公選法違反?!

c0068917_2315462.jpg (写真は24年間にわたって君臨した県庁を去るに際して花束を受け取る中沖氏)


 富山県選挙管理委員会で、04年分の政治資金収支報告書が公表されたのを知って、先日、閲覧するために県庁へ出かけた。この年は10月に知事選挙があり、中沖氏が引退して後継の石井氏が対立候補の黒田英夫氏を破って新知事となった年である。
 石井氏のいくつかの政治団体と中沖氏の主要な3つの政治団体を閲覧した。石井氏に関しては知事選に出るについてどういう政治資金をどの程度集めているのかを確認することができた。
 また、中沖氏に関しては、知事を引退することになった年であるから、その政治団体をどのように「幕引き」するのか、政治資金をどのように処理しているのか、ということを重点に見た。
 中沖氏関連団体の収支報告書を見ていてある問題を感じた。すなわち、中沖氏が知事引退を契機に政治の世界から引退したのなら、すべての政治団体を解散しているのが当然であるが、いくつかある政治団体のうち、主要な二つ(「とやま活性化研究会」と「豊友会」)については、解散を確認できたが、なお存続している団体もあることがわかったからである。
 翌年も継続する団体の場合ならば来年度に「繰り越し」として計上するはずの収支残について、上記2団体とも来年度への繰越金はゼロになっている。つまり、この2団体は解散を前提の会計処理をしていると推測される(実際、明けて本年の1月末に2団体は解散している)。
 が、じつは、この2団体は使い残した金額を年末に別の政治団体「中沖豊後援会」(代表は綿貫民輔氏!)に寄付していて、寄付した金額はそれぞれ131万円あまりと212万円あまりである。
 それでは、と、寄付の受け入れ団体である中沖豊後援会の収支報告書を見ると、驚いたことに、この団体は、前年からの繰り越し1000万円あまり、04年の収入、支出がそれぞれ350万円あまりと630万円あまりで、差し引き770万2031円を翌年に繰り越しているのである。
 なぜ驚いたかというと、知事を引退するということは、先に述べたように、政治家であることをやめるということであるはずだと私は理解していたからである。ある政治家の政治団体(後援会)が存在しているということは、まだ当の人物は依然として政治家(公職の候補者等)であるということである。
 公職選挙法199条2の1は公職の候補者等について、選挙区内にある者(国、地方公共団体、自然人、法人、団体のすべて)に対する寄附を原則禁止している。
  じつは中沖氏は、昨年の12月(たぶん退職金が支払われた直後であろう)、富山県に対して3000万円の寄付をしている。2億3千5百万円の退職金をもらったことに対する謝礼であろう(キックバックなどと失礼なことはいうまい)。
 この寄付が多いか少ないかは人それぞれに考えがあろうが、上の政治団体の継続の事実および公選法の規定からすると、この寄付は中沖氏の意図はともかく法律に触れる可能性が大きい。
 
[PR]
by sumiyakist | 2005-12-05 23:33 | 知事退職金


<< 第1回公判 浅野・前宮城県知事の決断 >>