2007年 09月 09日 ( 1 )

日本の青空

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 三宅晶子さんの講演の内容は次に延ばして、昨日観た映画 「日本青空」のことを載せておこう。(私にすれば珍しくも、ひと月もしない間に2本の映画を観たのだが・・・といってもこの春にもそんなことを載せたか!?)。
 この映画が制作されるにあたって広く製作資金を募っていたことを覚えている。県内の平和運動のメーリングリストでも話題になり、どういう協力をすればいいかについて意見が交わされたこともあった。が結局、10万円の資金を出して、交換に出来上がった映画の鑑賞券を100枚受け取るというシステムに合致することが出来ず、立ち消えの格好になった。

 昨日の上映はたまたま富山県弁護士会が、日本国憲法施行60周年(5月3日)を記念して弁護士会の会員・関係者で開催したものであった。座席に幾らかの余裕があるとのことで一般にも開放して、希望者数十人を、いわば無料招待してくれたわけである。

 日本国憲法がアメリカ占領軍の「押しつけ」であるという見解は、改憲・護憲の立場はともかく、当たっているところも勿論ある。その具体的な状況に関しては、近年になって当時のGHQ民政局にいて男女平等条項などを起案したベアテ・シロタ・ゴードンという女性が注目を浴びて来たというようなこともある。(彼女は自らも関わった日本国憲法の擁護を訴えて各地で講演会を行っているし、彼女を主人公にした演劇「真珠の首飾り」も公演されている。)
 しかし、じつは、そのGHQの憲法案作成に際して非常に大きな影響を与えた「憲法研究会」という民間団体の憲法案(「GHQ草案のお手本」)があったが、そのことはあまり注目されてこなかった。研究会の代表的立場にいたのは高野岩三郎(大原社会問題研究所長)であるが、実際に憲法草案作成の中心になったのは鈴木安蔵という少壮の憲法学者であった。
 映画は、この在野の憲法学者を主人公に、安倍首相が国会で改憲を述べている現在と、戦中・戦争直後とを織り交ぜながら進行する。

 憲法制定秘話という、これほど堅い政治問題はないほどの内容であるにもかかわらず、2時間という上映時間が長いと感じないほどうまく組み立てられた映画である。
 詳しい紹介はまたの機会にするが、近くで上映されることがあれば是非ご覧になるといいし、あるいは、自主上映会などでその機会を作るように協力されることをお勧めする。
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by sumiyakist | 2007-09-09 00:44 | 憲法・教育基本法