反対討論 その1

 昨年12月の富山県議会で前中沖知事の退職金を決定する議決が行われたのであるが、県議会議員の名誉のために、全員が賛成したわけではないことも述べておかねばなるまい。
 前知事の退職金を2億3千5百万円とするという知事提案の議案に対して、最終日の12月16日に本会議で討論・採決が行われた。具体的な票決(賛否数)までは知らないが、反対討論をしたのは、湊谷道夫(社民党)、江西甚昇(新・県民会議)、火爪弘子(共産党)の3人である。
 発言順に紹介する。今日は湊谷氏(下の写真・新湊市選挙区)である。(富山県議会のホームページの議事録のなかから該当部分を転記)。
                 *
 ◯26番(湊谷道夫君)中沖前知事の退職手当の額にかかわる議案第124号及び第125号について、反対の立場から意見を申し上げます。
 退職手当の額については、12月6日、社民党議員会に説明がありました。翌7日、経営企画部長に対して社民党議員会としての見解を申し上げ、慎重な対応を要請しました。その内容は以下の3点に要約されます。
 1つは、富山県職員退職手当支給条例の第15条は、「知事、副知事及び出納長の在職期間に対する退職手当の額は、この条例の規定にかかわらず、議会で議決する額とすることができる」と定めていますが、特別退職手当検討懇話会の検討結果が即決定したごとくにマスコミに発表されました。手続的に問題があること。
 2つ目には、前知事の退職手当の額が、6期24年間とはいえ、2億3,486万4,000円は、今日の社会経済情勢や県財政の状況を見るときに、極めて高額という印象は免れず、県民感情に沿わないこと。
 3つ目には、退職手当の問題が県民の批判にさらされれば、前知事にとっても不本意なことでもあり、多年にわたる御苦労や功績にも傷をつけることになりかねないこと等々を申し上げて、より慎重な検討を要請いたしました。
 しかし、12月10日、退職手当の額2億3,500万円の案件が追加提案されました。前知事の立場に思いをいたし、私たちなりに率直な意見を申し上げたのでありますが、結局は結論が先にありきで、聞く耳を持たず、県民感情を顧みない姿勢であり、懇話会を隠れみのにした姑息な手法であります。2億3,500万円という高額な退職手当の額は、退職時の月額給料130万円で計算しても、実に180カ月分に相当する額であります。
 富山県の財政状況は、1兆円の県債残を抱え、平成17年度には400億円規模の財源不足が見込まれる厳しい状況の中で、石井知事は新年度の予算編成方針を各部局に通知いたしました。
 退職手当懇話会の会議録には、厳しい意見があったことも付記して議会に伝えてほしいとの御意見がありました。この意見から推測すれば、懇話会では種々の意見があり、結論は当局案に対して意見が分かれたということであります。
 中沖前知事の功績、評価は、退職手当の額のかさで左右されるものではないと思います。しかし、県民の目線や県民感情、庶民感情に沿わない退職手当の額であれば、前知事の多年にわたる功績や評価にも傷をつけかねないのであります。このことを重ねて強調申し上げて、社民党議員会としての反対討論といたします。
 以上であります。
c0068917_21411888.jpg

[PR]
by sumiyakist | 2005-07-22 21:46 | 知事退職金


<< 反対討論 その2 現物支給 >>