カテゴリ:知事退職金( 87 )

街頭署名

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c0068917_22355472.jpg 前富山県知事退職金返還訴訟の控訴審第1回公判が、いよいよ1月15日午後1時過ぎから名古屋高裁金沢支部で開かれる。先にも掲げたが、控訴審に向けて「場外闘争」のひとつとして署名運動に取り組むことにしてきた。
 新年早々、街頭宣伝をかねて富山駅前で街頭署名をやって気勢をあげようということになり、10日(水)夕刻、小矢部からの5人に富山での助っ人も加わってハンドマイクの宣伝と署名集めとに取り組んだ。駅前を通る勤め人や学生、主婦などにチラシを配りながら署名を呼びかけるのである。客待ちをしてずらっと並んでいるタクシーの運転手さんに呼びかけて回るメンバーもいる。
 これからは「前知事退職金返還訴訟」という舌を噛みそうな呼称をやめて、「そりゃないでしょう裁判」と呼ぶことにした。
 足早に帰宅を急ぐ人が多いが、チラシを読んだり、マイクの呼びかけを聞いて立ち止まって署名をしてくれる人もかなりいて、1時間ほどの間に50筆以上の署名を集めることができた。「頑張れ」と声をかけてくれる人やカンパを置いていってくれる人もあって、メンバーを感激させた。ミゾレ混じりの夕刻であったが、やってよかったな、と感想を述べあいながら帰途についたことであった。
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by sumiyakist | 2007-01-10 22:49 | 知事退職金

懇話会 その2

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 1回目から4〜5日後に開かれた2度目の懇話会の要点議事録である。この時には、当局側が計算の方法も示して退職金の金額=2億3千5百万円を提示している。
 それに対する懇話会委員の発言が上のようなものなのである。71.6だとか70だとかいうのは、いわゆる支給割合のことで、報酬月額×在職月数に乗ずるパーセントのことである。
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by sumiyakist | 2006-11-08 22:21 | 知事退職金

懇話会 その1

 話はずっとさかのぼるのだが、中沖前知事の退職金の額を決めるに際して開かれ、連合富山の草嶋会長もその一員として出席した有識者会議(=「懇話会」)の議事録があるので(といってもA4用紙1枚の概要だけであるが)掲出しておこう。(これは都合2回開かれたうちの最初の時のものである。次に2回目のものを載せる。)
 このとき配布された資料のコピーとともに情報公開で入手したものである。かつて掲出した全国の知事らの退職手当の一覧表もこのときの資料の一つである。要点筆記であるし、発言者名は伏せられているが、出席者の顔ぶれとつきあわせれば、それぞれの発言について、誰の発言かおよそのところは推測することができるだろう。
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by sumiyakist | 2006-10-24 19:10 | 知事退職金

署名運動開始

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  久しぶりの更新である。前知事退職金返還訴訟は第二審(控訴審)に入った。公判期日の通知はまだないが、市民オンブズ小矢部では10月の定例会で、かねて予定していた通り、法廷外での運動をいっそう盛り上げるべく、原告団として署名運動に取り組むことにした。上がその署名用紙である。
 県内のさまざまな団体にも支援を呼びかけてゆこうというわけで、昨日、オンブズのメンバーのうち3人で富山市へ出向き、労働組合や生協など、いくつかの団体に署名簿を手渡して協力を要請してきた。

 労働組合を訪ねるとなると、ナショナルセンターの富山支部たる連合富山も省くわけにゆくまい。しかし、じつは、連合富山会長である草嶋安治氏は、このブログの最初の方の下段<注>で述べたように、中沖前知事の退職金の金額を決めるに当たっての有識者会議の5人のメンバーのひとりでもあったのである。
 2回開かれた審議会の議事録(概要のみ)を情報公開で取ってを読んでみると、氏は労働側代表として、幾分慎重な意見を述べているようである。が、結局は行政側の提案に従って2億3千5百万円の退職金算定に同意したことは間違いない。
 「いわば共犯みたいなもんだけど(笑)、傘下の労組を訪ねるとすれば、上部団体たる連合富山に挨拶に行かない訳にはいかんだろう」と、われわれは、そう結論を出して事務所の扉を開けた。
 運良く、たまたま広い事務室に出てきて職員となにやら話していた草嶋会長を直撃することとなった。立ち話ではあったが、さすがに労働組織のトップらしくざっくばらんな感じで、氏は件の懇話会の内幕を少し話しながら、その金額に積極的に賛成したわけではないにしても同意した経緯からして、連合として署名を引き受けるわけにはいかないと断言した。まあ、それは予想したとおりのことであり、いちおう連合会長にも刺を通じたということで、われわれは引き下がったことであった。
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by sumiyakist | 2006-10-13 22:00 | 知事退職金

被告に会う!

