伐採地

c0068917_1613774.jpg

c0068917_162283.jpg

c0068917_162236.jpg

 山の尾根(松尾という小字名)の全体を、昨日(8/27)撮影した写真を下(東)から順に並べておく。
 この山については、付言しておかねばならない特殊な事情がある。じつは写真に見える尾根の向こう側の数ヘクタールの山一帯は、ここ数年のうちにチップ業者によって全部伐採されてきたのである。
 このあたりは、林道も作業道もないかなり急峻な山なのであるが、自前でブルドーザーなどの建設用重機を持ち、道なき山に道をこしらえながら伐採・運搬をしていくベテランの専門業者のこと、驚くような勢いで伐りだしてきた。数年前、村の反対側から切り始めてついに村に一番近い松尾の尾根の向側まで伐ってきたというわけである。
 現地を見ようと、村の反対側からバイクで上がってみた。作業道といっても、もちろん舗装もなにもなく、だだ山を削っただけのむき出しの土の道が続いている。
c0068917_1663914.jpg

 高見に上ると全体が見渡せる。残った灌木や、ここ2〜3年で萌芽した若木などで(それに地を覆う笹)、緑の色は保たれているが、高い木太い木は全く見えない荒涼たる山並に赤土の道路が縦横に延びている。中景の一番向こうの尾根のひとつ手前の低い尾根が松尾になるようだ。(その向こう側が村の集落になる。)
c0068917_1674055.jpg


c0068917_1684998.jpg これは私の山仕事用のバイク、年式も分からないくらいの古いものであるが、ともかくもトライアルマシンなので、こういう時には役立つ。
 雨が落ちてきたりしたので、松尾まではたどり着けずに引き返したが、重機や運搬機を使ってとはいえ、一人でよくもこれだけの山を伐りだしたものだと感心するばかりである。

 さて、この伐採と松尾のナラ枯れとが何らかの因果関係があるかどうか? もし、カシナガが(ナラ菌を付着させて)、ある比率で里山に生息しているとすれば、伐採が進めば追われるようにして未伐採地のほうへと逃げ出してくるだろうということは考えられる。村の周辺で、ナラ枯れとおぼしき急激な枯死は他の区域でも散見されるものの、松尾ほどの集中は見受けられないから、松尾での集中的発生については、伐採と関係している可能性はあるだろう。
 
 
[PR]
by sumiyakist | 2007-08-28 16:15 | 自然と暮らし


<< 里山の更新 メカニズムと環境因 >>