屋敷林の伐採・続き

c0068917_10512870.jpg 20メートルを越えるような大きな木は、少なくとも2回に分けて切ってクレーンで吊りながら降ろすことになる。(3つに切る場合もある)。途中切りするためには、最初に上端部にワイヤーを掛けて吊り上げておかねばならない。
 クレーンには、別々に作動する親と子の2個のフックがあるが、まずS氏が自分の腰に取り付けた胴綱という命綱を子の方のフックに掛けて高々と吊り上げられてゆく。先端近くの幹にワイヤーを回し、それを親の方のフックに掛けて木を吊り上げる状態にしておく。


c0068917_10522568.jpg 子のクレーンのワイヤーを延ばして途中で切り離す位置まで下りて、胴綱をフックからはずして木の幹に回してしっかりと体を支持する。スパイク靴の外に鉄のツメの付いた脚絆のようなもの(名前を聞きそびれた)を足の内側に装着している。足を載せる枝の無いところではこのツメを幹に突き刺して足を固定する。
 体が決まったらチェーンソー(フックに掛かっているのが見える)で切り始める。クレーンで吊り上げながらとはいえ、上の幹には太い枝が不均等についているからアンバランスになっていて、切り離したとたんに大きく振れることがある。この時が下で見ていても一番緊張する。


c0068917_10545739.jpg 途中で切り離したところ。(上の木とは別の木)。この時、伐採職人(「こびきさ」という。「木挽きさん」の転訛だろう)は、下の木の先端に取り残される。文字通り命綱である胴綱だけが頼り。切り離された方の上の木はゆっくりと旋回するクレーンに吊られてしかるべき空地まで運ばれて地上に降ろされる。
 そこからが「てもと」である私とS夫人の仕事。上半分とはいえ樹齢100年の木は下で見ている時と違って巨大である。幹はそこらの立木に負けないし、枝も腕より太い。


c0068917_10592652.jpg 再びクレーンが戻ってきて、今度は残った木の先端部分にワイヤーを掛けて親のフックで引っぱっておく。そこまで作業しておいて、「こびきさ」は子のフックに吊られてやっと地上へ下りることになる。S氏はタバコをくわえながら下りてくる。やれやれというところ。


c0068917_1184781.jpg 最後に元(下部)を切る。このように建物に接近している時には、上端をクレーンで吊りながらといっても振れたり揺れたりするのを最小限に押さえるために「こびきさ」とクレーンのオペレーターとの息が合わないといけない。


c0068917_11144742.jpg 倒した木はトラックで製材所に運ばれてゆく。
[PR]
by sumiyakist | 2007-12-24 11:19 | 自然と暮らし


<< さくら野の餅つき 屋敷林を伐る >>