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 9月9日、防災訓練とかで早朝から「出動」することになる。訳を話すと少し長くなるのでいまは触れないが、じつは、私は市社会福祉協議会が組織している「災害ボランティアコーディネーター」なるグループに属している。今日は県をあげての防災訓練とかで、我が市でも各種の訓練を実施することになっていた。

 そういうわけで、私は朝8時前から会場になる石動小学校へ「動員」されていたのである。われわれの訓練は、災害(地震)で避難し遅れた住民の何人かを車いすや担架で運んでくるというのが主な任務で、その他、サッカーゴールを使って仮設トイレを造るとか、取り残されて安否が確認されていない何人かの住民への対処をどうするかといったことを、これは図上で検討するとかいったものもある。

 それらはまあ、ここではどうでもいいのであるが、県レベルでの訓練とあって、途中で石井隆一県知事が視察に来るということは知らされていた。県内の他の地域でも同じように訓練をしているので、それらを巡回してくるとのことであった。

 上の写真が、たまたまわれわれのテントの前に来た時に写した写真である。婦人会の炊き出しテントや、消防の仮設救護施設、倒壊家屋に見立てた材木の山、地震を体験する起震車、給排水の復旧訓練などなど、小学校のグラウンド一杯に展開する訓練の様子を観閲して回っているときのワンショットである。後方には、やはり出動服に身を固めて随行している、わが小矢部市長・大家敬一氏も写っている。一部の写真記録も私の担当になっていたのでとっさにデジカメで撮ったのがこの写真。

 現知事は、前知事退職金返還訴訟の被告とはいうものの、法廷には勿論出てくることもなく、間近で顔を合わせるのは初めてのことであった。こちらから名乗りを上げる状況でもないから、まさか、自分を訴えている原告の一人が目の前にいようとは思いもせず、にこやかに「ごくろうさま」というような声をかけて隣のテントへ移っていったことであった。

 石井知事は元自治省のキャリアで、最後は消防庁長官を務めていたせいか、防災施策の充実を看板の一つに掲げているらしい。今日の訓練は地震という天災を想定してのものであるが、人災中の人災ともいうべき戦争を想定しての「国民保護法」に基づく条例を制定したり、その図上訓練を率先してやったりと、自分の得意分野をアピールするのに余念がないようでもある。
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by sumiyakist | 2006-09-09 22:44 | 知事退職金

控訴理由

 控訴状は明快に第1審判決の問題点を指摘しているから、特段解説することもないかも知れないが、いちおう要点をおさらいしておこう。

 第一の問題点は「給与条例主義」の解釈、その許容範囲の問題である。第1審判決では「(給与条例主義の)趣旨に直ちに反するものということはできない」とか、「給与条例主義の趣旨を没却するものではない」といった曖昧な言葉を連ねて、富山県の処分を容認しようとしているが、端的に言ってしまえば「議決と条例に本質的な差はない」ということを述べていることになる。司法自らがこういうことを言い出すとは驚くべきことである。

 これに対して、わが青島弁護士は憲法92条の「地方自治の本旨」を正面に立てて、判決を批判している。

「地方自治法が各種の直接民主主義的な制度を規定している趣旨からすれば、単に住民の代表者である議会の決定によることをもって民主的なコントロールとして足りると判断することは許されず、さらに、住民によるコントロールが及ぶか否かについても配慮することが求められる。」(控訴状)

 すなわち、憲法が「地方自治の本旨」といい、それを根拠とする地方自治法がさまざまな直接民主主義的制度(首長のリコールや議会解散請求、条例制定・改廃の直接請求、住民監査請求など)を規定している本質的な意味は、単に議会によるコントロールがあることをもって必要十分とするのではないことを意味している。その点からいって条例と議決には本質的な差がある。

 いまひとつの問題は、原判決の「知事と議会の統治的な関係に関する判断の誤り」である。中沖氏の場合には、いちおう過去の事例や他府県の事例、懇談会(といっても何の法的根拠にももとづかないが)の意見などを聞いて金額を決定しているが、それはなんの保証にならない。

 たとえば、長野県の田中前知事のことを考えてみれば分かる。長野県はちゃんと特別職の退職手当条例を定めていたから(原典を確認したわけではないが)、田中氏は5千万円あまりの退職金(第2期分)をめでたく(!)手にしたが、もし、富山県のような議決によって決定されるとしたらどうだろ。議会と徹底的に対立してでも政策をやり通す意気込みにいささかの躊躇が生じぬとは言い切れないだろう。すなわち、

「これを議会がゼロに近い金額にすることも自由である以上、知事にとっては極めて重大な影響があり、議会に対する知事の対応に影響を与えることは誰の目にも明らかである。」(同)といえるであろう。

 まして、原判決はこの論点については、何の根拠も示さずに、そんなことはあり得ないとしているのである。知事と圧倒的与党(独裁)議会との「なれあい」が常態化している富山県のことを念頭において判断したのであるなら、それもまた裁判官としては視野が狭い。

 以上のように、じつに明快かつ重厚な論旨をもって上級審に判断を仰ぐことになったのであるが、さて、どうなることか。
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by sumiyakist | 2006-09-08 21:27 | 知事退職金

