で客待ちをして並んでいるタクシーの運転手さんに配って回る役目を務めるものもいる。タクシー運転手さんの口コミ効果は大きいのではないかと考えているのだ。
 通行人への手渡しも好感度(?)が高い。内容について話しかけてくる人や、「東京のものだけど、興味があるから2枚ちょうだい」と言ってくる女性もいる。
 こうして、あとひと月ほどで判決の日を迎えるわけである。
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by sumiyakist | 2006-07-04 16:41 | 知事退職金

結審

 5月24日の第4回公判から裁判長が交替した。裁判官の異動に伴うもので、佐藤真弘裁判長となった。(左右の陪席裁判官は変わらない。)それにしても、交替したという挨拶ひとつあるわけでなし、もちろん、自己紹介など一言もない。
 今回のように途中で裁判官が替わった場合、これまでの審理をいわば「おさらい」するための「更新」という手続きを要求出来るらしいが、われわれの場合、そこまでする必要もなかろうということで、そのまま継続したのである。
 聞けば、前任の永野圧彦裁判長から引き継ぐ案件が50件ほどもあるらしく、われわれが取り上げている法律の条文解釈だけの問題のような単純なものばかりではないだろうから、大変といえば大変な仕事ではある。しかしそれにしても、民主的な制度による裁判なら、一言「こんど審理を担当する○○です。よろしく」ぐらいの挨拶はあってしかるべきだろう。
 裁判官が目の位置よりも高いところから見下ろすという裁判所の構造について、はじめて裁判所に入ったというメンバーが大いに異を唱えていたことがあるが、司法制度改革というなら、こういう法廷の構造や慣習に現れる「非民主性=非対称性」をこそ変えなければならないのではないか。
 さて、被告側の反論(準備書面1)に対して、わが方は再反論(というよりほとんど黙殺)の第2準備書面を提出した。私に書かせて貰うならもっとクソミソにやっつけてやるところであるが、青島弁護士が法廷用語を使って書いたのは次のような穏やかなものである。
 これをもって「前富山県知事退職金返還請求訴訟」の第1審は結審し、8月2日の判決を待つことになった。

           第 2 準 備 書 面

 原告は下記の通り被告の答弁書に関する主張に対して認否及び反論を準備する。
                  記
1 上記書面の第1は争う。
  晴山教授の意見書は議会の民主的統制のみではなく、条例改廃請求権等による住
民の自治体に対する民主的統制の観点も指摘しており、被告の主張は一部のみを取り
上げるもので失当である。
2 同書面第2は争う。
  上記の通り、被告の主張は前提を誤っており失当である。
  なお、原告らは訴状において選挙による住民の意見の反映を指摘するなど住民に
よるコントロールの問題を指摘しており、晴山教授の意見書も上記の通り、条例改廃
請求権による民主的統制の重要性を指摘しているのに、被告は答弁書以降今回の準備
書面(1)に至るもこの点について触れておらず、反論不能となっていることが明ら
かである。
                                         以上


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by sumiyakist | 2006-05-26 09:02 | 知事退職金

県側の反論

 昨日、5月24日午前、前知事退職金返還請求訴訟の第4回公判が開かれた。われわれ原告側から晴山教授の意見書が提出されており、それに対する被告=県側の反論(準備書面)が出された。(もちろん、これもあらかじめ原告側に内容が届いている。)
 この県側の反論は、われわれの主張や晴山教授の意見書に正面から応えようとせず、まるでスジ違いの屁理屈を述べているものである。小泉首相の答弁のようだ。(笑)

 われわれは、これは再反論をするに値しないと判断。黙殺に近い内容の第2準備書面を提出し、これをもって結審することにした。判決は8月2日と決まった。
 
    〜〜〜〜〜〜〜以下、被告=県側の反論〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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by sumiyakist | 2006-05-25 08:50 | 知事退職金

戒石・その2

 戒石の文章を好む人がある程度存在するようで、ネットで検索するといくつかの自治体でもこれを掲げているようだ。
 富山県も県庁職員の立場で(知事の顔色を窺う気分があり生真面目すぎて微笑ましいが)率先して取り上げている。なお、このページは県庁のHPでも今までに見たことがないから、このブログで取り上げてから慌ててアップしたのではないかとも思われる。(そうでないというなら、県職員など関係者からの指摘を待つ。)
 古いところでは二本松藩(福島県二本松市)でもこれを石碑にしていたらしい。
 私は、この文章は帝王ないし専制君主の言葉であって、民主制とは相当ずれがあるように思う。富山県庁の説明の文章では無理やり現代的に訳して「爾(なんじ)」を「公務員」としているが、原義では当然「帝王の僕」であろう。また、「上天」も、「天に名を借りた帝王自身」を意味するのだろう。 すなわち、「ワシの目はごまかされんぞ」と言っている。
 そういう意味で、「中沖天皇」(実際、蔭ではそう呼ばれていたという)が、平成15年の、いわば権力の絶頂期の時点で、この言葉をあらためて「群臣」に説いてきかせようと思ったのではないかと思う。
 その時には、まさか後年自分の退職金について「いちゃもん」をつける人間が現れようとは思いもよらなかったことであろう。
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by sumiyakist | 2006-05-19 00:34 | 知事退職金

