アンケート
2006年 11月 28日
上の写真は11月25日(土)の朝日新聞・ Be(土曜版)の記事である。beモニターに対するインターネットによるアンケート結果だという。回答者2545人の集計である。
beモニターというのは朝日の読者の組織「アスパラクラブ」の会員であるらしい。どういう人びとかはわからないが、多くは朝日の愛読者であろうから、同じ「ビー」でも、政府による郵政民営化のPR戦略の時にターゲットになった「IQの低いB層」とは反対に(笑)、比較的知的レベルは高い人たちであろうと思われる。
そのせいだろう、教基法改正問題についても鋭く本質をついた回答になっている。すなわち、大筋をたどると、
1)教基法を変えても教育がよくなることはない。なぜなら、教基法が教育問題の原因ではないから。
2)教基法を変えると教育は悪くなる。なぜなら、政府に都合のいい徳目ばかり教え込まれるから。
3)教基法の改正はいじめの根絶に全く役に立たない。
4)政府による「やらせ発言」は、悪質であり国民をバカにしている。しかもこういうことは氷山の一角であり、他にもあるだろう。
となる。
そして、最後に記者氏は、現行教基法を読んだことがある人は12パーセントしかいないと指摘している。
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教育基本法は、11条全部でも2000字に足りないほどの簡潔な法律である。そういう朝日新聞こそもっと知らしめる努力したらどうだ、といいたいところである。ついでに、最後の設問として、「マスコミ(新聞)は教基法改正問題の内容についてしっかり報道していると思いますか?」というのをいれたらどうか、と憎まれ口のひとつも言いたくなったことであった。
by sumiyakist
| 2006-11-28 15:58
| 憲法・教育基本法