韓国・市民平和通信使

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 8月13日(土)コリア・プロジェクト@とやまと、不二越女子勤労挺身隊訴訟支援北陸連絡会の主催で、韓国からの「平和通信使」を迎えるイベントを富山市の韓国会館で開いた。平和通信使の趣旨は末尾に掲載するが、昨年の韓国併合100年(韓国朝鮮がわからすると「日帝強占100年」)にちなんでわが国でも韓国でもさまざまな取り組みが市民レベルで行われた。

 富山でも、われわれコリアプロジェクト@とやまが主催して、のべにすると10回くらいの連続講座を開いた。

 そうした活動の全国規模で行われたもののひとつに<「韓国併合」100年市民ネットワーク>などもあり、その活動のひとつとして

「日本と朝鮮半島に暮らす人々の間で、相互理解を深めるため、相互訪問し、直接に交流することを勧める。そのため、歴史探訪の旅、修学旅行、市民団体の訪問および意見交換、ホームステイ等を勧める。さらに、ともに汗を流すような共同の企画を立て、実行するよう促す。」

とある。
 もっともそれ以前から、憲法や平和などを主題にして、さまざまな市民レベルの交流事業が取り組まれてきている。わが国から若い人たちが日本国憲法9条を訴えながら韓国国内を歩いて旅をして文字通り草の根の交流をしたグループもある。

「朝鮮通信使」というのは、遠くは室町時代から始まり、もっとも盛大なものとしては江戸期のものがよく知られている。通信使は、将軍の代替わりや世継ぎの誕生に際して、朝鮮国王の祝賀使節として派遣されるようになった。計12回の通信使が派遣されているという過去の歴史的なことがらである。

 今回の事業は「平和市民通信使」と銘打たれているように、いうまでもなく国家はまったく度外視した市民レベルの交流である。
 韓国から6人、日本の随行が2人の計8人の「通信使」一行は、この日、朝に京都を発ち、金沢で尹奉吉(ユン・ボンギル)義士の暗葬地や慰霊碑を訪問し、夕刻に富山入りした。
 韓国会館5階のホールを借りて、歓迎と交流の一夕を持った次第である。

 翌日は不二越本社などを見て、長野県へ向かい、松代大本営などを実見する予定。

 お粗末な政治家たちが竹島問題で騒いで韓国へ渡ったり追い返されたりしているようだが、市民レベルではいくつもの草の根交流が着々と進んでいる。
 
 わが「コリア・プロジェクト@とやま」でも10月下旬に韓国へのスタディツアーを計画している。

2011年 平和通信使日本訪問 主旨文(草案)

2010年は、韓(朝鮮)半島が日本帝国主義によって強制占領されて100年になる年であった。19世紀後半から20世紀前半期に、西欧と日本による帝国主義的侵略と植民支配、戦争を体験した東アジアと韓日両国は、長い間近い隣人として共存してきた。長い期間、交流と協力があったし、短い期間、侵略と支配、戦争と葛藤の歴史もあった。
21世紀に入り中国の浮上と共に、東アジアは世界経済の活力として急浮上しているだけでなく、政治、社会、文化の新しい主役として席を占めていきつつある。
しかし、韓中日3国をはじめとして東アジアには、20世紀の否定的な影がまだ濃厚に落とされている。協力と平和共存よりは、体制競争、歴史わい曲、核を含んだ軍事力増強、領土紛争など緊張と葛藤関係が、より一層浮び上がっている状況だ。
これに、韓国と日本の市民社会は、過去の歴史についての反省と謝罪、許しと和解を成し遂げ、このような緊張関係を克服し、共生と平和の21世紀、すなわち新しい100年を模索してきた。そうした努力の一つとして、2008年10月日本での「『韓国併合』100年市民ネットワークと、2009年4月韓国での「韓日100年平和市民ネットワーク」を各々組織し、相互に活動してきた。特に、2010年8月14-29日、日本の市民たちは「平和通信使実行委員会」という名前で、韓日100年平和市民ネットワークと共に、韓国23ヶ所の地域を巡礼し、過去歴史の痛みについての謝罪と和解、そして未来の平和を共に考える時間を持った。そのような同行過程は、韓国民としても自己反省の過程だった。
「平和通信使」は壬辰朝日戦争(文禄・慶長の役)以後、1617年朝鮮通信使が日本を訪問して以来、2百年の間両国の間に多様な交流と平和と安定を謳歌したという点に着眼し、日本で組織された。この平和通信使を通じて、21世紀には両国の間に平和を実現しようという、市民たちの願いが込められているのだ。今年は、韓国の100年平和市民ネットワークから「平和通信使」として、大阪、京都、金沢、富山、長野など日本の様々な地域を訪問し、市民に会って交流しようと思う。2千年以上継続してきた、韓(朝鮮)半島と日本列島の関係史を共有し、特に近代の歴史現場と日本社会を理解しようと思う。さらに、気候変化と環境問題、福島以後の脱原子力発電所運動、共生的協同社会の摸索など、数多くの共同の諸課題について対話しようと思う。地域市民社会の草の根交流を通した相互理解を土台に、共同の責任と役割摸索、東アジア人さらには地球市民としての私たちの人生を想像して討論する時間を設けることを期待する。
この平和通信使運動は、韓日両国だけでなく中国、ロシア、ベトナムを含んだアジア全域に拡大することを希望する。すでに私たちは、去年8月15日東アジア平和の日を宣言したことがある。さらに、未来世代の青少年たちの、国際交流を通した相互理解のための努力も継続して進めている。このような過程を通じて、国益中心の競争的国家関係を越え、平和と相互理解を追求する市民たちの交流を活性化し、実質的な市民平和networkを定着させるために努力するだろう。それが、東アジアの市民社会の活性化と、平和を定着させていく意味あることであるを確信し、推進して行こうと思う。韓日市民が手を握り、新しい100年の平和な未来を共に作り出していく友人となり、韓日および東アジア市民平和運動のパートナーになることを期待する。

2011年8月 韓日100年平和市民ネットワーク平和通信使

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by sumiyakist | 2011-08-17 14:49 | ニュース


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