戒石・その2

 戒石の文章を好む人がある程度存在するようで、ネットで検索するといくつかの自治体でもこれを掲げているようだ。
 富山県も県庁職員の立場で(知事の顔色を窺う気分があり生真面目すぎて微笑ましいが)率先して取り上げている。なお、このページは県庁のHPでも今までに見たことがないから、このブログで取り上げてから慌ててアップしたのではないかとも思われる。(そうでないというなら、県職員など関係者からの指摘を待つ。)
 古いところでは二本松藩(福島県二本松市)でもこれを石碑にしていたらしい。
 私は、この文章は帝王ないし専制君主の言葉であって、民主制とは相当ずれがあるように思う。富山県庁の説明の文章では無理やり現代的に訳して「爾(なんじ)」を「公務員」としているが、原義では当然「帝王の僕」であろう。また、「上天」も、「天に名を借りた帝王自身」を意味するのだろう。 すなわち、「ワシの目はごまかされんぞ」と言っている。
 そういう意味で、「中沖天皇」(実際、蔭ではそう呼ばれていたという)が、平成15年の、いわば権力の絶頂期の時点で、この言葉をあらためて「群臣」に説いてきかせようと思ったのではないかと思う。
 その時には、まさか後年自分の退職金について「いちゃもん」をつける人間が現れようとは思いもよらなかったことであろう。
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by sumiyakist | 2006-05-19 00:34 | 知事退職金


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