炭焼き小屋修理
2005年 10月 25日
ブログのタイトルが示すとおり、私の本業は炭焼きである(「スミヤキスト」という言葉は倉橋由美子の小説からの借用だが)。炭焼きさんにとって秋は最繁忙期である。木枯らしが吹きはじめる頃になると、お得意さんから炭の注文がつぎつぎ来る。それに応えるためにはしっかりと在庫を積み増しておく必要がある。注文が来てから焼いていては間に合わないのである。炭焼きを教わったムカイ(屋号)の爺はんは、「盆過ぎたらせっせと焼かんにゃ」と口癖のように言っていた。
それに加えて今年は、炭焼き小屋の屋根が傷んできたので修理にかからねばならなくなった。葺き材であるカヤが伸びる(伸びるだけでなく、ある程度枯れなければ強くならない)のを待ちつつ、いつまでも続く暑さもあって、一日延ばしにしていたのであるが、いよいよ着手せねばならなくなった。
カヤを束ねて刈ってきては「へ」の字に折って小屋の棟に乗せて竹で押さえる。雨漏りを防ぐためにそれを二重に重ねて葺くのである。ついでに傷んだ屋根の補修もする。晴天が続いて作業ははかどる。やっと修繕がおわって、これで炭焼き作業に専念できることになる。
by sumiyakist
| 2005-10-25 13:18
| 自然と暮らし