 戒石(いましめいし)

c0068917_14155249.jpg 富山県庁の建物に入る手前の植え込みのなかに写真のような石碑がある。その前に説明のプレートが設置されていて(上の写真で白く見えている)、次のように記されている。
 
             *

     「戒石銘」について
      この石碑には、

c0068917_1419390.jpg  爾(なんじ)の俸(ほう)、爾の禄(ろく)は、民の膏(こう)、民の脂(し)なり。
  下民(げみん)は虐(しいた)げやすく、上天は欺(あざむ)き難し
「公務員の給料は、住民が汗を流してあぶらして働いたものから得ている。住民をしいたげることができたとしても、天をだますことはできない」という、公僕に対する戒めの言葉が書かれています。
「戒石銘」の原典は、中国・五代十国時代、後蜀の君主、孟昶(もうちょう)の作による九十六文字の「戒諭辞」に求められ、北宋の君主、太宗がその文中より四句十六文字を抜粋し、郡県の役所の前の石に刻ませたことに始まります。
 この石碑は、昭和四十二年に佐伯宗義氏から寄贈されたものです。
     平成十五年十一月
                                 富山県」
                   *      
  
 寄贈者とされている佐伯宗義氏は富山地方鉄道を設立経営した経済人であり、代議士としても活躍した人物である。

 石碑自体は寄贈された時(吉田実知事の時代)から現在の場所にあったらしいが、この説明プレートを作ったのは中沖前知事の「治世」だから、氏の意向が当然反映していると思われる。 はてさて、氏はこの戒めをなんと読んだのであろうか。

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by sumiyakist | 2006-05-17 14:39 | 知事退職金

小泉首相も言ってるゾ!

c0068917_20593134.jpg 地方自治体首長の退職金について、小泉首相が高すぎると批判したとの記事が連休前にほとんどの新聞に出ていた(左の写真は読売新聞4/28)。
 先日のオンブズの例会で、われわれの運動がついに小泉氏の耳にまで入ったのではないかと、いう感想もあった。こんど会ったら聞いておこう(笑)。そこまではどうかと思うが、間接的にいくらかの影響はあるだろう。
 その後も、とりわけ読売と毎日が首長退職金問題を取り上げだした。読売(5/9)は、多くの府県市で退職金支給の計算に際して在職月数をひと月多く取っていることを大きく取り上げている。一期=4年なら48ヶ月分が在職月数なのに、就任と退職の月をそれぞれ算入して、49ヶ月にしている自治体が相当あるという。
 一方、毎日(5/8)は小泉首相の発言の波紋を「増幅」するような記事を書いている。我々が疑問を呈しているように、首相の退職金は一般公務員と同じように在任「年数」で計算するのに対して、知事らの自治体特別職は「月数」を掛けるためにたいへんな高額になることを指摘している。
 その記事の中で、首長の退職金が高額になる理由について、「知事の職責の重さは民間企業の取締役と同等」だから、民間の月額計算を取り入れたのだという「自治体関係者(ってだれだ?)」の言を紹介している。
 「民間なみ」とは聞いて呆れる話である。民間企業の感覚をいうなら、不要なハコモノと莫大な借金を残し、赤字財政に陥らせて退職するトップに高額の退職金を支払いなどしようものなら、たちどころに株主代表訴訟を起こされるだろう。
 企業の株主と違って、自治体の「株主」たる住民が、何も知らされず、知ろうとせず、おとなしいことにつけ込んでいるだけだと言っていいのである。
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by sumiyakist | 2006-05-14 21:07 | 知事退職金