控訴状

 ブログの更新を怠けているうちに、炎天の続いた夏も終わり、空には秋の雲が現れ時折涼しい風が木の下を通り過ぎる季節なった。

 前知事退職金返還裁判の控訴をしたことは書いたが、その控訴状をアップするのを忘れていた。打ち合わせをする時間もなく、青島弁護士にお任せになってしまったのであるが、さすがに氏は以下のように、原判決の問題点をするどく衝く控訴状を書いてくれた。

 舞台は名古屋高裁金沢支部に移るのであるが、われわれの住む小矢部市は石川県に隣接していて、富山市よりも金沢市の方が近いので、通うにはむしろ便利になる。
 以下に控訴状の主要部分を載せる。

 ちなみに、冒頭に出てくる憲法92条というのは、日本国憲法第8章「地方自治」の最初に置かれた「地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基いて、法律でこれを定める。」という条文である。

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by sumiyakist | 2006-09-06 13:10 | 知事退職金

控訴

 昨夜、市民オンブズ小矢部の定例会を開いて、前知事退職金返還訴訟の富山地裁判決に対して控訴することを正式に決定した。青島弁護士とも連絡して、8月15日に控訴状を提出することにする。

 また、法廷外の運動を盛り上げてゆくために署名運動にも取り組もうということも決めた。前知事退職金支給についての違法性を広く訴えるのはもちろんであるが、一般論として、自治体の特別職の退職金の法外な金額についても、世論を喚起して改めさせる動きを大きくしたいというのがわれわれの狙いである。
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by sumiyakist | 2006-08-09 08:41 | 知事退職金

毎日新聞

c0068917_20314276.jpg 裁判、とりわけ行政相手裁判の新聞報道はたいていがベタ記事である。前知事退職金返還訴訟の判決を報じる各紙はその例外ではない。
 ただ、毎日新聞は他と違った対応をした(新任の記者氏が興味をもったらしく、会見でもいろいろ質問をしていた)。左が富山版の記事である。
 同紙は全国版でも報じたようで、関西は毎日の読者がけっこう多いから、大阪の知人などから電話やメールが来た。
 見出に「落胆と怒り」とある。記者氏はそう感じたのであろうが、原告をはじめメンバーは、怒ってはいるがあまり落胆はしていない。最初から「最高裁まで行こう!」と覚悟していたからである。

 この事件は「歴史上最初(?)で最後」なのである。つまり、全国でただひとつ整備されていなかった富山県においても、昨年6月に特別職の退職手当条例がきちんと定められたわけで、今後は同種の問題は起こりえない。
 ということからすれば、給与条例主義の厳密な解釈を法廷において検討する、そして、判例として残す重要な事件ということができる。

 さらにまた、自治体特別職の退職金問題について、ようやく各地で起こり始めた見直しの機運を継続させ大きくしてゆくためにも、裁判を続けることが必要なのである。
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by sumiyakist | 2006-08-04 20:56 | 知事退職金

裁判とボクシング

「請求棄却」の判決が出ることはある程度は「想定内」だった。行政相手の訴訟で、大は自衛隊違憲訴訟から小は談合裁判まで、行政の肩をもつ判決が圧倒的多数なのは周知のことである。いくらか勝つ可能性が高いのはセクハラ裁判くらいだろう(裁判まで持ってゆくのがたいへんだが)。だから前知事退職金返還訴訟においても、われわれの勝つことは難しいかもしれないと思っていたし、内部でもそういう話が出ていた。

 とはいえ裁判というのは、いわば「上手な理屈のつけ合い」だから、裁判所がどういう理屈で前知事退職金支払いを合理化してくるかを注目していた。純粋に法律論だけで考えれば、「晴山意見書」にいうとおり、どう考えてもわれわれの主張に理がある。

 従って、主要な争点である富山県退職条例の15条が地方自治法の給与条例主義にかなうかどうかに関しては、さらっと逃げて、「条例を整備していないということで法的には瑕疵があるけれども、実体としては、当時としては<世間並み>の金額であるし、もし条例が整っていたとしてもその支給額と差があるとは考えられない。」「すなわち、県に対して、とりわけ過大な負担を与えたわけではない。」というような実体論でわれわれの主張を退けてくるのではないかと、いう意見が有力だった。

 しかし、今回の判決はわれわれの予想をまわるひどいものであった。つまり、条例なしに議会の議決で決めても給与条例主義にかなっている、というのである。この開き直りには、いささか面食らったのは事実である。

 判決のあった夜、折しもプロボクシングWBA世界ライトフライ級王座決定戦で亀田興毅とファン・ランダエタが闘った。どう見ても亀田の負け試合だが、判定は亀田の勝ち。富山地裁といい勝負だ(笑)。

 判決文の主要部を下に転載しておく。(ただし、OCRソフトによって読み取ったものを急いで校正しただけなのでまだ誤植があるやもしれない。また、句点は「。」が正しいが、ここでは「.」のままである。)

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by sumiyakist | 2006-08-03 21:49 | 知事退職金