ムシかけ

c0068917_13104562.jpg いよいよ炭焼きの最終工程になる。カマの温度は次第に上がり、通風口から覗くと日中でも赤く見えるようになる。左の写真は煙突の温度で255度の時のカマの中である(午後5時半)。赤外線のせいか、カメラのフォーカス機能がうまく働かないようだ。

c0068917_13114152.jpg 2時間後の午後7時半、煙の温度は270度。原木全体が真っ赤に熾った炭、あるいは灼熱の鉄棒のように見える。このあたりから「ネラシ」にかかる。通風口・煙突とも少しずつ開けてやって空気量を増やしてやる。温度上昇が早まり、ガス分が燃焼して炭が焼きしまる。精錬である。

 8時半で280度。もう少し空気の流入を増やす。そして、煙が300度に達したら(内部は7〜800度)炭化は終了。カマの口をドロと石(煉瓦)とで密閉し、さらにその前を板で囲って土砂を入れて気密を保つ。土管の煙突も取り除き、石の板で塞いで砂で目止めをする。つまり、カマを密閉するわけだ。この作業を「ムシをかける」と呼んでいる。
c0068917_13131924.jpg この作業は、カマの進行に合わせるしかないので夜になることが多い。以前は乾電池式のヘッドライトや灯油ランプを使っていたが、今は発電機がここでも役に立つ。エンジン音さえ我慢すれば150ワットの投光器の照明で作業は楽だ。

c0068917_13141631.jpg 今回は第1回目のカマであるので、気密の漏れ(「息をする」という)がないかを慎重に点検。漏れている箇所には砂をかけて止める。作業が終わったのは10時半。あとは自然に火が消えてカマ内の温度が下がるのを待つ。それまで最低でも4〜5日かかる。
 左の写真はもちろんストロボで撮っている。

[PR]
by sumiyakist | 2007-10-06 13:18 | 自然と暮らし


<< 政治・カネ・女・NPO 自発炭化 >>