裁判報道

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 二つの新聞記事は上が朝日、下が読売。いずれも12月8日付けの富山版。(縮尺が違うのはお許しを。)
 記事中、「口頭弁論」が行われたとあるが、県側はあらかじめ12月7日付けの答弁書を提出しただけ。「口頭」で「弁論」が行われた訳では全くない。書証主義の我が国の裁判では、法廷は文書の交換を確認するのと次の日程を協議するだけの場であることは承知の上だが、それを報じる報道が、読者に誤解を与えるような記事を書くことに何の疑問も抱かずに「常道」としていることに(当事者になってみて改めて)驚き、腹立たしい思いをした。
 12月7日の富山地裁で「口頭」で「弁論」をしたのは、先に見たとおり、われわれ原告3人だけなのであって、それ以外のなにものでもない。確かに、訴訟の主要な文書は訴状とそれに対する答弁書であろうけれど、その交換確認だけを記事にするなら記者クラブの机に座っていて書けるのであって、わざわざ裁判所まで来なくてもいい。
 取材しないことを書いてメモにして送った記者の事件があったが、それと反対に、せっかく現場で取材して「口頭弁論」らしい出来事があるにもかかわらず、それを一言も書かず、いわば架空の「口頭弁論」を戦わせたかのような記事を書くのは事実のねつ造である。
 新聞では裁判記事はこう書く、という「ブンヤの常識」があるらしいが、記者はそれをヘンだと思わないのか? 朝日と読売の支局に電話をしてそのことを言ってみたが、あまりピンときてないようだった。                                     
 
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by sumiyakist | 2005-12-10 12:55 | 知事退職金


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