オンブズ例会

 わが「市民オンブズ小矢部」は(緊急の場合には臨時に集まることもあるが)、原則として毎月一度最初の火曜日の夜に定例会を開いている。今月は連休もあったので、第二火曜の昨日(9日)になった。
 晴山教授の意見書をみんなで熟読して感想などを話し合った。メンバーには小矢部市議がひとりいるが(そのほか、私も元市議だが)、あとはフツーの市民、さまざまな業種の自営業者やサラリーマンだから、行政や法律の用語には縁のない人がほとんどである。しかし、この意見書は明快な文章であるし、当事者ゆえに身を入れて読むせいもあるのだろうが、非常によく分かったという意見がおおかった。
 原告になるにしろ被告になるにしろ(当然ながら、どっちみちなるなら後者より前者のほうがいいが)、当事者になってみると法律が身近になるものだ。
 さて、今月の24日には第4回公判が開かれ、被告(富山県)側からこの意見書に対する反論が出されるかも知れないのであるが、この理路整然とした意見書に対してどういう反論が出てくるのか楽しみだな、というのが結論になった。
 そのほか、市議会に対して政務調査費の使途について、基準の明確化と公開について申し入れをしようなどと、例によっていい歳をしたオジサンたちが少年のように口角泡を飛ばしつつ、和気藹々、話し合ったことである。
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by sumiyakist | 2006-05-10 11:39 | 知事退職金

学者意見書

 5月24日の次回公判までに提出することになっているわれわれ原告側からの立証=「学者意見書」が完成して、直ちに地裁へ提出された。意見書を書いていただいたのは、専修大学大学院法務研究科教授・晴山一穂先生である。略歴や業績を見ていただくと分かるとおり、行政法とりわけ地方自治法や地方公務員法の専門家である。

 少し長いけれども非常に分かりやすい文章なので下に全文を載せるが、文中、
「長の退職手当の額は条例で具体的かつ明確に定められなければならず、この点で、議会の議決でその都度決めることができるとする富山県退職手当条例15条の規定が地方自治法204条3項及び204条の2に違反するものであることは明らかであろう。」
 とあり、最後に、
「以上、いかなる立場にたってみても、知事の退職手当の額の決定を議会の議決に委ねる本件条例15条の規定が法204条に適合する適法な規定であるということはできず、したがって、違法な同条に基づいてなされた本件退職手当の支給もまた違法といわざるをえない。」と結論づけておられる。
 われわれの主張の正しさを100パーセント裏付けるものである。

   晴山一穂・専修大学大学院法務研究科教授 略歴
1971年3月  京都大学法学部卒業
1976年3月  京都大学大学院法学研究科博士課程満期退学
1976年4月  福島大学助教授
1989年4月  福島大学教授
2001年4月  専修大学法学部教授
2004年4月  専修大学大学院法務研究科教授(行政法担当)
  
 *主な業績
 共著・共編著
『地方公務員法入門』(有斐閣、1983年)
『独立行政法人』(日本評論社、1999年)
『公務員制度改革』(大月書店、2002年)
『民営化と公共性の確保』(法律文化社、2003年)
『公務の民間化と公務労働』(大月書店、2004年)
『基本法コンメンタール・地方自治法』(室井力・兼子仁編)(第4版、日本評論社、2001年)
 著書
『行政法の変容と行政の公共性』(法律文化社、2004年)

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜以下意見書本文〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  

はじめに

本件における主要な争点は地方自治法(以下、法と略することがある)204条の解釈にあるので、以下では、同条及び同条と関連する204条の2の解釈にしぼって意見を述べることとしたい。

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by sumiyakist | 2006-05-02 09:24 | 知事退職金

石動駅街宣

 県知事退職金返還裁判について、ただ裁判所の法廷内だけでの闘いにしてはダメだろうと、機関誌を発行したり、富山駅頭でチラシを配ったりしているが、わが「市民オンブズ小矢部」の足元であるJR石動(いするぎ)駅でも街宣をする必要があると先日の例会で話しが出る。
 そこで今日4月24日(月)、通勤・通学客を対象に街頭宣伝(街宣)を試みる。早朝7時すぎからメンバーのうち都合のつく4人が駅頭に出てハンドスピーカーの演説とチラシ配布を決行。
 たまたま連合富山の「増税反対」(「税金ムダ遣いの徹底見直し」など)の街宣と鉢合わせ。あちらは財政力のある労働団体だから街宣車を出して、配布物もポケットティッシューである。動員のスタッフも我々より少し多い。
 しかし、お互いの趣旨からしてもケンカすることもないので、スピーカーでの演説は10〜15分おきに交互にして譲り合う。
 朝の通勤・通学者がほとんどであるから、みんな急ぎ足で通り過ぎてゆくが、地元のこととてたまに知った顔もあるし、チラシは結構受け取ってもらえる。
 夕方は高岡駅まで行ってやはり街頭演説とチラシ配布。昔の高岡の賑わいを知るメンバーは高岡駅および周辺の人通りの減少にあらためて驚いていた。用意したチラシがなかなか消化できない。駅前にずらっと並んで客待ちをしているタクシー運転手さんが、演説にも耳を傾けてくれて、一番の「上客」であった。
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by sumiyakist | 2006-04-24 21:02 | 知事退職金